声ヶ乢9:44−10:09分岐−10:11第一展望台−10:21第二展望台−10:23分岐巨岩コース−10:34分岐しゃくなげ群生地−10:39分岐合流−10:45ひめ滝−10:46広戸仙大滝10:51−11:06黒媛の滝−鎖−11:10分岐津川ダム−11:15鎖−11:19ロープ−11:20シャクナゲの滝−11:22セセラギの滝〜11:25鎖−11:43布引の滝−鎖−12:01標高850m−鎖−12:09静かの滝−鎖−12:18尾根12:20−12:43peak−12:55山頂13:34−13:40爪ヶ城跡−13:46展望所−13:57第二展望台−14:02第一展望台−14:17声ヶ乢
爪ヶ城(つめがじょう1,114m)は那岐山に連なる山 U氏からふるさとコースという新しいルートが開発されたとの情報を戴いたので早速訪ねる またこの時期はドウダンツツジのシーズン 爪ヶ城もドウダンツツジが良いと聞いている 今年はどうだろうか声ヶ乢の登山口に大きな案内標識が立っている U氏から聞いたふるさとコースの案内がある 工程6Km 6〜7時間 1日コースと書いてある コースの説明を見ると 第二展望台から登ってゆくルートから近い位置に足元注意と書いた場所があるので西廻りコースを選ぶ事とする(東廻りとして万一通行不能だと戻るのが大変だから)
道路を横断し登山道にかかる 登山道の丸太の階段の登り口にコースのガイドマップ等の資料が置いてあるので 引き出しから取り出すと良い
爪ヶ城を訪ねるのは3年振り 随分と整備されたなと感心しながら登って行く このルートは階段が多い 階段の歩幅が割と広いので片方の足がいつも階段のステップをあがるようになりバランスが悪い 意識的に歩幅を調整し片方に偏らないようにする ルート脇にはノアザミ タニウツギ ヤマツツジが咲き ホトトギス ウグイスの鳴き声が聞こえる 登ってゆくとキリ コガクウツギ ヤマボウシなどが咲いている キリは花弁が落ち ルート上に散らばっている 近くで見ると結構大きい花だ
途中で男性4名のグループを追い抜く 男性だけのグループは珍しい 少し登ると分岐がある こんな所に分岐があったかな? まっすぐ行くかと分岐を曲がらずに進むと スズメバチの情報があり危険 と書いた紙がつるされていた これはヤバイとすぐに分岐に戻り 新しいく作られたルートを登ってゆく スズメバチの巣はどうしたのか不明だが 危険を回避する為に新しいルートを作られたようだ 頭が下がる思いがする
分岐を登って行くと第一展望台に出る 目下工事中である 随分と開発に力が入っている そこでは高齢のご夫妻が休憩しておられた お先に失礼と休まず先に登る ルートにジュウニヒトエが咲いていた 咲いている状態を見て 以前にも出会った記憶があると思い過去のデータを見てみると同じ時期にジュウニヒトエに出会ったと記録されていた
分岐があり第二展望台に向う ふるさとコースは第二展望台から西廻りルートがスタートする ここも工事中であった 展望台の裏手にあたるところにふるさとコースの標識がある 標識に従いルートを下ってゆく すぐに巨岩コースと書いた分岐があるので巨岩コースの方向にルートをとる
比較的なだらかなアップダウンのルート このようなルートであれば時速2〜3Kmは可能だろうと考えながら気持ち良くステップを踏んでゆく フタリシズカが花芽をつけていたがルートは杉 松 桧などの植林帯がほとんどで花は少ない
10分少々で分岐に出る 標識にはシャクナゲ群生地へは行止まりと書いてある もうシャクナゲの時期ではない そちらへのルートを行かず 比較的急な斜面を下って行く 下って行くと巨岩コースと逆向きの標識がある あれ? 巨岩は過ぎてしまったようだ 確かに岩はあったようだが・・・
合流点を少し行ったところにコケイランが数本まとまって花を咲かせていた ルートを行くと ひめ滝5mと書いた標識がある 7つある滝の一つだ 命名者の名前が書いてある 名前を公募したのだろう すぐに第2の滝である広戸仙大滝45mに出る こちらはまあまあである 三脚をセットし写真を撮る
小鳥が鳴き コゲラだろうギギギギという鳴き声 フクロウと思われるホッーホッーという低音の鳴き声も聞こえてくる カッコーも聞こえてきた 飛び交う鳥の姿もあれこれと見る事が出来る バードウオッチを楽しむ人にはきっと喜ばれるコースだろうなと思いながらルートを行く
今度は黒媛の滝80mがある 滝を過ぎ鎖があるところを登ると津川ダムへの分岐がある 分岐を降りて行けば1時間程でダムに降りられ そこからタクシーが呼べるとの事 分岐をふれあいコースにとる 鎖やロープがあり せせらぎの滝8mに出る 鎖やロープが整備されているがこれらが無くても特に問題となるようなルートではない
せせらぎの滝から随分と長く鎖が設置されていた これだけの鎖を設置するのは搬送が大変だったろうと思う 今度は布引の滝25mに出る この辺りのルートが少しわかり難い 左前方に分岐があるがそちらに行かず渓流に沿うように左上に登ってゆく そこにはふるさとコースの標識がある そこを登ってゆくとガレ場になる ルート選択の自由度が増すのでルートを見失わないように留意が必要 ここさえ間違わねば後は全く心配いらない ルートには赤い丸印があったりふるさとコースの標識が割と頻繁にあるので安心出来る
布引きの滝から登りが続く この辺りが結構きつい のどが渇き息があがる ユキザサが咲いていたのがせめてものねぎらい 息をあげながら登ってゆく ルートは大きく曲がりその先に滝山が見え 滝山と爪ヶ城の尾根ルートのコルらしいものが見えてくる どうやらあそこらしい
7番目の滝である静かの滝に出る ゆるゆる30mと書いてある 滝音もしない、せせらぎのような状況 雨でも降れば水量が増すのかも知れない ルートは比較的なだらかになり登りのきつさから解放される 曲がりがくるとそこを曲がれば尾根道と合流するのではと期待するがこれがなかなか目的地に着かない 若干の疲れが距離感を鈍らせているのかも知れない 時間から見れば10分足らずであったが結構長く感じた 尾根道は東廻りの入口にあたる 標識が整備されていた ここで一休みし喉を潤す 休んだ位置にガマズミが白い花を咲かせていた
尾根道を登る ここで初めてマムシに出会う 足元が良く見えているから何ら心配いらない マムシの方が足音を聞きつけあわてて草むらに逃げ込んでゆく 今度はバイケイソウに出会う このバイケイソウは見覚えがある 6年前に滝山から縦走した時に出会った 当時の記録にもバイケイソウに出会ったと記載している 毎年毎年こうして芽を出し花を咲かせているのだろう
ピークに出る ここで登りが終わる この後ドウダンツツジの群生地を行くルートだ サラサドウダンだろうか ベニドウダンだろうかと期待しながらルートを行く ホトトギスの鳴き声も心地よく聞こえる だが? 何も無い? 時期が過ぎてしまったのなら散った状態でも見える筈だが何も無い??? と疑問に思いながら進む 何も見つけられず爪ヶ城の山頂に出る
山頂ではご夫妻連れと男性の方が話をしておられた 話を聞きながら周辺の景観を見る 山頂周辺はベニドウダンが咲いていた でも花の数は少なく元気がない 会話の内容を伺っていると男性の方は勝北町の職員の方のようで 退職された課長さんが山が好きで このルート開発も課長さんの尽力によるものだとの話
そこで疑問に思っていたサラサドウダンはどこに咲いているか 時期は何時頃なのかを伺った サラサドウダンとベニドウダンとは山頂を境に分布が分かれている 滝山の方がサラサドウダンであるが今年はどうも端境期になるのか咲いていない 昨年は実に見事でありその反動のようだと説明してくれた それから ふるさとコースのオープンは昨年の4月との事 また コースの途中に鎖が結構あったがその鎖は課長が持って登った 自分達は標識を持って登ったが それでも大変であった 一日に何往復もしたなどと伺った
話を聞いている最中にエゾハルセミの鳴き声が聞こえた ほんの短い時間ではあったが
いろいろな話が聞けたお礼を言い下山する 山頂からの下山道はベニドウダンがあっちこっちで咲いている 展望所と表示のある場所では結構咲いていた
爪ヶ城跡には展望台の工事が行われており ここもこれまでと様相を一変していた 下山は階段を小走りに駆け下り あっと言う間に登山口に
ふるさとコースは西廻り(登り)を行くより東廻り(下り)を行く方が楽だと思う
429経由で53に入る 新緑の国道沿いの緑は随分と濃くなった 気温も相当あがっている 勝北町役場のすぐ脇に広戸仙山登山口と書いた 比較的大きな道路標識がある 広戸仙山は爪ヶ城の事だ 標識を左折し道なりに進む 少しわかりにくい場所があるが山に向う道を登って行けばよい 道路標識も大分整備されている 登山口の声ヶ乢に すでに3台駐車しておりその間に駐車する 登山口の手前に広い駐車場が整備されている