宝仏山2



標高 1002m    難易度 ☆☆    登り105分 下り55分  鳥取県
倉敷からの距離   116Km        登頂日 2000/10/01   ガイドブック  

駐駐車場10:15−10:23林道横断−10:38_400m−10:52小平−11:07眺望点−11:11大平−11:15_600m−11:33_800m−11:50尾根−11:55三角点−12:00山頂12:33−12:38三角点−12:40尾根曲がり12:43−12:51_800m−12:59_600m−13:03大平−13:13小平−13:19_400m−13:25林道横断−13:30駐車場

登山
 宝仏山(ほうぶつさん1002m) 毛無山の西に位置する雄峰 明地峠の正面に聳える 山と渓谷社より『中国百名山』が発売 宝仏山の新ルートが紹介されており訪ねる 二つ星の山

宝仏山は98/11に後谷から攻めたがルートを見つけきらずGiveUpした山 『中国百名山』に新ルートの紹介がある事を谷口さんのホームページから知る 『中国百名山』は今年の3月 毛無山を訪ねた時取材を受けた事があり楽しみにしていたもの

 ごうぎんの正面にごうぎんすぎの子会の登山道案内標識がある ごうぎんのボランテイアの方々に感謝し登山ルートに入る

 登山ルートは至れり尽くせりであり要所要所に標識があり全く心配ない 登山口の標高が200mであり標高差が800m これだけの標高差がある山は少ない

 歴史資料民族館の右手の登山道を入る 溝に山からの水が勢い良く流れている 溝に沿ってイヌタデ ツユクサ ミゾソバ ハナタデ ツリフネソウが咲き出迎えてくれる 丸太の橋を渡り杉林を抜ける キバナアキギリが咲いている マムシグサが青い実をつけていた

 杉林を抜け林道を横断するようにして宝仏山登山道の石碑の横から登山道に入る 杉林の植林帯を登ってゆく 結構勾配はある 昨夜の雨もありいくらか地面がゆるんでおり下山には滑らないよう注意が必要 要所要所に宝仏山登山道の標識がかけてありボランテイアの心意気が感じられる

 小平を過ぎると地名のとおり平坦になり一息入れる事が出来る キバナアキギリ ヤブレガサ ヤマハッカ サンインヒキオコシなどの花がねぎってくれる ルートに切り開きがあり南側の眺望が得られる 花見山が見えるようだが今日は視界が悪い 谷口さんや柴原さんのホームページを読むと蜘蛛が多いと記載があるが ここまでその徴候が無い 登山者が多くなり蜘蛛も巣を貼る時間が無いのかな それ幸いと進む 大平を過ぎた所で二人連れの方が何か取りだして話をしている そうか 先行者が蜘蛛の巣払いやつゆを払ってくれていたのかと合点がゆく 挨拶して 追い抜いた途端顔面に蜘蛛の巣 やっぱり と思わず笑ってしまった

 熊笹を手折り 蜘蛛の巣払いに でも もう問題の蜘蛛の巣通りは終点のよう 標高600mの標識があり ここで標高差の半分をカバーする事になる 登りがきつくなり持っていた熊笹を捨て草木をつかみながら高度をかせぐ シロヨメナ ノアザミが咲く 傾斜がゆるくなり一息入れられる 小鳥のさえずりが聞こえ心持ち木漏れ日も射す

 これからまた急登が続く 標高差300mあり等高線も結構密だ 尾根筋を登ってゆく 植林地帯で腐葉土が滑り止めをしてくれる この腐葉土が踏み固めらるようになると登るのは容易ではない 標高800mの標識を確認 あと200mだ 絶え間なく流れる汗をむしろ楽しむように高度を稼いでゆく

 急登が終わりルートは右に大きくカーブし南に向かう もう山頂は近い すぐに三角点に出る ミヤマアキノキリンソウが出迎えてくれる 宝仏山山頂まで200mと記載 大きな石の間を抜け 山頂に出る

 山頂から見えるのはガス 大山から蒜山に連なる山並みは隠れ 近くに見えるはずの毛無山も見えない 残念であるが致し方がない 柴原さんのホームページの写真を楽しむ事にする 山頂には大きなブナが一本 風格がある ミヤマアキノキリンソウやシロヨメナが咲いている

 しばらくすると先程の二人連れが到着 岡山の方 『中国百名山』を見て訪ねてきた 最近はヤブ山ばかり登っている 先程見ていたのはGPSだと教えて貰った

 ガスが幾らか薄れ 山影がうっすらと見えるようになってきた 毛無山も全体の姿がなんとかわかるようになってきた 天候は次第に回復基調に 今日はオリンピック男子マラソンの日 この分なら実況放送を聞く事が出来そうだ 山頂の眺望はまたの機会として下山する

 下山は滑り止めに軽アイゼンを着用 ちょっとしたもので足元が驚くほど安定する 走るようにして下山 2時のマラソンスタートにはまだ時間があり根雨の町並みを散策 歴史があちこちに残っている



アプローチ
 180号を走る 総社大橋を渡って側道を行くと高梁川の中州に彼岸花の群落 なかなか見事

 予報に反し青空が広がりさわやかな天気 ラジオでは鳥取全県に濃霧注意報 180を北上するに従い 雲行きは怪しくなり 明地峠手前でついにパラパラ降り出す でもすぐにやみ 黒い雲は遠ざかっていったが厚い雲が覆う 明地峠を越える 峠からの視界はゼロ 近場の宝仏山すら見えない

 登山口は181号との交差点高尾を左折し数百m走った所にある橋の直前に根雨駅の
標識がある そこに入り 道なりに進むと根雨公社を過ぎてまもなく 右手にごうぎんの赤い看板,左手に郵便局がある 登山者の為にごうぎんと町役場の駐車場を解放しているとの柴原さんのホームページの案内に従い ごうぎんの駐車場に駐車させて戴く