大山三鈷峰

標高 1516m    難易度 ☆☆☆    登り122分(宝珠越) 下り75分(砂すべり)  鳥取県
倉敷からの距離   145Km        登頂日 2001/10/26  ガイドブック     写真

中の原9:45−10:06ロープウエイ終点−10:22宝珠山10:24−10:29下宝珠越え合流点−10:51中宝珠−11:25上宝珠−11:41ユートピア分岐−11:49大山三鈷峰12:28−12:38ユートピア分岐12:43−12:54上宝珠−13:24元谷−13:35大神山神社−13:43上の原−13:48中の原

登山
 紅葉の時期を狙って大山三鈷峰(だいせんさんこほう1516m)を訪ねる 下山には久々に砂すべりを降りる

 中の原のゲレンデを登ってゆく ゲレンデはスキーシーズンの準備で草が刈られており歩きやすい リフトにも椅子が取り付けられいつでも運行出来るよう準備が進められている 途中のリフトに軽トラックが停まっていた これらの準備作業を行っているのだろう

 ロープウエイの終点から下を見下ろす 豪円山 考霊山 そして弓ヶ浜を俯瞰出来る 少し遠景となると景色がぼけてしまうのが残念だ

 宝珠山への尾根道を登ってゆく 時期も良し 天気も良し 素晴らしい紅葉が現れてくるものと期待して登ってゆくがどうもいつもの精彩が無い いつもより登る時間が早いので太陽が低く山影に隠れ太陽光線が届かない為なのだろうか?といぶかりながら登ってゆく それでも、何枚か写真を撮りながら

 宝珠山を越えると太陽光線がさまたげられることは無くなるがいつもの輝く色が見られない ブナの葉はすでにレンガ色になりルートには落ち葉も散らばる 下草は黄色く紅葉しているものの精彩がない 途中で出会った方も今年は色が今ひとつ冴えませんねと同じような感想を述べておられたので私だけの感じではない

 とは言え秋の山肌 色づいた木々を楽しみながら登ってゆく 花はすでに店仕舞 コマユミ ナナカマドが所々で顔を出す ホツツジが色づいてきている 中宝珠 上宝珠を越え ユートピアに向う ナナカマドが増えてくる サワフタギが紫色の実をつけている ダイセンキャラボクが赤い実を付けている

 ユートピアの分岐から大山三鈷峰山頂に向う尾根は素晴らしい 特にナナカマド 群生しており斜面が赤く見える ダイセンキャラボクもルートを狭めるようにしている サワフタギ コマユミも見つけた

 山頂に立つとすぐに中年の男性の方が登って来られた 岡山から来られた由 大山寺から登ったがルートを間違え宝珠山に登り国際のゲレンデの方に行ってしまい戻ってきたとの事 中の原のゲレンデではないかと確かめたが宝珠山の分岐を右にとり藪化したルートを行ったとの事であった 話をしているとその方は地元の方と途中まで一緒になり 地元の方から砂すべりは降りれると聞いたので、下りは砂すべりを降りる予定と話しておられた そうか久しぶりに砂すべりを降りてみようか

 その方は忙しく食事をして先に降りてゆかれた 今度は、女性二人組が登ってきて急ににぎやかになる 写真のシャッターを押して欲しいと頼まれ話ていると ここまで写真を撮りすぎて残りが3枚しかない との事 フィルムがなくなり写真が撮れなくなる程残念な事は無い 私はいつも予備フィルムを2本持って登っている その気持ちがわかるのでフィルムがまだ一本残っていたのでそれをわけてあげる事にした 随分と喜んで貰えた

 二人の女性は山口から来られた由 タクシーで三の沢に行き文殊堂から鳥越峠 そして振子沢経由で登って来られた 下山は沢すべりを降りるのだとの事 そうした話をしていたら後から登って来られた男性2人(それぞれ単独)の方も話の輪に入り珍しく始めて出合った5人があれこれと話をする

 その女性からも砂すべりは地震の後、何回か降りた事があり大丈夫だとの情報 ここまで確認出来ればまず心配無さそうだ

 男性の一人が三鈷峰にあるケルンは自分(達?)が積んだ その後、山と渓谷社がその写真を撮った 今のケルンはその時と違う地震で崩れたに違いない 数も一つ増えてるとの話 私も地震後崩れてしまったなと思っていたがそれほどしっかりした認識が無かったので今日の話を聞き認識を新たにした

 何せ女性の明るい事 次々と軽い受け答えを二人で話しておりつい引き込まれてしまう 私にしては随分長時間山頂に留まったが一足お先に下山する

 カメラのレンズを200mmに切り替え登りで見たナナカマドの写真を撮る ユートピア分岐でまたレンズを元に戻し 砂すべりでの写真撮影に備える

 上宝珠には崩落があり下山困難の表示がある 二つの情報源から安心情報を得ているのでそう心配する事なく降りてゆく 切り立つ山に囲まれ、他の山では味わえないものがある 下を見ると下山している人がいる ますます安心だ

 ルートは足跡がついており何ら心配ない 順調に滑り降りる これは靴に相当負担がかかっているなと思いながらも体重の重みをかけるとズズズズーと降りてゆく感覚が気持ちが良い いい気になって飛ばすとバランスを狂わせ前につんのめる 重心が足より前にならないよう幾分後にかけて降りてゆく

 台風の後はあそこでてこずったな あの時はここが恐かったなと思い当たる場所があるが今はずり落ちた砂(小石)が埋めてくれて何ら問題なく降りてゆける 山際の木々は紅葉しているがもう終わりか艶やかさが今一

 砂すべりで降りたあとは石がごろごろしたルーとを抜けてゆく 先に降りていた人に追いつく 砂すべりは快適でしたねと話そうと思っていたら その方から砂すべりも楽では無さそうな話で出鼻をくじかれ会話が繋がらず 挨拶してお先に失礼する その方の歩いている様子から膝にきていたのかも知れない

 三脚を持って写真撮影に来られている方と出会う きれいだったかねと問われ この辺りの方がきれいだと話す 下山するに従い色が鮮やかになってきた 元谷の自動車道に出た所から見た斜面は艶やかに輝いており 一番鮮やかであった この色合いだ! この景色を見たかった これが尾根一面に広がるのを と 思いながらカメラに収める そこで出会った方もここが一番きれいだね と 私と同じ事を言っておられた

 登山道を犬神山神社に降り 神社から上の原に出ゲレンデを降りる 神社周辺も紅葉はしていたがいつもの艶やかさは見られなかった


アプローチ
 今日は第4金曜日で合唱の練習日である 19時からの合唱の練習に間に合うように犬の散歩を取りやめ朝食後すぐに出発 7時前であった事もあり倉敷市街をスムーズに走り180に乗る 秋晴れの好天気であるが高梁あたりから霧がかかり新見を過ぎると霧が晴れ青空が広がる いつものパターンだ

 明地峠のトンネルを過ぎると正面に大きく大山が顔を出す 大山は雲一つかかっていない こうした景観も珍しい 峠を降りてゆくと大山に連なる南壁から烏ヶ山の山塊が見えてくる 天気が良いと山が随分と近くに見える

 溝口から桝水ヶ原に向い車を走らす ススキが輝く桝水ヶ原の写真を撮り大山循環道を大山寺へ 循環道は大分紅葉が進んできている 豪円山キャンプ場の駐車場に駐車する