中の原10:50−11:18ロープウエイ終点−11:33宝珠山山頂−11:41下宝珠越え合流点−12:10中宝珠−12:47上宝珠12:52−13:11ユートピア分岐−13:21山頂13:50−14:00ユートピア分岐=ユートピア14:14-14:29上宝珠−14:56中宝珠−15:10下宝珠−15:41中の原
ナンゴククガイソウを求め大山三鈷峰(だいせんさんこほう1516m)に
中の原から大山三鈷峰〜大山北壁にかけての稜線が良く見える これほど良く見えるのはめずらしい 走行中はガスに隠れ顔を見せてくれなかったがどういう加減かすっきりとした景観を見せてくれる ゲレンデにはパラグライダーを楽しんでいる人達がいる車を降りた途端 暑さが襲ってくる 支度をし出発するがすぐに汗がにじみ出す 中の原のゲレンデの草は刈られており歩き易い だが暑い 太陽を遮るものがない たまに風がすーと吹いてくる いつまでも吹いてくれと願うも甘くない 早くブナ林のある木陰に入りたい
やっとの思いでゲレンデを登りブナ林に入る その爽やかな事 ここにはこんなに風があるのかと生き返った思いになる タイムを調べて見ると これまで20分前後で登っていたゲレンデであるが28分を要している それだけ負荷が大きかったのかと改めて感じる
心地良いブナ林 花を考える余裕が出来てきた 最初に出会う花はなんだろうか ソバナかオオカニコウモリかそれともヤマジノホトトギスかな と考えながらクマササのルートを登ってゆく 最初に出会ったのはヤマアジサイ ヤマアジサイは予想していなかった 次いでオオカニコオウモリが顔を出す まだつぼみの状態 やっと本命のソバナが顔を出す ヤマジノホトトギス ハナタデも顔を見せる 宝珠山の山頂ではホツツジが咲き始めていた
宝珠山を越え下宝珠越えに 美しいブナ林が続く ソバナ ノリウツギと次々に現れる花を愛でながら進む この辺りはソバナが主役だ 大山三鈷峰の景観が全面に現れる 次いで大山北壁が顔を出すはずだが 北壁はもうガスに覆われ伺う事は出来ない この辺りに来ると少し植生が変わりホソバノヤマハハコ コオニユリが顔を見せてくれる ヤマアジサイが谷筋に群生し清楚な姿を見せてくれる
中宝珠越えを過ぎる この辺りからユートピアの前哨戦が始まる シモツケソウ オオバギボウシ ヒトツバヨモギ エゾノヨロイグサ オトギリソウ ナンゴククガイソウ ダイモンジソウと次から次ぎに顔を出す シモツケソウの淡いピンクはなんともいえない ナンゴククガイソウは青い花を咲かせておりユートピアのお花畑に期待が脹らむ
上宝珠越えに着く 大山三鈷峰の山頂はもうすぐ ユートピアの稜線も見える ここまで2時間 いつもなら山頂に立っている時間だが結構きつい 汗でズボンのすそまでぐっしょり これまで山頂に着く前に麦茶を飲む事は無かったが,早めに水分補給と小休憩し冷えた麦茶を飲む
ユートピアに向かう ルート上ではクサボタンが全盛 名前を思い出すのに随分と時間がかかったが なんとか思い出す事が出来ホッとした ガレ場にはホソバノヤマハハコが花を咲かせ ヤマアジサイも澄んだ色を見せてくれた
ユートピアへの分岐に出 まず大山三鈷峰山頂を目指す 分岐地点で休憩している人 ユートピアの周り 山頂とあちこちに大勢の登山者が来ている こんなに大勢の人が登っているのもめずらしい ユートピアの一番美しい時期だからであろう
山頂に向かうルートの両脇にシモツケソウ ナンゴククガイソウ コオニユリなどが咲いている シモツケソウが圧倒的に多い 随分小柄なコオニユリで背丈10cm程の花が咲いていた ミニ美人である 山頂に向かう岩場にはダイモンジソウ ホソバノヤマハハコが顔を見せる
山頂に立つ 大山北壁は相変わらずガスがかかっているものの随分と全容が見えるようになってきた 烏ヶ山や矢筈が山 甲ヶ山の方角は視界良好 あの山は何と説明している話が聞こえる そうこうしている内に大山北壁のガスが晴れ 全容が見えるようになってきた 随分長い事待っていたようで わー見えてきた これで思い残す事は無いと大喜びをしている声が聞こえてくる 汗を流し山頂に立ったものが味わえる喜びだ
山頂からユートピアを見るとエゾノヨロイグサの大柄な花が点々と咲いているのが見える こころなし斜面の色が違ってみえる
心配な事に遠雷が聞こえてきた ここで襲われたら隠れる所が無い 幸い近づく気配は無く 音も小さくなっていった 昼食休憩をとりユートピアへ
ユートピアは相変わらずの賑わい 三脚を用意し写真を撮っている人が何人もいる 周りはお花畑 三鈷峰山頂から見えたエゾノヨロイグサがあちこちに咲いている ナノゴククガイソウ シモツケソウが群生し ある部分は青く ある部分はピンク色に彩られている 群生している規模がすごい ユートピアの斜面一面を覆っている 良く見るとコオニユリも随分と咲いており橙色の花が見える イヨフウロも花を咲かせている イヨフウロは背丈が低いので草葉の蔭になり見つけにくいが 見つけるとうれしくなる ユートピアの一番色鮮やかな時ではないだかろうか
どの花もそれぞれの持ち味があり素晴らしいが 斜面一面を覆い咲いているナンゴククガイソウのスケールの大きさはここでしか楽しむ事が出来ない つい何枚も写真を撮ってしまう
また遠雷が聞こえてきた ユートピアを楽しむ事が出来こころおきなく下山する 下山は登ってきたルート 上宝珠越えから砂すべりに降りるルートは下降困難の表示が出ており 降りてゆく人を見かけた事が無い
雨に降られる事なく車に到着 帰路中国自動車道 米子道は雨の為速度規制とラジオ放送があり 走行道路の路面が濡れてきて雨が降った様子が伺える 明地峠にかかると濁流が流れており かなりの降雨があった模様 この様子では毛無山を初めとして中国山脈の山々ではかなりの方が雨に降られたのではなかろうか
いつものとおり180号を北上 高尾から181に乗り米子道溝口インターの案内に従って左折する 溝口インターを過ぎ 桝水ヶ原・大山寺を走り抜け中の原に181号にある気温表示がなんと35℃を示していた 桝水ヶ原でも32℃ 暑い登山になりそう