倉敷からの距離 213Km 登頂日 2000/11/11
駐車場10:09−10:22竜頭の滝−10:28木馬トンネル−10:29竜生橋=10:40竜ガ岳=10:50竜生橋−11:00右谷山_3.6Km−11:08分岐(右下滝)−11:17橋−11:25右谷山_2.6Km−滝(左奥)−11:37右谷山_2.1Km−尾根見える−11:44橋−11:49右谷山_1.6Km−11:57小川渡る−12:04右谷山_1.1Km−12:06細流渡る−12:15みのこし峠_0.8Km−12:28右谷山_0.4Km−錦岳−12:34右谷山12:54−13:00錦岳−13:02寂地山_2.7Km(右谷山_0.4Km)−13:08みのこし峠_2.3Km−13:21寂地山_1.7Km−13:34寂地山_1.2Km−13:45寂地山_0.7Km−13:52尾根分岐(寂地山_0.2Km)−13:56寂地山頂14:11−14:14分岐(寂地林道_1.8Km)−14:26林道_1Km−14:29渓流−14:33林道_0.5Km−14:37橋−14:41林道(駐車場)−15:00犬戻の滝入口−15:08犬戻の滝15:15−遊歩道−15:24舗装道路−寂地峡入口−15:45駐車場
寂地山(じゃくちさん1337m)は山口県の最高峰 「中国百名山」に寂地峡の写真が大きく出ており訪ねてみたいと思っていた 紅葉の時期を狙い訪ねる 幾つか紹介されているガイドブックの中からアルペンガイドブック「中国・四国の山」に紹介されているルートを選び石谷山(いしたにやま1233m)にも訪ねる事に
寂地峡は竜ガ岳峡と犬戻峡の総称とガイドブックに記載があるが 1/25,000の地図には寂地峡と犬戻峡とそれぞれ記載してある 地元の案内図に竜ガ岳峡の名称は見られないので地図に従った呼称を用いる寂地峡入口駐車場は五竜の滝を周遊する人で賑わっている 犬戻峡へは自動車道を更に2.5Km程登ってゆく 今日選んだルートは寂地峡を登り石谷山に出そこから寂地山へ縦走し、犬戻峡へ降りるルート 登りに五竜の滝 下りに犬戻の滝がある
自動車道を登り 寂地峡入口の標識を左に進む 竜ガ岳峡と呼ばずに寂地峡と記載してある すぐに五竜の滝に 五竜の滝は 竜尾の滝 登竜の滝 白竜の滝 竜門の滝 竜頭の滝の五つの滝が相前後して連なっている 小さい滝ではあるが五つ連なっており面白い 日本の滝百選に選ばれている由 ルートは滝の流に沿って歩けるようになっている 次第に勾配がきつくなり最後の竜頭の滝はかなりの急傾斜 狭い石段でリュックが脇の岩山にあたりバランスに注意しながら登る 屏風岩と記載した岩もありそれなりに見応えがある
竜頭の滝を登り切ると木馬トンネルと呼ばれる岩をくりぬいたトンネルに出る 分岐になっており右も左もトンネルである 土産物店で貰った案内図から判断し右のトンネルを進む 照明が無く 足元が全く見えない 一番低い所は1.6mとの事で頭もあぶない 少し姿勢を低くし 持っているキャンバスをトンネルの天井にタッチさせて頭の位置を確認しながら少しずつ進む 次第に目が慣れ 出口の光で様子が判断出来るようになる これも面白い
トンネルを出,橋を渡ると竜ガ岳への登り口になっている 寂地峡の周遊案内図にはCコースと記載がある ガイドブックでは眺望がきく場所はここしかないから登っておくようリコメンドしている ガイドブックに従い往復する事に 周遊コースとなっており子供連れで訪ねているグループもいる 石段の登りが続く 竜ガ岳は直立200mの花崗岩集塊露頭の尖峰 とガイドブックに記載があるが1/25,000の地図からは読みとれない 地図から判断すると寂地峡からの標高差が200mほどある 石段の登りは60m程度だろうか それでも一気に登るのだから結構大変 休み休み登ってゆく人達をあとに 先に行かせてもらう
石段を登り切ると大きな岩塊があり頂上に出るにはそれを越えてゆく必要がある 巻き道が無いか探したがそれらしいものは無い こわごわ岩に取り付く 岩に登ると視界が広がり 寂地山の山頂と思われる山並みを伺う事が出来る 岩を越え次の岩塊に登る その岩塊が竜ガ岳の山頂 山頂の岩塊は絶壁になっており 岩塊の端に柵がしてある 三倉岳の中の岳を思い出すが そこに比べ平坦であり柵もある事からなんとか落ち着いて景観を眺める事が出来る
寂地山の方角は丁度背になりそちらは伺う事が出来ない 寂地峡や中国自動車道など南の方角の視界が開けている 振り向くと岩の頂点に龍岳観音が祭ってある 景観を一望し先程登った岩塊をこわごわくだり 石段をタッタッタとくだり竜生橋に戻る ここでカメラのフィルムが無くなり新しいフィルムに入れ替える 先に比婆山登山のところで記載したが 比婆山の白樺と紅葉の写真 それに ここの五竜の滝 こわごわ登った竜ガ岳の景観などすべて露出不足でパー 実に残念だ
そんな事とは露知らず 変化に富んだ寂地峡の景観を楽しみながら先にゆく 竜生橋からの登山ルートは渓流沿いのルート このルートは素晴らしい 花崗岩を穿った流れには見応えのある岩が水の流とうまく調和している その流が延々と続く また比較的大きな滝が2ヶ所ある そして紅葉が素晴らしい メモに 11:30頃 紅葉良し と記載している 幸いな事にこのあたりから太陽が顔を出し 太陽光線に照らされ鮮やかな色が広がる
渓流と紅葉を楽しみながら登ってゆく 平坦なルートが続き ルートもしっかりしており歩きやすい ところどころにベンチまであり至れり尽くせりである もっと登山者がいても良いと思うが渓流沿いを1時間余り歩いたが誰とも出会わなかった 橋を渡り 左に曲がり 渓流が細くなってくるあたりになると登りが次第に急になりルートも狭くなる 石谷山1.6Kmの標識を見送り更に登ってゆく 渓流は細流となりついに伏流水となり流が見えなくなる それから数分でみのこし峠 尾根分岐に出る
左が右谷山0.8Km 右が寂地山2.3Kmと記載がある ルートを左にとり右谷山に向かう 正面にピークが見える 標高差約150mある 結構急勾配,時計を見るとすでに2時間少々歩いている 道理で疲労が溜まってきている メモに時刻を記載しているものの2時間も経過しているとは思わなかった 時間を忘れるほど紅葉や渓流が素晴らしかったと言えよう きついと思った途端足が重くなる まもなくピークにかかろうとする所に右谷山0.4Kmの標識がある まだそんなにあるのか ピークが山頂かと思って登っていったがピークは錦岳というらしく右谷山の山頂はその先にある
気をとりなおし山頂に向かう 下ってからなだらかな登りを少しゆくとそこに山頂がある もう一山と思っていたので拍子抜けする 山頂に3名のパーテイが昼食休憩をしていた 山頂の標識があるにもかかわらず ここが山頂ですかね と 思わず言葉が出る 相手の方もエエ だけど越えてきた山の方が高いように思うがと不審に思っていた そこで1/25,000の地図で確かめると 錦岳の方が30m程標高が高い 地図には右谷山の名称と三角点の記載があるが錦岳はなにも書いていない(アルペンガイドブックに錦岳と記載がある)何か不思議な感じ
右谷山からの眺望は得られない 着替えと昼食休憩をとり寂地山に向かう 寂地山まで約3Kmの尾根歩き みのこし峠からなだらかなアップダウン 1235mのピークを巻くようにルートが出来ている ルートはしっかりしており迷うような所は無いが 笹の葉が茂り 足元が見えない所があった 笹の背丈は腰あたりで問題にする程ではない 尾根からの見晴らしはきかない 落葉した木々の合間から寂地山とその先の冠山が見え隠れする程度
約1時間で寂地山山頂に出る 昨年訪れた場所であり見覚えがある 眺望はない 二組のご夫婦が休憩していた 林道終点まで車で来たとの事 滝の事を聞いたが車からは見えない由 走行中向かいの山の紅葉がきれいだったとの事で帰路も楽しみだ
着替えをして下山 寂地林道まで2Km 30分かかって駐車場までおりる 車が5台駐車していた 林道沿いに紅葉した木々が迎えてくれる 先程まで隠れていた太陽が顔を出し 明るい日射しが広がる 登りの時もそうであったが 今日は紅葉の良い場所に出ると太陽の日が射し 美しい紅葉をみせてくれる 渓谷を挟んで対面する山肌も色鮮やかに輝き魅了させてくれる
太陽が出ている間に犬戻の滝に出られたらと願いながら歩みを早める だが美しい紅葉についシャッターを押してしまう しばらくすると犬戻の滝入口の標識があり林道と別れ遊歩道を降りてゆく 途中分岐があり遊歩道の案内に従い上流方向に降りていったが渓流に出、行き止まりであった 遊歩道を戻り犬戻の滝に出る
中国百名山に大写しで出ていた光景が広がる 滝の落差はさほどでもないが大きく穿たれた岩がおおきなアクセントをつけインパクトのある景観が広がる なかなかのものである 太陽は山影となり日射しを受けられなかったが景観をカメラに収める
今日のメインデイッシュは終わった 遊歩道を渓流沿いに降りる 途中にも景観の良い滝がある 10分程で遊歩道は終わり 舗装道路に出る ツーデマーチの要領で早足に降り寂地峡駐車場に 滝良し 紅葉良し 充実した一日であった
山陽自動車道〜中国自動車道を走り、吉和ICで降りる 186を六日市方面に10Km程走り冠高原バス停を右折し484に乗る 吉和冠山登山口の松の木峠を過ぎ更に走る 中国自動車道をくぐりまもなく寂地峡の標識がある そこを右折し寂地峡の駐車場に駐車する 駐車出来るか心配していたが心配する程では無かった 冠高原バス停から7Km(玉島−吉和196Km 高速料金4350円)