駐車場11:17−11:46林道分岐−12:24林道終点−12:38ルート発見?−13:03ルートへ飛び出す−13:18櫃ヶ山急登入口13:23−13:56櫃ヶ山山頂14:13−14:17分岐−14:42_959mピーク−14:50境山14:52−15:16_946mピーク−15:36_944mピーク−15:41分岐−16:00林道−16:44広域林道−16:50駐車場
星山(ほしがせん1030m)から櫃ヶ山(ひつがせん954m)にかけての縦走路を今年7月に歩いた 縦走後戻る良いルートが無いか地図を見ていると大杉川から大庭皿川に繋がる歩行路が書いてあるのでそのルートを確かめに出かけた今日は思い違いしているところが何カ所かあります 最後にその部分を記載します 大きな問題にならなく幸いでしたが 地図の見方を間違うととんでもない事になると反省しています
1/25,000の地図は平成5年測量と記載しているが頼れるものはこの地図のみ ビジターセンター前にある案内図と比べるが一本道路が見つからない 仕方がないので広域基幹林道工事中と書いてある林道(実は「下の林道」)を行く 柴原さんのホームページに縦走路から林道に降りてきたとの記述が記憶に残っており その「上の林道」だと思いながら進む 櫃ヶ山へのルートが見つからなければ縦走路に上がれば良いと判断し広域基幹林道を進んで行く
道はどんどんと下ってゆきこの道で良いか心配になるが そのうち登り加減となり山裾を巻くようにしてルートは続く 時々地図を広げ 位置を確かめるが今歩いている林道が全く違う道路とは気付かずに山の方向や曲がり具合からこの辺りだろうと推測しながら進む 櫃ヶ山の方位を確実にチェックしていれば違いが判ったのだろうが星山から見ると似た方位にあり間違いに気付いていない
幅広い林道ではあるが林道沿いに結構花が豊富 クズ ハギ ツリガネニンジン ツリフネソウ イタドリ セリ ガガイモ ヤマジノホトトギス オトコエシ オオイヌタデ フジバカマ が次々と現れ楽しませてくれる 斜面を覆うようにして咲いているハギ ハギの花が路面に落ち路面の色が薄紫色に見えるほどであった
30分程行くと林道分岐があり大杉線と作西線と書いてある 地図にないしどちらに向かうのかわからないので櫃ヶ山の方向に向かっていると思われる作西線を進む(この時方位を確認していればおかしい事が気付いたと思うが 確認していない) 未舗装の道路が舗装道路に変わり 工事用の作業小屋などが残っているが作業している人は見られずやむなく先に進む やがて舗装道路も未舗装の砂利道になる
向こうから軽トラックがやってくる 工事中自動車進入禁止の表示があったが通り抜けられるのかな? 兎に角訪ねてみよう 運転されていた方もこんな所で人に会うとはどうしたのだろうという感じで親切に教えてくれた 地図を出し 櫃ヶ山の方に行きたいと訪ねる 地名の固有名詞が出てきて理解しにくいがどうやらルートはありそう お礼を言って行こうとすると 心配になったのか 折角ここで会ったのだしすぐそこだから案内すると言って一緒に歩き出す
すぐ近くかと思ったら200mは歩いたと思う 途中下に降りる道がついていたが それは違うといい林道終点の左手に取り付き登ってゆく 林道終点を切り開いている斜面の上まであがり ここを登ってゆき右方向にルートを取るのだよ わかるかなーと心配気に見送ってくれました 兎に角行ってわからなければ戻りますからと話し お礼を言い 別れました
地図を見てもらった事から「上の林道」の終点辺りにいるのだと勝手に判断し山に入りました 山懐に入ると目標物が見えず 頭の中に方位を入れ進んでゆく 右手方向に林道延長工事の為かロープが張ってあり人の歩いた跡があるのでそれを頼りに進んでゆくが やがて進路がヤブに阻まれる ヤブコギをしてまでルートを捜す事はないと判断し 縦走路の(があると思っている)方に逃げようと山を登って行く
登ってゆくと見覚え(山道は似たものがあり間違いであるが)のあるルートに出たのであれこんな所に出るのか(星山からの縦走路樹林帯の途中と誤判断)それなら星山に行こうと左にルートをとり進む だが縦走路とは様子が違う おかしいと思いながら進む ルートは樹林帯でありヤブが無くどこでも歩ける それが曲者 次第にルートが読めなくなる
この方位からすれば星山に向かっているはずなのに様子が違う 周囲の状況を確認する目的で少し高い所に登ってみるが視界はきかない ルートは急な下りとなる 下ってから引き返すのは大変なので躊躇したがこの方位に進むにはここをクリアーしないといけないと判断し下る 人が歩いたような気配があるので少し安心しながら降りてゆく 渓流の流が聞こえてくる あれ? 林道の方に降りたのかな? 渓流で行き止まりにならなければ良いがと期待と心配をしながら降りてゆく
ルートが見えた! 星山に向かう尾根縦走ルートにこんなしっかりしたルートがあったかな?と半信半疑 縦走ルートに飛び出したと思い 山頂方向にと左手に進む
前方から5,6名の団体がやってくる 星山の尾根ルートにこれほど多くの人が訪ねるのは珍しいと思いながらも 兎に角ルートを確認しようと この先は星山に行きますよね?と訪ねた所 エエこの先に分岐がありますから左に行けば星山右が櫃ヶ山ですと教えて戴く ?? 兎に角 お礼を言って進む しばらくはどこに向かっているのかわからなかったが ひょっとしてここは櫃ヶ山の下山ルートでは?
丁度その時 見覚えのある石垣のところを歩く そうか こんな所に出たのか 突然何Kmも離れた場所にいる事がわかり どうしたら良いか どうして車の所に戻ろうか考える いずれにせよ どこにいるのか判ったのだからといいきかせながら
大庭皿川沿いを登ってゆく ノブキ セリ ハナタデ キンミズヒキ ハグロソウ フシグロセンノウ ノコンギク キバナアキギリ ツリガネニンジン アザミと結構花が顔を出す いつもはここを下っており平坦なルートと思っていたが結構登っている 花を見つけるのは登りの機会の方が多い
そうだ,丁度良い機会だから 大庭皿川に沿って星山の林道に繋がるルートを確認してみよう(1/25,000の地図に記載がある) もともと星山の林道からここに出られないか確かめる為だったのだから
大庭皿川から櫃ヶ山に登るポイントに着く 急斜面を数十名の団体さんが降りてきて急ににぎやかになる さて地図にあるルートが伸びていないか周りを見回す だがそれらしいものがみあたらない 渓流を少し登ってみる だがルートは見えない 渓流の岩がごろごろしている中を登る この状況がどこまで続くかわからない 今日は断念する事に
車の所に戻るルートを決めないといけない ここまで来たのだから 櫃ヶ山に登って尾根から戻ろう そして尾根の途中から林道に降りてみよう
このルートから櫃ヶ山に登のは初めて 急斜面を登ってゆく 忘れていた汗がポタポタと心地よく流れ落ちる 結構急な登りだなと急な登りを楽しむ 心配していた空模様は安定しこの分なら雨の心配は無さそうだ
急斜面を登り尾根分岐から櫃ヶ山山頂に出る あれだけの団体が登っていたのでさぞかし賑やかだったろう だが今は誰もいない 蒜山三座がかろうじて見える状況で視界はあまり良くない 遅い昼食をとり 汗に濡れたシャツを着替え山頂を後にする 山頂周辺にはフシグロセンノウ キンミズヒキ サンインヒキオコシ ツリガネニンジンが花を咲かせていた
尾根は結構クマザサが茂っている 腰から肩の位置まで埋まる部分もある この2ヶ月で一段と成長した ルートの部分はクマザサの高さが低いので何とか判別出来るが地面は見えない 雨露でクマザサが濡れるとビショビショになるのは間違いない 短い期間にこれ程育つのではルートを維持する事が如何に大変かわかる
7月には尾根ルートには花が見られなかったがクロバナヒキオコシ ウド ツルニンジン ツリフネソウ フシグロセンノウ シラヤマギクなどに出会う クマザサを避けてひとかたまりになって咲いているもの クマザサの中から頭を出し花を咲かせているものと結構変化がある ルートが出来人が行き来する事で新たに新天地を迎えている花もあるだろう
いくつかピークを越えてゆく 天候の心配が無いのでゆったりした気分でルートを行く 944mピークを降りると左手に下山道があり そこを降りてゆく ルートは切り開いてあり判別出来る やがて植林帯に入る 植林帯は昼でも暗くルートが追えるか心配しながら入ってゆく 所々に樹木にテープがつけてある どうやらルートの目印のようだ 忠実にテープを追いながら降りてゆく テープが無ければルート探しは難航するに違いない 傾斜も結構きつい
植林帯の中でキバナアキギリ モミジガサ キュウシュウコゴメクサが咲いているのを見つけた 薄暗い中でひっそりと咲いており可愛そうな感じがした
分岐から20分程で林道に飛び出す 林道への出口には丸太の橋がかかっていた 広域林道に出るかと思っていたが道幅は狭い(後でわかった事だがこれが「上の林道」)またとんでもないところに出てしまったのかと心配になるが右手方向に歩いてゆく
広域林道でも結構花が豊富であったが こちらはもっとすごい 道の両脇に次から次に花が現れてくるオトコエシ ツリフネソウ オミナエシ ハギ イタドリ クルマバナなどなど 今日はこんなに花に出会えるとは思っていなかったので用意した名刺のメモ用紙には書ききれなくなる オトコエシはいたるところで群舞し ツリフネソウは渓流の流れ口を占有するように群生し花を咲かせていた
林道は大きくカーブし星山の山頂が見えてくる どうやら目的地に向かっているようだ 今歩いているのはこの辺りだろうと地図上の位置を確認する 林道は下ってゆき広域林道に合流する 出た位置にビジターセンターへの標識があった 行きにここを通った記憶があるが「上の林道」への入口とは思いもしなかった
なんとか無事車の所に戻る
尾根分岐から林道経由で星山ビジターセンターに戻るコースは下山ルートが結構タフであり星山山頂を経由した方がむしろ楽である だが 林道脇の花が豊富であり星山周遊コースとして楽しめよう
今回の登山での思い違いのポイントは
1.駐車した位置の地図上の位置を間違えていたこと
2.広域林道は「上の林道」を改造したものと誤判断したこと
3.地元の方に地図を見てもらっい簡単な会話から広域林道の終点を「上の林道」の終点と誤判断したこと
429〜県道30で落合から313に乗る 路面が濡れている所がある 雲行きが怪しく天候が心配だが先に進む 勝山の市街地を抜け神庭の滝への三叉路を入る 三叉路には勝山美しい森8Kmの標識がある 標識に従って神庭の滝第一駐車場の手前を右に折れ前回同様,星山ビジタセンター手前の駐車場に駐車 今日は一台も車がいない