下蒜山〜中蒜山〜下蒜山



中蒜山 標高 1123m 下蒜山 1105m
難易度 ☆☆     登り68分 縦走70+88分 下り44分  岡山県
倉敷からの距離   118Km        登頂日 2002/05/09   ガイドブック  F  写真

犬挟峠10:41−10:50尾根−11:00三合目−11:10五合目−11:18雲居平−11:25七合目−11:32八合目−11:40九合目−11:49下蒜山山頂12:02−12:20イワカガミ−12:38フングリ乢−13:06分岐−13:12中蒜山山頂13:37−13:44分岐−14:10フングリ乢−15:05下蒜山山頂15:08−15:13九合目−15:19八合目−15:23七合目−15:27雲居平−15:31五合目−15:40三合目−15:46尾根分岐−15:52犬挟峠

登山
 この時期になると下蒜山(1105m)と中蒜山(1123m)の尾根に咲くイワカガミが気になる

 今日も、犬挟峠514m〜雲居平854m〜下蒜山1105m〜フングリ乢800m〜中蒜山1123m(数字は標高) 往復約10Kmを歩く

 車のドアを開くとウグイスをはじめとする小鳥の鳴き声が飛び込んでくる ミツバツチグリ スミレが足元に咲いている 新緑に輝くルートに入ってっゆく 形の良い木々が並び実に美しい その中にガマズミが淡い白い花を咲かせている

 尾根道に出、左に曲がるようにして尾根を登ってゆく 足元がヌルヌルで滑り易い少し傾斜があるとズルズルと足元が滑る 下山時は留意が必要だ

 三合目を過ぎ 五合目に近づくと視界が広がってくる イワカガミが顔を見せてくれる ここでイワカガミに出会えるとは思わなかっただけに嬉しい いつもの場所に期待が高まる ヤマツツジも花を咲かせ始めている

 五合目からは草原のルート 勾配もなだらかになり足の運びも軽い ウマノアシガタが黄色な花の固まりをなしている 足元を良く見るとヒメハギが小さな花を咲かせている

 雲居平に出る ガスで山頂は見えない その分足元に注意が集中する イワカガミ カタクリ トキワイカリソウ ミツバツチグリ スミレと次々と顔を見せてくれる 

七合目を過ぎると次第に傾斜が急になる ジグザグに作られたルートを登ってゆく 傾斜がきつくなると花を見る視線が高くなり 目の位置から見えるようになるので登るのはきついが楽しい カタクリ トキワイカリソウと普段あまり見る事が出来ない花が咲いている

 八合目から九合目が一番急傾斜の登り ここでもあちこちにトキワイカリソウが花を咲かせている トキワイカリソウは結構広い範囲で咲く花のようだ

 九合目まで来るとあとはなだらかなピーク 山頂に近づくにつれ カタクリの花が増えてくる カタクリはピークを過ぎているが中にはまだ美しさを保っている花もある カタクリの花を楽しみながら山頂に出る

 山頂には誰もいない 山頂からの景観は幻想的 大山 烏ヶ山 矢筈ヶ山と続く山並みが雲の上に頭を出している 中蒜山への尾根ルートはガスで覆われ 中蒜山や上蒜山の山頂がガスの上に頭を出している 景観を楽しみながら昼食をとる

 下蒜山から中蒜山の尾根ルート 特に下蒜山からの下りはかなりヌルヌルと思われるので、軽アイゼンを履きおりてゆく 案の定ヌルヌルのルート 軽アイゼンを履いていても滑り易い 爪がかかるような場所を選び注意しながらおりてゆく

 オオカメノキがまだ白い花を残していた ユキザサは花芽が出来てきた イワカガミ トキワイカリソウがポツポツと顔を出してくる やがてイワカガミの群生地に着く ウーン もうピークは過ぎてしまったか 期待していただけに残念 花はピークを過ぎ 落花しているものが随分ある すっかり落花してしまった群落もある 咲いている花も勢いが無い 昨年は5/12で丁度咲き始めた時 一昨年は5/21で丁度良い時期 花の良い期間が何日ほどあるのかわからないがまだ5/9というのに

 花が群生している所は約10分程続く それでもまだ残っているイワカガミの花を愛でながら どの花を写真に撮ろうかと構想をねりながらルートを歩く 同じルートを往復する場合はこうして狙いを頭に入れ 復路に写真を撮るようにしている そういえばここで一緒に咲いている筈のトキワイカリソウは姿を見せない もう終わってしまったようだ チゴユリが小さな花を咲かせていた ギギギギーというコゲラの鳴き声 ホッーホッーと低音のフクロウの鳴き声が聞こえてくる

 フングリ乢までおり そこから中蒜山に登る イワカガミが所々に顔を出す こちらの方がまだ勢いが見られる 蕾が膨らんだ状態のものもある いつもの所にダイセンキスミレが花を咲かせている トキワイカリソウもあちこちで顔を出す 中蒜山登山口からの登山道を示す標識を過ぎ中蒜山山頂を目指す ここも山頂が近づくにつれカタクリが出迎えてくれる

 山頂では大阪から来られたという男性の方が一人 蒜山休暇村と鏡成休暇村を連泊すると2日で16,000円で随分安く泊まれるとの事 今のシーズンは岡山の山の緑が美しいので泊りがけでやってきた 明日は烏ヶ山を予定している とか 矢筈ヶ山の山頂近くでスズメバチが唸りを立てて飛んできた 5cm位はあった 自分の周りを廻り飛んでいったので山頂に目指して進むと今度は3匹程が飛んできた これはやばいと思い山頂に立つのは諦めて下山した 等と話を伺った

 復路は三脚にカメラをセットし それを持ちながら目当ての花を写真に撮りながら下蒜山に向かう

 下蒜山からの下山も軽アイゼンを履いたまま降りる ヌルヌルのルートも滑ること無く下山する 軽アイゼンを持っているとこのようなケースは便利だ



アプローチ
 429経由旭町〜県道30落合〜313といつものコース 登山口は旧313の犬挟峠 平日でもあり駐車場は1台