登山口10:35−11:12五合目11:15−11:33七合目−11:35分岐−11:48天狗の森−12:02九合目−12:20山頂12:30−12:36九合目−12:41分岐−12:46合流点−12:48七合目−12:58五合目−13:06水場13:08−13:30登山口
久々に雪山を求めて櫃ヶ山(ひつがせん954m)を訪ねたのだが雪があまり無さそうなので輪カンジキは持たずに軽アイゼンだけ準備して出発する 雪解け道でルートがかなりぬかるんでいる 小鳥がさえずり春近しを感じさせてくれる
高度をあげてゆくと雪が現れてくる 小鳥の声は聞こえなくなってくる 五合目からの急登はルートがぬかるんでおり滑りやすい 笹原やブッシュに足場を求め掴まりながら登ってゆく アイゼンを履けば良いのだがなんとか履かずに登ってゆく
七合目を過ぎ 分岐を天狗の森にとる この辺りになるとルート上に雪が積もり雪景色を楽しむ事が出来る 積雪量は知れており靴が埋もれるかどうかという程度で歩行に支障ない 雪に覆われた景観は気持ちが良い
天狗の森につく 天狗が住んでいるのではないかと思われるお堂があり 幽玄な雰囲気をたたえており好きなところだ 中島氏のガイドブックに何と記載されているか見てみると 「そこは深山幽谷の聖域で、ブナやケヤキ、ミズナラなどの覆われた厳粛な空間がある。」と書かれ 名前の由来は桜木坊烏天狗が天保年間(1830〜40)に勧請(かんじょう)された事 また、ここのブナ林は高度で最低高、分布では南限と学術的にも貴重な森との事 この自然を大事にしてゆきたいものである
この辺りに来ると雪が深くなってくる 膝下半分程が埋もれる程度で歩行には左程支障無い この時期にここを訪ねるのは4度目になりルートは読めている 大奮闘した時が懐かしい 雪景色を楽しみながら尾根に出る
尾根ルートに出ると大分雪が少なくなり地肌が出ているところもある 地肌のところは雪解けで滑りやすく、雪の部分も随分柔らかくなっている 木々に掴まりながら登ってゆく 九合目付近に来ると登攀斜面が北向きになる為か雪が深くなりズボーと膝頭辺りまで埋まってしまう 輪カンジキを持ってこなかったのを後悔しても遅い あとわずかである なんとか山頂まで登ってゆこう 一歩一歩踏み出す 足が沈まないように力がかからないよう体重移動をゆっくりするがズズズズと沈む 時には沈まない時がありその時は随分と儲けた気持ちになる このペースで登れればと淡い期待を持つがやはり続かない そうこうしながら山頂にたどり着く
生憎天候が悪くなり雪が降り出す 記念写真をなんとか撮り カメラをリュックにしまう 手袋を外すと冷たい 下着を着替えようかと思ったがここに留まって身体を冷やすより身体が暖かいうちに降りて温泉にでも入ろう そう判断しすぐに下山することに
下りは滑り防止に軽アイゼンを履く 外した手袋は汗が冷たくなっておりインナーを取り替え新しくする インナー手袋の予備を準備しておくと役立つ
竜頭の滝方面に降りるか迷ったが輪カンジキを持ってこなかったので 先程の雪の状態では心配だし 天候も周辺の視界が全くきかない状況ではルートを失うと大変なので登ってきたルートを戻る
苦労した登りがあっけない ズボーと埋まった足跡に足を取られないよう体重を後ろにかけ降りてゆく 天狗の森はバイパスする 南に面したところは雪は解けている ぬかるんでいる急な下りもしっかり爪がささえてくれ滑る事なく降りる 五合目を過ぎ水場で軽アイゼンを外す
温泉は真賀温泉に 入湯料150円 ぬるめの湯であり1時間程浸かる 落合から来られた方とあれこれ話しをする
いつものように429旭町〜県道30落合〜313と走る 空が黄色く黄砂が舞っている このところ天候不順で週間天気予報から今日を選んだのだがどうも雲行きが怪しい 数日前に倉敷でも雪が降り屋根に薄っすらと雪化粧したので 県北を期待したが落合 勝山を過ぎても雪が見えない 足温泉を過ぎ櫃ヶ山の山頂を望むことが出来るが雪は尾根筋に見えるが南面には全く無いこれでは登るのはどうかな 下蒜山にでも足を伸ばそうと進む だが 湯原を走っている時に雨が降り出す この分ではさらに北に行くのは避けた方が無難とまた登山口に戻る