駐車場10:48−10:52登山口−10:58水溜11:03−11:38五合目−12:02七合目−12:05分岐12:12−12:27天狗の森−12:42天狗様本堂分岐−12:46尾根−12:55九合目−13:10山頂13:35−13:56ロープ−14:04ロープ−14:09渓流14:14−14:31林道工事−14:45分岐−14:52小屋=14:54竜頭の滝14:56=14:57小屋−15:02国道15:06−15:10駐車場
櫃ヶ山(ひつがせん954m)はアプローチが容易 冬の季節には何時登ろうかと、雪の状況等を予想しながら考えている山の一つ駐車場から舗装道路を登る 登山口の案内に従い山道に入る 日陰に雪を見つける事が出来るがルートには雪は無い 畑に出る 冠雪した櫃ヶ山山頂が真上に見える 雪が少しづつ現れてくる 早目に軽アイゼンを履いておこうとまだルートに雪がないうちに履く コンクリの水溜のある場所だ そこから植林帯に入り 雪が現れてくる
シャガの葉が雪面から顔を出している この辺りはシャガが一面に咲く場所だ 雪が次第に増え 雪景色を楽しみながら登ってゆく 小鳥もあちこちでさえずっている コゲラだろうかギーと木がこすりあうような鳴き声が聞こえてくる
五合目の標識のある場所に出る 久々に山頂が見えてくる 登山口付近では真上に見えていたものが左手の先に見える 山裾を巻いている様子がわかる 積雪量は10〜20cm程度 太陽が当たり今にも融けそう 雪質は随分と柔らかい 勾配は結構きついアイゼンの爪が滑りを止めてくれる 足跡を追いながら登ってゆく
天狗の森への分岐にかかる 足跡は尾根直登ルートについており 天狗の森方向には足跡が見えない この辺りは積雪量は30cm程度にはなっている ここで輪カンジキを履く
純白の雪面を足跡を残しながら進んでゆく 雪に覆われていてもなんとなくルートが読める 4年前に雪のこのルートを訪ねた事がある 積雪量はもっと多かった だが足跡がついていたので足跡を追っていった 今日は足跡が無い 足跡が無いのは純白の雪面を歩ける喜びと反面 ルートを失わないか、ラッセルに負担がかからないかという問題がある 今日の積雪量はラッセルする程の積雪量で無い ルートも所々にマークがあり マークを確認しながら進んでゆけば良く 心配することは無かった
雪に覆われた樹木は目を楽しませてくれる この辺りになると小鳥のさえずりは聞こえない 雪が音を吸収してしまうのか静寂の世界 目をつむると溶け込んでしまいそうだ 太陽の日差しが樹影を美しくみせてくれる
天狗の森に出る 大きなカツラの樹木を中心に見応えのある樹木がある 護摩法要で賑わっていたのが嘘のように静まり返った純白の世界 美しい曲面を描く雪面はどう表現したら良いのだろうか 微妙なうねりが広がる そこに踏み込んで良いのだろうかと思う程だ
純白の雪面を歩く時に思い出すのが高山光太郎の道程 僕の前に道はない 僕の後ろには道ができる・・・・ その後は思い出せない 何だったろうかとインターネットで検索 高山光太郎 と検索しても4件しかヒットされず 詩の全容が定かでは無い もうこの詩は義務教育の場で出てこないのだろうか?
脇道に入ってしまったが 天狗の森の美しい景観を楽しみながら登り 足跡のある尾根ルートに出る ズボーと埋もれる事もなく山頂に出る
雲に隠れていた太陽が顔を出し 雪の反射でまぶしい 蒜山三座が良く見える 蒜山から櫃ヶ山を見るよりずっと近くにあるように感じる 大山は雲がかかっている 星山に続く雪に覆われた山並みを追う事が出来る 下を見ると林道が伸びてきている どうやら星山からの林道のようだ
着替えと昼食をとり 下山する 下山は竜頭の滝に向う周遊ルートを選ぶ こちらのルートは足跡が無い 足跡の無い雪山を下山するのはルートミスをするとリカバリーが大変だが ここは以前にも雪道を降りたことがある
山頂から新雪の上を降りてゆく カラマツを始め樹林が樹氷に覆われている 山頂からほんの少し降りた所であるが景観が随分と変わる こちらのルートを降りて良かったと思いながら雪景色を楽しむ
下山道の標識があり急坂を下ってゆく 笹原は雪に埋もれ真っ白な雪面が広がる 櫃ヶ山の山頂も反対側から見ると形が違って面白い 樹林の中の道に入る 所々にマークがある マークを追いながら降りてゆく ルートもわかり易い 暫くするとロープがある 結構急な下りである ロープが無いとルート選びが難しいかもしれない 結構長くロープが張ってある 緩斜面になるとロープが無くなる そして最後の樹林の中の急斜面に出る ここにもロープがある こちらのロープは以前からも張ってあった
樹林を降りると谷川に出る ここで輪カンジキをぬぐ 下山道は谷川沿いを下ってゆく ルートを覆うようにして樹木が倒れている エスケープルートも出来ていないので倒木してから人が通っていない様子だ エスケープするには足場が悪いので 木の枝を掻き分けながらなんとか突破する
暫く谷川に沿って降りてゆくと右手方向に道路工事現場が見えてくる 星山からのいわゆる下の林道が伸びてきているのだろう そうか この辺りは2000/9に星山から地図を読み違えて飛び出した場所のようだ この道が登山道と繋がると星山〜櫃ヶ山の縦走路の周遊ルートとして便利になる この先どこまで伸びるのだろうか?
ここまで降りてくると雪は少なくなる 降りるに従い土の面が顔を出す 竜頭の滝を示す標識に従い滝に出る ルートは数cmの積雪があるが滝の周辺は雪は少ない 雪景色の滝を期待していたが残念であった 滝を囲む岩壁はあちこちにつららが出来ており冷気が感じられた
滝を見てから薄っすらと雪に覆われたルートを歩き 国道に出る
この所降雪は無い 今日も青空が広がる 道路凍結の心配も無い いつもの通り429経由 旭町で県道30に乗り 落合で313に出る 313に乗る直前の落合橋の気温は丁度0℃ 太陽が出て暖かそうであるがやはり冬である落合に来ると 旭川に沿って県北の山並みが見えてくる 一番奥に見える富栄山は真っ白に冠雪している 山が近づくにつれ白さが薄くなり 近くの山は全く雪の気配は見えない 一山違う事で雪の状態は随分と異なる
勝山から北上する 雪はまだ見えない 真賀温泉の近くに来ると 山裾に少し白いものが見えてくる 温泉街を抜けると目前に冠雪した櫃ヶ山が飛び込んでくる 冠雪している状況を見てほっとする 登山口の駐車場に駐車する