下蒜山



標高 1105m 難易度 ☆☆     登り70分 下り55分  岡山県
倉敷からの距離   118Km        登頂日 2001/06/26   ガイドブック  F   写真

犬挟峠10:13−10:21尾根−10:30三合目−10:40五合目−10:48雲居平−10:55七合目−11:03八合目−11:12九合目−11:23山頂11:31−11:38九合目−11:48八合目−11:53七合目−11:58雲居平−12:04五合目−12:12三合目−12:20尾根分岐−12:26犬挟峠

登山
 梅雨の晴れ間を狙って下蒜山(しもひるぜん1105m)を尋ねる 下蒜山のヤマツツジも素晴らしいとの情報を得たので訪ねる機会を狙っていた

 駐車場所のそばに黄色の大きな花が迎えてくれる ハンカイソウだ ハンカイソウを後に登山ルートに向かう 先程の雨で水が出ている 水の中をなんとか越える ルートは小川のせせらぎのように雨水が流れ込んでいる ノアザミ ウツボグサ キイチゴが咲いている 太陽が顔を出し木漏れ日がちらちらと足元に射し込む ホトトギス ウグイス カッコー等 小鳥達の鳴き声が聞こえる 雨あがりを喜んでいるようだ 足元が滑りやすい状態になっており注意しながら登ってゆく

 尾根から擬木の階段を登る 木漏れ日を見ると安心するが 日がかげると心配になる 雨が降らねばよいと願いながら高度を稼ぐ 樹林を抜けると五合目 これより笹原が広がる ヤマツツジが所々で顔を出す 笹原にヤマツツジが一面に咲いている状況を期待していたがポツポツと色の固まりが見える程度で期待していたほどではない ササユリが咲き出した 大型の花は迫力がある ニガナ ウマノアシガタ イブキトラノオと花が続く イブキトラノオは群生しており一面に広がる白い穂が風になびく コバギボウシも早や蕾がふくらみ花も近い

 七合目を過ぎジグザグの登りにかかる 左手の岩が見える周りにヤマツツジが群生している この辺りからガスがかかり見晴らしがきかなくなる ガスで雨雲の様子が判断出来ないのがいやらしいが折角だから山頂まで登ってゆく事に ルートの脇にササユリがあちこちから顔を見せる 花は揃って下向きに咲き登ってくる人を出迎えてくれる 蕾もあちこちに見える 笹原の斜面を見るとそこにもあちこちに咲いているのを見つける事が出来る

 八合目から九合目にかけて急な登り ここもササユリが出迎え 笹原のヤマツツジが増えてくる 群生している場所とも大分近くなる 下を見ると雲居平の笹原が広がりポツポツとヤマツツジの固まりを見つける事が出来る

 九合目になると登りはゆるやかとなり花の尾根道を楽しむ ヤマツツジ ササユリが咲き ウツギ ヤマアジサイ シロバナニガナも顔を出す ガスで花は充分な潤いを持ちしっとりとした魅力をみせてくれる おや エゾハルゼミの鳴き声が聞こえてくる この辺りはブナ林だ 久々に鳴き声を聞いた

 山頂に出る ガスに覆われ視界は全くきかない 中蒜山の方を見るとかなり大きなヤマボウシが沢山の花を咲かせていた 一瞬ガスが消え甲ヶ山〜矢筈ヶ山を見渡す事が出来た ガスがあがるのかと思ったら瞬く間にまたガスに覆われてしまう 一瞬の変化に大きなエネルギーを感じる 雨に降られないうちにと早々に下山する

 滑りやすい斜面を一歩一歩注意しながらおりる いつもは40分程で下山するが今日は55分をかけて下山した 雲居平から振り返るとガスがすっかり消えていた もうしばらく山頂に居れば良かったようだ 四合目の樹林ではハルゼミと思われる鳴き声を聞いた 周りを見回すとマツの木があり 足元には落ちた松葉が散乱していた 鳴き声は短くすぐに鳴き止んでしまった



 帰路 湯原温泉に寄る 今日は露天風呂の日(6.26日を文字って)とかで大混雑 なんとか駐車する場所を見つけ 河原の露天風呂に 今日は10時〜14時にかけて旅館の露天風呂が無料開放されているとの情報を得た もう十数回目になるとか


アプローチ
 429経由旭町〜県道30落合〜313といつものコース 倉敷では晴れ間が覗いていたが次第に雲が厚くなる 天気予報では降水確率は10%と低かったので安心していたが 勝山を過ぎたあたりからパラパラと降り出し櫃ヶ山付近ではどしゃ降り この状況では蒜山もきっと雨だろうから今日はダメかな ここまで来たのだから蒜山大根でも購入し温泉でも入って帰ろうかと半ばあきらめ気味で蒜山方向に向かう 

 心配していた雨は間もなく止む 八束村ふるさと特産店で蒜山大根を購入 雨の状況を聞くと やはり先程はすごい雨であったとの事

 空は明るくなり太陽が顔を出す だが下蒜山の八合目より上は雲に覆われている 雨雲のようではないが降られる事を覚悟に登る事に 流石今日は誰も駐車していない