烏帽子岩山から392mピーク周回コース

〜帰路 安芸灘地震に遭遇


標高 400m    難易度 ☆☆     登り60分 下り45分 その他50分  広島県
倉敷からの距離    151Km        登頂日 2001/03/24    ガイドブック  E  写真

駐車場:呉ポートピア11:21−11:34天応駅−11:36魚屋−11:37小さな橋−11:38分岐−11:43登山口標識−11:45登山口(墓場前広場)−11:48小さな沢−11:55視界開ける−12:09展望台−12:15十字分岐−12:24ドンガメ岩−12:30鞍部=大きな岩12:38−12:42中国自然歩道−12:43山頂13:06−13:12小ピーク−13:18三角点13:25−13:42天狗城山見える−13:50登山口(墓場前広場)−14:18駐車場

登山 
 烏帽子岩山(えぼしいわやま400m)は呉市の山 「分県登山ガイド 広島県の山」に紹介されている 二つ星の山 

 ガイドブックには岩山につき初心者は一人で登らないよう書いてある これまで登るのを避けていたが 昨年臥龍山を登った時に出会った方から しっかりしたルートがあり大丈夫と聞きチャンスを狙っていた

 呉ポートピアの駐車場から天狗城山と並んで烏帽子岩山が見える 岩がゴツゴツしているのが見える 国道31を歩き トンネルを越えた位置に天応駅の表示があり駅に向かう 駅からガイドブックの記載に従う この辺りは駐車場を見つけるのは難しい 呉ポートピアに駐車し正解だったなと思いながら歩く

 魚屋の所を左に曲がり ガイドブックの記述に従い進み高速道をくぐる くぐってから左に曲がるとそこに登山口の標識がある 標識に従い登ってゆく 烏帽子岩のそそり立つ岩峰が顔を出す すぐに墓場前の広場に出る ここが登山口になっている この広場に駐車可能であるが 国道からここに来る道はわからない

 広場の右手のルートを行く 小さな木札に登山口と書いてある 左手に茶室をやり過ごし進んでっゆく 水の無い小さな沢を越えると登りが始まる しっかりしたルートがついておりそのルートを追う ジグザグに登り高度を稼ぐ ウグイスの鳴き声が聞こえてくるホーホケキョとしっかりした鳴き声だ

 しばらく登ってゆくと視界が開け 前方に烏帽子岩の鋭鋒が見え その左手に392mピークの岩山が見える 後には瀬戸内海の景観が広がる 次第に岩のルートになる ルートには所々に赤ペンキ(大分色褪せている)によるルート表示がある ルートを選びながら登ってゆく 足場を確保し松の小枝など支えになってくれるものを見つけなんとか登ってゆく 下りは別のルートから降りれるようだが ここを下るのは遠慮したいような場所もある 緊張する場所を越えると展望台と言われる広場に出る

 広場から山頂の方向を見ると 右手にクロナメラとよばれる岩場が広がる 尾根の左手に烏帽子岩の鋭鋒が見える 瀬戸内海の景観も更に広がる 薄雲がかかり視界が充分得られないのが残念だがなかなかのものだ

 ルートは右手方向にとり谷筋を登ってゆく 急な登りではあるが先程のような緊張する所は無い 足場が滑りやすいので手を上手く使い登ってゆく 十字の分岐に出る どうやら岩登りに行く為のルートのようだ そこは直進する 登ってゆくと右手にドンガメ岩と書いた小さな木札がある その先を見ると亀が山に登っているような形をした岩がある ドンガメ岩なのか? ガイドブックを読むと違うようだ 更に登ってゆくと分岐に出る

 分岐を左にとり大きな岩の下を回りこむようにして進むと烏帽子岩の正面に出る 烏帽子岩より少し高い位置になる そこから烏帽子岩を登るルートを追う事が出来る 岩の上に立つのは恐怖心から見送り分岐に戻り先に進むと 大きな岩の横に出る(この岩がドンガメ岩らしい)

 そこにご夫婦が甥姪(中学生位か)と一緒に休んでおられた 私が登ってきたルートを登ってきたとの事 大きな岩は3m程の高さがあろうか ロープが岩に取り付けてあり岩の上に立てる 3人がすでに登っていた事もあり岩の上に立つのは見送り先に進む

 ウグイスの鳴き声を聞きながら登ってゆく ここからは厳しい所は無い すぐに中国自然遊歩道に出 右にとり山頂へ 山頂の眺望は素晴らしい だが視界は良くなく灰ヶ峰の観測ドームまでは見えるが野呂山や小田山になると霞んで判別出来ない 瀬戸内海方面の景観も同様である また、烏帽子岩などの岩場は見えない 周辺の木々にはタムシバだろうか茶色な木の群れに白い花をつけた木があそこに ここにと見る事が出来る 早春の風景だ

 昼食休憩をとり下山する 下山コースはガイドブックの参考情報をもとに392mピークに向かう事とする 尾根道にはアセビが花を咲かせていた タムシバも咲いている 擬木の階段を登りきると392mピークの三角点に出る 折角の三角点なので記念写真をとる

 自然遊歩道と分岐した道があり入ってゆくと烏帽子岩の良い展望場所がある 岩の上に人が立っているのが見える 先程お会いした人なのだろうか 私はとてもあんな風に立つ事は出来ないだろうなと思いながら岩に立つ人の写真を撮る

 ガイドブックにはこのルートは下ってゆけるが道が悪いと書いてある どうしようか迷ったが場合によれば戻れば良い それより烏帽子岩を見ながら降りて行こうと尾根筋を降りてゆく ルートには下山ルートを示す赤ペンキの跡やテープなども着いている しっかりしたルートで迷うようなところは無い 高度を変え烏帽子岩や烏帽子岩を囲む岩峰を俯瞰出来る お勧めの下山ルートだ

 ルートはやがて分岐に出る 分岐を左に取るとすぐに登山口である墓場前広場に出た 良い下山ルートを降りる事が出来た事を喜び おだやかな瀬戸内海の海沿いの道を選び駐車場に戻る




 帰路は31号を呉に行き 185を竹原方面に向かう 安芸津町にかかる頃だろう 時速50Km程で走行していた車の動きがおかしい あれ? タイヤ廻りがおかしくなったのかな? と思い前を見ると 細い電柱に道路照明をつけた柱がぐにゃぐにゃと大きく揺れている 風が吹いてもあんなに揺れないのに 地震かな? と思うやすぐにラジオから地震情報が飛び込む(1,2分後だったと思う) そうか 矢張り地震だったのだ

 ラジオによると15:28マグニチュード6.4の地震で走行していた場所では震度5強の地震だったようだ 走ってゆくと路上に瓦が散乱している場所が何箇所かあった 走行中にぶつからなくて良かった それ以上にあの岩場で遭遇しなくて良かったと胸をなでおろしながら走る

 新幹線は運行を停め 高速道路も閉鎖して点検しているとラジオは伝える 竹原市から432を経由して国道2号に乗る 432を北から降りてくる車が多い 山陽自動車道から降りてくる車だろうか? 国道2号は順調に流れ三原市に入る 渋滞2Kmの表示が出ている いつもは1Km程なので今日は多いなと思いながら進む 市街地まで順調に流れこれなら左程でも無いのかと思っていたらそれからが大変 車は遅遅としてなかなか進まない

 やっと三原駅前を抜けるが渋滞は解消されない 糸崎の手前で細い電柱が折れていた 糸崎を過ぎると少しは走れるようになったが尾道バイパスを過ぎるとまたまた渋滞 倉敷まで渋滞が続く 玉島から旧道に逃げたがものすごい渋滞であった 対向車も三原から倉敷まで切れ目なく繋がっていた

 3時間少々で走れるところ5時間半を要した それでも無事帰れた事を喜びたい
 



アプローチ
 登山口は天応駅から紹介されている 昨年天狗城山を訪ねた経験から、この辺りには駐車場所を見つけるのは困難と判断し一駅手前の呉ポートピアの駐車場を目指す

 2号線を広島に向かい 海田市で左折し国道31を呉方向に進む 左折してから12KmでJR呉ポートピア駅に着く ポートピア跡にモデルハウス等展示場が出来ており駐車場は結構賑わっていたがまだまだ空いておりそこに駐車 トイレ有りく