後山 きらめく霧氷



標高 1345m    難易度 ☆☆     登り80分 下り70分(滝経由)   岡山県
倉敷からの距離   130Km        登頂日 2000/04/16   ガイドブック  F

駐車場10:09−10:29キャンプ場分岐−10:54標識舟木山500m−11:03雪道−11:09尾根分岐−11:10舟木山−11:28山頂11:50−12:10舟木山−12:11尾根分岐−12:21キャンプ場分岐−12:45滝−13:02駐車場

登山
 今日は後山(うしろやま1345m)を尋ねる 後山に登るのは9回目になった コブシはまだだろうか?

 山頂付近に白いものが見える 山桜でも咲いているのだろうか? それにしても白い

 杉の木立を縫い登山道を登ってゆく 倒木は整備され歩き易くなっていた ウグイスが慣れない声で鳴き方の練習をしている まだ声が弱い 小鳥の鳴き声が時々聞こえてくる程度でまだ小鳥は少ない 雪は消えているのに何を待っているのだろうか

 渓流の音が聞こえる 雪解け水と昨夜来の雨でかなりの水量 だが、登ってゆくに従い 水音も小さくなり水量も減ってゆく 音のある世界から静寂の世界に移ってゆく

 コブシの群生地はキャンプ場への分岐地点から少し登った地点にあるが やはりまだ時期が早く花を見ることが出来ない 木々をよく見ると 小指の先ほどのつぼみがちょこんとついている つぼみが膨らみ花を咲かすまでにはまだまだ時間がかかりそうだ

 舟木山500mの標識を過ぎしばらく登った地点からルートに雪が現れてきた 雪面に幾つも足跡が付いており踏み固められている アイゼンを履くまでもないのでそのまま登ってゆく

 尾根に出る ここでビックリなんと樹氷が迎えてくれた 尾根筋を見ると後山の山頂まで樹氷の列は続いている 下から見えた白いものはこの樹氷であった 樹氷は5〜6cm幅に成長している 枝についた氷は太陽光線を受けキラキラと輝いている 風が吹くと、はらはらとまるで花びらが散るように降ってくる 思わぬ光景に感嘆の声が出る

 先に登っていた団体の人達も、なんと美しい樹氷だと感嘆の声をあげる

 尾根道は北側の斜面は雪が残り それもかなりの積雪で根曲がり竹が雪の下になっており視界が開けている 氷の山も通常であれば根曲がり竹に遮られ見えないものが 今日は良く見え 随分と近くに感じる

 幾人か追い抜き山頂に立つ 山頂には誰もおらず一人で周辺の景観を楽しむ 大馬鹿門への下山ルート沿いに樹氷が見え 花見のようだ

 しばらくすると4人と12人の2パーテイーが次々と山頂に到達し 急に賑わしくなる 12名の団体は大阪からで昨晩はお寺様に泊まったとの話を伺う 樹氷の景観には大感激でこうした樹氷は初めてだと話していた

 帰路はキャンプ場分岐でキャンプ場方面にとり滝経由でおりる こちらのルートはあまり人が通らないのか笹の葉がルートを覆っているところがある ルートは山を巻くように続いているので目で先を追えばルートを確認する事ができる 2度ほど急なのぼりを木の根を掴みながら登ると倒木がある滝に出る そうめん流しのように水が流れている

 滝から急な斜面を登り ルートに従いキャンプ場におりてゆく キャンプ場ではコブシが花を咲かせていた 日当たりが良い為か品種が違うのか生育状況が随分違う

 今日はコブシは残念であったが 思わぬ樹氷に感激した



アプローチ
 2号線を走る 倉敷の桜は散り始め次に桃がピンク色の花をつける 春の景色が車窓に広がる こうして見るとあちらこちらに花を見る事が出来る

 2号線の吉井川を越えると熊山が迫ってくる 山肌にヤマツツジが咲き 山全体が赤紫色になっている 熊山の美しい季節だ 国道2号線からもヤマツツジが咲いている様子を見る事が出来る

 備前市伊部から374に左折 和気に来ると今度は和気富士がヤマツツジで覆われている 更に車を走らせると佐伯天神山に ここも岩峰にヤマツツジが咲いている 帰路は車の正面から見る事が出来る なかなか見事なもの

 湯郷あたりに来ると桜は満開 桃も花をつけ色々な花が一斉に咲いている 美作で179を行き 江見で県道5号に乗り 大原町で429に乗る 走り慣れた道だが色々な花が咲き楽しませてくれる

 期待していたコブシは後山の林道沿いに幾つか咲いていたがほとんどがつぼみ これでは山のコブシはまだだろう

 キャンプ場駐車場にはすでに10台の車 今日は登山者が多い