剣山〜次郎笈

標高 1954m    難易度 ☆     登り80分 下り70分 縦走33分  徳島県
倉敷からの距離 125Km        登頂日 2001/07/24   ガイドブック     写真

見の越11:10−11:11神社登山口−11:13石段上登山口−11:21リフト下−11:41三叉路A−11:47リフト終点−11:52分岐−12:00分岐行場方面−12:07つるの舞−12:10分岐−ロープ−12:30剣山山頂12:55−13:04分岐B−13:12次郎笈峠−13:28次郎笈山頂13:38−13:48次郎笈峠−13:58分岐B−14:09名水百選−14:14大剣神社−14:23分岐A−14:48見の越


登山
 深田久弥の百名山の一つである剣山(つるぎさん1954m)を訪ねる 剣山は石鎚山に次いで中四国第二の高峰である ガイドブックは「中四国・兵庫の山百選」を参考にするガイドブックは次郎笈(じろうきゅう1929m)縦走を紹介している 徳島県東祖谷山村・木沢村・木屋平村に位置する一つ星の山

 登山口の情報を確認し、すぐに出発 見の越の標高は1400m程度であり山頂との標高差は550m 何が待っているか楽しみである

 自動車道を少し戻り剣山登山口の標識から神社の石段を登ってゆき 神社の右手から登山道に入る 早速ウグイスの大きな鳴き声が聞こえてくる すぐにギンバイソウに出会う 初めて見る花だ サンカヨウのように大きな葉を持ち花がちょこんと咲いている 幸先が良い

 リフトの下をくぐり登山道を登ってゆく 広いルートがついており 勾配は緩やか心地よく足が進むだがすぐに汗がしたたり落ちてくる ルート脇に花が顔を出す ウバユリ ヤマアジサイ ノリウツギ トウバナ タカネオトギリ ニガナ ノアザミシュロソウと次々に出迎えてくれる タカネオトギリは帰宅しインターネットで調べわかったもの

 分岐をガイドブックに従いながら進む リフト終点を過ぎたあたりからクガイソウに出会う クガイソウも種類があるのだろう 大山三鈷峰で見るナンゴククガイソウとは一回り大きい 刀掛の松に向かうルートは花の道 クガイソウの群落 メタカラコウそしてセリ科の花(ツルギハナウド これもインターネットから)

 そのまま山頂に行くよりは少し回り道をしてみようと行場へのルートに向かう こちらのルートは主要ルートと外れるのか少し狭くなる 花は結構豊富 イヨフウロ(シコクフウロ) カラマツソウ ヤマブキショウマ シモツケソウ ヤマアジアサイに出会う つるの舞と書いた場所があったが展望は今一 行場まで行かず次の分岐を右にとり急斜面を登る ロープが用意されていた唯一の場所(ロープを必要とする程ではないが)ここを上りきると頂上ヒュッテに出る

 山頂への案内に従い 木道をゆく 広い山頂でありお花畑が広がる 三角点のある南麓からは次郎笈を正面に西の方角に三嶺に繋がる景観が広がる 次郎笈に繋がる尾根道にはシコクザサのスロープが広がり 実に美しい景観 北麓に行くと 登山口から正面の山並みを追う事が出来る これから予定している塔ノ丸に繋がるなだらかな尾根を追う事が出来る また、塔ノ丸の背後に山並みが続き そこに矢筈山も連なっているのであろう

 山頂には イヨフウロ タカネオトギリ ノアザミが咲き 赤茶色の葉を持った草(名前はわからない)が広がっている

 山頂での景観を楽しみ 次郎笈に向かう 美しい尾根を歩くのは楽しい 前を見ても後を振り返っても美しい山肌を見る事が出来る ノリウツギが群生している所がある かかすかな香りにうっとりとする コルの標高が1791mであり160m下って135m登り返す 次郎笈峠の分岐には三嶺14Km7時間と記してある 三嶺まで縦走出来るようである 美しい尾根でも日差しを遮るものが無い 汗をしたたらせながら次郎笈の山頂に立つ 

 山頂は1929mの標高があり360度のパノラマを楽しむ事が出来る 残念ながら遠景はぼんやりしている 三嶺がどうにか判る程度 記念写真を撮って下山する ここには三角点は無い

 登ってきたルートを降り コルの少し先の分岐を西島神社に向う 剣山山頂を巻くようにしてルートが付けられておりたいしたアップダウンも無い 正面に大剣神社の大岩が見えてくる 名水百選の標識があり登ってゆくと剣山御神水が湧いている 冷たく実においしい 何杯もおかわりし喉を潤す 大岩に沿って登ってゆくと 大剣神社に出る 神社の周辺にはクガイソウが群生しており これも見事

 神社から降りてゆくと 登りの道に合流する 登ってきた道を降りる



アプローチ
 四国は瀬戸大橋が出来便利になったとは言え、遊びに行くには通行料が高い 宇高国道フェリーを利用すると割安に行けるとの情報を得、インターネットで調べ ローソンでチケットを購入しておく

 県道22から国道30に乗り宇野に向かう フェリー乗り場の案内に従って進むと四国フェリー乗り場に着く チケットと違うので乗り場を聞きUターンし一筋手前の道を乗り場に向かう 乗船したと同時に出航 待ち時間なく乗れて幸いと喜ぶ フェリーの中を歩き廻り、風呂が利用出来ることを知る ゆったりと1時間程の船旅を楽しみ いよいよ四国の道を走る

 登山口へのアプローチはガイドブックによると大豊ICから439のルートを紹介しているが インターネットで調べると貞光町から438のルートの紹介がある どちらも40Km余りの山道ドライブとなりそう 高松から一般道で近い438を選ぶ 貞光町までは193で穴吹町に出 そこから192に乗ることとする

 フェリーを降り 高松の中央通りを南下する 193の標識がなかなか現れず 松山方面の案内標識が出ており間違った方角に走っていないか心配になるが暫く走ると193の標識が現れ一安心する 車の流れは順調であり走り難いところも無く穴吹町に出る 吉野川を渡り192へ右折し吉野川沿いを貞光町に向かう

 剣山への道路標識があり県道126へ左折する 438とは違うなと思いながら進むと間もなく438に合流する いよいよ山岳ドライブである 対向車に注意しながら走ってゆく 交差出来る場所が随所にあるので速度に留意してゆけばそう難しくない 一宇村の手前であろうか通行制限で通行停止に会う すでに5台程止まっている 車を降りて聞くと道路工事で重機が入って作業しており 時間制限で通行させているとの事 概略50分通行止めして 10分通すスケジュールになっている 幸い10分程度の待ち時間で通行出来た これからは、前の車について行けば良いのでぐっと走りやすくなる だが走ってゆくうちに一台消えと次々にルートから外れてゆきまた一台になってしまった

 スキー場手前にヘアピンカーブが7つありヘアピン第一カーブとそれぞれ名前がついている ヘアピンカーブを抜け スキー場を抜けるとあと5Km もうじき着くなと思っていたらまた通行制限 制限解除まで30分ある やれやれである 仕方がない登山の仕度をしてから合唱の練習をしながら時間を待つ 楽譜を持ってきて良かった(ここの通行制限が始まるのは9時30分 最初の場所は9時10分からなのでその前に抜けれると良い)

 予定より4分早く通行出来るようになり ほっとする 前を走る車が先にゆくよう合図をするので先にゆかして貰う 塔ノ丸登山口を過ぎて左に大きくカーブをとると前方が開け 剣山が前面に展開しリフトを確認する事が出来る 山を見ながら下ってゆき見の越の駐車場に 駐車場にはトイレもある