泉山 Bコースを下る



標高 1209m    難易度 ☆☆    登り119分(Aコース) 下り68分(Bコース)  岡山県
倉敷からの距離   95Km        登頂日 2001/07/19   ガイドブック  F   写真

駐車位置10:03−10:19登山口Aコース−10:29作業小屋−10:32泉*神社元宮−10:39行止まり−10:47作業小屋−10:54登山口Aコース−11:15水場−11:25渓流−11:30福ヶ乢11:31−11:49_1035m−12:08井水山(南峰)山頂12:11−12:17分岐−12:29中央峰_1198m−12:41山頂13:10−13:22中央峰_1198m−13:30分岐−13:50瀬音−14:02瀬音右左−14:05道路−14:10登りの道路と合流−14:18駐車位置

登山
 今日は泉山(いずみがせん1209m)のBコースを訪ねる 初めてのルートである

 今日目指すのは 「岡山の山 百選」に記載されているBコースを選ぶ 先月泉山を訪ねた時に井水山から1198m峰の尾根道から養野への分岐道が切り払われており 聞くところによるとそのルートは昨年切り払われたもので、結構急であり、当日雨模様だった事から今日は避けた方が良いなどの情報を得ており機会を狙っていた

 急な所は登るより下る方が恐いので、Bコースを登ってと考え登山口を探す Bコースを下ると泉いわ神社からの道に出るとも聞いていた Aコース登山口を見送り先に進み分岐を直進する 井水山山頂近くののぞき岩が見える Bコースはのぞき岩の先の尾根に出るはずなので大分山裾を巻いてゆくようだと思いながら進む 作業小屋があり防砂提がある 少し進むと今度は泉いわ神社元宮とした祭壇がある 少し登った所で行止まり ヤブ化してしまったのではと少し周辺を探るがそれらしいルートは見えない ヤブも相当繁っておりこれ以上進むのはどうかと思い 方針を変更し 登りはAコースにとり 下りにBコースを降りる事とした

 見落としたところはないか探しながらルートを戻り Aコース登山口から登りにかかる ここまでにオカトラノオ ヨツバヒヨドリ ウツボグサ ノアザミ ネムノキの花に出会う ネムノキの特徴のある花が散り ルート上に散らばっているのも趣がある

 登山道は植林の中 あまり花はない ヤマアジサイが水場の近くでひっそりと咲いていた それ以外花には出会わず福ヶ乢へ 福ヶ乢からは尾根道になり花に出会う可能性がある レンズを200mmの花用に換えて尾根を登ってゆく

 尾根道は草が刈り払われている 刈られた笹の葉の匂いから笹餅の笹の匂いがする随分と懐かしい匂いだ 花も一緒に刈られているカワラナデシコ ホタルブクロ ノアザミ オカトラノオの花が横たわっている 切り払われてからそう時間が経っていないのだろう 刈られていない カワラナデシコがきれいな花を咲かせていた 群生しているので刈り倒すのを避けたのだろう ヤマジノホトトギス二つだけ花を咲かせていた これではヤマホトトギスと区別はつかないなと森林公園で得た情報を復習する ベニドウダンが咲いていた所はまだ幾らか名残を残しているものの当時の艶やかさはない

 そうそうセミの事を忘れていた セミの鳴き声は登山口に向かう道沿いでも随分鳴いていたカナカナカナと鳴いているように聞こえるヒグラシだろうか? 周辺は桧の植林地帯で鬱蒼としている 登ってゆくと聞きなれたエゾハルゼミが聞こえる ブナの樹林がある 尾根ではまた違った鳴き声 輪唱のように次々と鳴く 数回鳴くと鳴き止み どこかで鳴き出すとそれを追っかけるようにして鳴く 税所さんのホームページで確認しようと思ったが障害が発生したようで残念

 そうこうするうちに井水山山頂=南峰に出る 那岐山から連なる山々を正面に見る事が出来る 冷たい麦茶で喉の渇きを潤して出発する 尾根道も刈り払いが行われている 残念ながら花はあまりお目にかかれない

 尾根の途中に養野と書いた分岐がある ここに登ってくる予定であったが 帰路にここを降りてみよう 分岐を過ぎ ピークを登ってゆくと今度は中央峰(1198m)に出る 大神宮原から登ってくるコースだ 泉山の山頂は近い

 泉山と中央峰の中間位だったか 切り払いがされていない状態になっている そこには自然が一杯 ニガナ アカショウマ コバギボウシ ヤマツツジ カワラナデシコ ノアザミ ヤマジノホトトギス オカトラノオ ヨツバヒヨドリとこれまでに出合った花も含め次から次と顔を出す 何故かホットした気持ちになる 歩きやすいルートを維持する事と、自然を維持する事との難しさがある 

 山頂ではすでに3名の男性パーテイ 笠菅峠から登ってきた由 私が着くと間もなく下山される 昼食休憩を取りながら下山してゆくパーテイを見送る 手を振ると 先方もわかったのだろう手を振ってくれる 姿が消えては現れ その都度手を振り挨拶を返す 何でもない事だが気持ちが通じて暖かい気持ちになる

 小休憩後下山する 登ってきたルートを戻る 中央峰を過ぎて 養野への分岐を降りる 暫くは笹の切り株の上を歩く 切り開いた切り株が少し育ってきている 底の硬い靴でないと踏み抜く危険がある 笹の切り株を過ぎると急な下りが待っている 岩があり迂回路と表示があるので迂回路をゆく 親切にルートを作っているなと安心する あとはほとんど下り 結構急な所もあるが 足元が腐葉土でクッションがあり滑り止めも機能するので安心して降りてゆける

 桧の植林の中を抜けてゆくところもある 桧の植林はどこにでもルートを選べる 余り人が訪ねないのであろう足跡は鮮明でない だが 随所にテープのマークがあるのでテープを追い 人が残した何らかの足跡を見つけながらルートを追う この所は慎重にルートを追うと良い ルートを外すと似たような環境なのでルートを見つけるのが容易でないと推測する

 ルートは直線を描くようにしてつけられているが 時々折れる その時が要注意である 次の目標を見つけるまでは 最後の目標点を失わない範囲で行動する いいテンポで降りてゆく やがて瀬音が聞こえてくる 降りてゆくに従い音も大きくなる 一度聞こえなくなったがすぐに聞こえるようになり 今度は左右両側から聞こえてくる そろそろ道路に飛出すのだろう どんな所に飛出すか興味が深い

 最後の急な斜面を下るとついに道路に飛出す 登る時に歩いたルートではない 飛出した位置には泉山登山道の標識がしてあり 見落とす心配はない 道路は草がぼうぼうと生えている ルートは見えるが軽いヤブコギ状態 先回登った時に濡れるから避けた方が良いと注意を受けたのはここの事だったのかとその理由がわかる 登りにここに突っ込んでいたら結構濡れたろうと思いながら 背丈より高く伸びた草を分けながらルートを進む

 降りた位置と山の位置関係から 飛び出た位置は登りに歩いたルートとは違うなと判断が出来たがどこで繋がっているのだろうかと進んでゆくと 数分で登りの道路と合流 神社からAコース登山口の途中に出てきた

 神社から登ってゆくと右に大きくカーブをする道と直進する道があり 直進する道は草が繁っている この草の繁ったルートに突っ込み数分行くと登山口に出る 前回登った時に登山口の話を伺っている 先の方にどのような説明をして戴いたか忘れたが きっとここの事も説明があったに違いないのだが私の頭の中ではAコースの先を行くと早合点してしまったようだ

 折角、尾根から切り払い良いルートを付けて戴いたのだから 下の道路の部分も手を入れて戴くと良かったのにと勝手な思いを寄せる

 このルートは大神宮原のルートと似ている 尾根に出るまで景観が得られない 登り一方のルートである 登りをAコースで登り 井水山に至る景観や花を愛で 帰路にBコースを降りるのが変化に富んで面白いと思う お勧めのルートだ



アプローチ
 いよいよ梅雨明け 平年より1日早い梅雨明け宣言の今日 待っていたものが来たかのようにリュックを持って飛出す いつものように国道429を行く 旭町を過ぎ休み乢トンネルを越えた地点では山はおぼろ 県道159を経由して国道181、そして院庄で国道179に乗り奥津中学の所を右折する 神社に行く手前で道路工事を行っており迂回させられたが特に問題なく神社までゆき駐車 今日は一台もない