駐車位置11:00−11:20登山道入口−11:331600m−11:50分岐1350m−12:021200m−12:201000m−12:51600m12:59−13:09500m−13:57尾根分岐−14:00舟木山14:17−14:19尾根分岐−14:31500m−14:34600m−14:511200m−14:561350m−15:031600m15:05−15:14登山道入口−15:29駐車位置
一昨日の那岐山に味を占め今日は岡山県の最高峰である後山(うしろやま1345m)を目指す軽アイゼンを履き 輪カンジキを持って出発 自動車道は取り付き口付近は日に当たり雪が溶け 路面が現れていたが カーブに入り 日に隠れるとそこはアイスバン自動車の轍が付いているが私の車はノーマルタイヤなので無理 チェーンを着脱するより歩く方が良かったと自らの選択に納得しながら登ってゆく アイゼンの爪が気持ち良く捉える ガリガリザクザクという音をさせながら
登山口まで約20分 登山口の標識に従い山道に入る 今日は土曜日 天気も良いし、きっと誰かは登っているに違いないと計算してこの山を選んだのだが それらしい足跡が見当たらない どうやら今日は一人旅のようだ 積雪している後山を登るのは2度目 前回は先に登っている人もいて足跡が明瞭だったが今日は足跡がない 果たして山頂までたどり着けるのだろうか? 無理をしてもいけないので目標時間を14:00とし それを過ぎたらその先は止めようと予め自分に言い聞かせ取り掛かる
積雪量は10〜20cm程度 足跡は見られないものの登山道のルートが読める 歩くのにそう支障は無い 青空で気温もだいぶあがっているのだろう 那岐山では聞く事が出来なかった小鳥の声がチチチ・・・と聞こえてくる 小春日和の残雪の中を行く気分である この景観がガスがかかり冷え冷えとしていたら随分と緊張した思いにさせられたろうなと暖かい日差しに感謝しながら登ってゆく
登るにつれ積雪量は増えてくる 1600m付近では靴が埋もれる程度であったが1350m付近ではくるぶし近くになり 次第に埋もれる深さが増えてくる 1200m付近から渓流と分かれ 傾斜も厳しくなってくる ルートの判別もしにくくなる なんとかジグザグに付けられたルートがどうにか判断出来るが何より参考になるのだ 木に付いているマーク 夏山のルートを思い出しながらルートを追い マークを確認しながら登ってゆく
急斜面では小雪崩が起きている 急斜面をトラバースするような所がある ほんの数mであるが 夏山では気が付かなかった場所 慎重に進んでゆく もう少し雪が積もるとジグザグに付けられた夏山ルートは完全に隠れてしまうだろうからコース取りが難しくなるなと思いながら登ってゆく
膝下半分位が雪に埋もれる 足を踏み出しズズズと埋まり足元がしっかりするのを確認して次の歩を進めるので一歩の歩みに時間がかかる ズズズと埋まった分はそれだけ標高差のロスをしているし 踏み込んだ下向きのエネルギーは雪に吸収され反作用としてのエネルギーが利用出来ない これも大きなエネルギーロスだ 歩みが遅いが汗はタラタラ やっとの思いで急登をこなす 夏山ではこんな思いは全く無かったが雪があると随分と違う
ここからは平坦なルート ブナ林を楽しみながらのルート しかし 雪道は重い 一歩一歩の歩みのステップは相変わらず とても軽快なステップを刻むという訳にはならない 輪カンジキはきりの良い600mの標識の所で履こうと 重い足を我慢しながら進む
輪カンジキを履くのはこの冬初めて アイゼンをどうしようかと迷ったが着装したまま輪カンジキを履けそうなので これも初めての試みであるがトライする なんとか10分もかからず輪カンジキを履き出発 舟木山まであと600m
さすが輪カンジキだと埋もり方が違う それだけ足への負担が少なくなり歩き易くなる だが雪は深くなってくる ルートは太陽の日差しを受けてゆるんできており輪カンジキでも埋もれるところが出てくる 500m地点までの約100mを10分要している この分だと舟木山に14:00に着くのがやっとの事だろう
日当たり部分を避け日陰の部分を行くと 少しは歩きやすい でも丁度3月頃の雪解けの状態と似ており 樹木やブッシュの周りは割と柔らかくなっており ズボーと埋まってしまう所もある 膝を越えた部分まで埋もれる 足を抜こうとすると輪カンジキがブッシュに取られ抜くのに往生する ここは紅葉に飾られるルートであるが雪道は結構大変
今度は雪の重みでたわんだ樹木がルートを邪魔する 迂回をしたり 雪を除き樹木を立てたりして進む ついに尾根分岐に出る
尾根分岐から舟木山の山頂標識が見える 夏山では根曲がり竹で視界が利かないのだが もうすぐそこに見える また反対側は真っ白く冠雪した駒の尾山を見る事が出来る 普段は根曲がり竹で視界が遮られていて眺望が得られない
素晴らしい景観を楽しみながら山頂に向う 尾根道は随分と歩き易い 寒風に晒され雪がしまっている為だろうか 山頂に着き時間を見るとジャスト14:00 なんとかリミットの14:00までにここまで来れた! 後山の山頂はすぐそこに見える もう一頑張りではあるが山頂までどの程度の時間がかかるか予測が着かない 今日はここまでとしよう
舟木山から日名倉山に向いた斜面は真っ白く雪に覆われている この辺りは根曲がり竹の群生地帯だ この時期でないと見る事が出来ない景観 そう思って見るとここまで来れた事がうれしい 太陽は一杯 裸になって汗びっしょりになった下着を着替える 昼食をとり山頂を後にする
下山は快調 登ってきたルートを忠実にたどりながら降りてゆく ズボズボと足跡が着いた跡を見ると 随分頑張ってきたもんだと我ながら感心する 輪カンジキを着装したまま急斜面を降り 渓流沿いの道も行く 雪が随分と溶けてきており歩き難くなってきた 1600m地点で輪カンジキを脱ぎ 軽アイゼンを履いたまま下山 3時間かけて登った山も下りは1時間少々と楽に降りる事が出来た
2号線を岡山を抜け伊部にて374を左折 和気を抜ける 今日は全国的に高気圧に覆われ暖かい日との予報 青空の下を走り 吉井川の景観を楽しみながら進む 北上するにつれ外気温が下がり 車のウインドウが曇ってくる 川沿いは霧に包まれ 周辺の景観がぼやけて来る 湯郷温泉は霧に包まれ 恰も湯煙に包まれた街の風情美作で179に乗り 江見で県道5号に乗り大原に向う 所々にこぶしの里への距離を示した標識が出ている この辺りに来るともうガスは無く 青空が広がり暖かくなる
大原で429に乗り後山に向う 大原町の交差点には雪情報の表示板があり429全線開通との表示 雪が降ると志引峠越えは厳しくなろう
大原町を過ぎると道路脇の山の日影部分に雪が残っている 駒の尾山から後山に繋がる山並みが見えてくる 尾根筋が白くなっている 山頂付近は真っ白 根曲がり竹は雪に覆われている様子
広域林道は除雪がされており 道路脇に雪が残っている 林道からキャンプ場に向う道路は除雪されていない 取り付き口の空地に駐車する