天神山 三ツ星の観音滝コース



標高 778m    難易度 ☆☆☆    登り130分 下り80分  岡山県

倉敷からの距離   64Km        登頂日 2000/05/20   ガイドブック  F


駐車場11:07−11:19観音滝−11:26取り付き−11:49中腹の山道−11:51岩塊:石仏11:55−12:14視界開ける−12:17小ピーク−12:45ピーク−13:03奇岩13:35−13:43鈴振岳−13:56山頂−14:08鈴振岳−14:15奇岩−14:32ピーク−14:50小ピーク−15:04岩塊−15:10分岐−15:14造林地看板−15:15遊歩道−15:18駐車場

登山
 天候不安定につき近場の成羽天神山(てんじんやま778m)を選ぶ 「岡山の山百選」に観音滝−鈴振岳コースの記載があるのを見つけそのコースを狙う 三ツ星のルート

ガイドブックに記載が無い新ルートを紹介します

 みやげもの屋に立ち寄り ルートを確かめる 滝から登るルートは知らない 天神山の登山口はこの先との話 果たしてルートを見つけられるか心配 

 とりあえず観音滝を尋ねる 渓流沿いにヒメレンゲがびっしり黄色の花を咲かせている渓流に良く似合う 取り付く場所は岩場と記載があり、登れるルートが無いか注意しながら進むがそれらしいルートは無く 大滝に出てしまう 落差26メートルとの事 水量も多く迫力がある

 来た道を戻り、登れるような場所が無いか再度確かめる 観音滝の案内標識があり木の階段が取り付けてあるすぐ近くにガレ場のようなところがあり落石注意の看板が地面に落ちている 登れる場所はここしか無いので登れるところまで登ってみようとその斜面に取り付く

 200メートルほど登ると中腹に山道があるとガイドブックに記載がありなんとかそこに

 斜面は人が登った気配は無い 兎に角登れる場所を選びながら高度を稼ぐ 左手は岩壁になっておりとても登れるようなところではない 岩壁を避けながら登ってゆく やがて藪化してくる 急な斜面で、土砂崩れしたように藪が切れている場所を狙い登ってゆく トゲのある藪が随所にある 急な斜面であり身体を支えてくれるものを見つけるのが大変 下手にトゲに取り付かれると衣服から剥がすのが一苦労 急斜面 藪 トゲと悪環境が三拍子揃っている 見通しも悪くなってきたのでマーキングをする マーキングしてから数歩登るとなんと山道に飛び出す

 どうやら中腹の山道に出たらしい 山道は右手から山を巻いて伸びている どこから登るのだろう? この道を登ればさきほどの三拍子揃ったヤブを登らないで済んだのに!

 まだこの先何が待っているかわからない とりあえず案内書に従い左に進む すぐに広い場所に出る どうやら案内書にある岩塊のようだ 右手に石仏がありその横から尾根へのルートが付いている ここがガイドブック記載の町境界線の尾根と判断し尾根に入ってゆく

 尾根には潅木が茂っているもののなんとかルートを判別出来る 先程の藪から見れば実に快適 傾斜は結構きつい ヤマフジの花弁が地面に散らばっており見上げるとまだ花が付いている 花の無い尾根道には一服の清涼剤

 一頑張りすると視界が開け前面が切り開きになっている 潅木樹林と切り開かれた斜面の境界を登ってゆく 傾斜が更に急勾配となり身体を支えてくれるものを掴みながら登ってゆく すぐに小ピーク?につく

 ピークかと思っていたがまだ登りは続く 潅木の間に入り込み尾根ルートを見つけながら登ってゆく 時々岩場があり見晴らしが良い場所がある まだまだ登りは続く

 ピークに出る 678mピークのようだ 岩場がありそこに立つが鈴振岳はまだ見えない 鈴振岳の前面に聳える岩場はまだ先だ ピークを心持下りすぐにまた登りとなる 幾つか岩場を過ぎ尾根に沿って登ってゆく やっと鈴振岳から見える岩場に出る 一塊の大きな岩がありそこを過ぎるとめがね岩とでも言おうか 奇岩がありそこを這うようにしてくぐり抜ける くぐり抜けた場所から前面が開け 鈴振岳の岩峰が前面に聳える

 鈴振岳の景観を前面にみながら休憩をとる 冷えた麦茶のおいしい事 この麦茶がこたえられない 汗と藪にまみれた衣服を着替えサッパリする 休んでいると鈴振岳から降りてくる人がいる 正面に見える岩場を降りてくる 岩場を巻くように左にルートらしきものが見えるがそちらには行かず岩場を直接降りてくる ここから見てもヒヤヒヤする そうこうする内に私が休んでいるところまで登って来て私の隣に来て休む

 岡山の方で天神山は5回目とか 自動車で山上駐車場まで登った 鈴振岳からこちらに尋ねるのも3度目になる 先の岩場は巻いて降りるルートもあるようだがいつもまっすぐ降りてくる 明星崖にも登ったがあそこは展望が悪い 観音滝ルートもトライしたがルートがわからず断念したとの事 確かにあのヤブコギはきついなど ひとときこのような話をして別れる

 鈴振岳へのルートはまず急な斜面を降りなければならない 4〜5メートル程の岩場を斜面に身体を向け降りる 掴める所は岩しかない 岩はでこぼこしておりなんとか足場を確保して降りる 鈴振岳への登りは先程の方が降りてきたルートを左に巻くルートがありそこを登ってゆけばそう難しいルートでは無い

 鈴振岳に出る 鈴振岳から降りるルートはいつも緊張して降りるのだが ここに来るまでのルートから見れば何と言う事はない 一寸した経験が判断力を随分と違える

 天神山の三角点まで行き 三角点をタッチして戻る

 今日のルートを楽しむ為には観音滝からのヤブコギがガンだ 中腹の山道を降りて行きどこに出るかを知る意味は大きい そうした意義を感じ登ってきたルートを戻り 中腹の山道を逆にたどる事にした

 鈴振岳を降り正面の岩場を登り奇岩のところをすり抜ける そこで、先程出合った方とまたすれ違う 例の山道を逆に降りてみますと挨拶して別れる 登ってきたルートを思い出しながら降りてゆく 岩場や倒木など特徴のある場所はここを通ったと思い出す事が出来る 時々ルートを失いヤブにぶつかるが少し探すとヤブを抜けなくても良いルートを見つける事が出来る 尾根の背と言うのか尾根筋を外さず降りてゆけば良い ピークを過ぎ 切り開きのある小ピークに出ほっとする ヤマフジが咲いている場所も通り抜け、なんとか尾根ルートをクリアーし石仏のある岩塊のところに出る

 そこから山道を下る 途中マークを見つける ここから飛び出したのか とてもここに入り込む気にならない なんとかルートが見つかりますようにと願いを込めて降りてゆく

 山を巻くようにして山道は降りてゆく 途中草が茂って判別しにくくなるが先を見るとルートがあり一安心する しばらくすると分岐があり下に降りてゆくルートがある 下に看板が見える そこを降りてゆく 看板は造林地の看板であった そのまま一本道を降りてゆくと なんと 観音滝への管理道に出てきた 六角堂があるところである 道路脇に石仏があり、飛び出した所の樹木にテープが巻いてあった このルートであればひどいヤブコギをする事なく登る事が出来る



アプローチ
 いつものように180で高梁に、313へ左折、そして県道33に右折し成羽川沿いを走る 二本目のトンネルである二本木トンネルを過ぎてすぐ左手にみやげもの屋がある 観音滝口バス停にあたる 滝観光の為の駐車場に駐車