星山 下の林道から



標高 1030m 難易度 ☆ 登り登山口から56分 下り50分 林道78分 迷い87分  岡山県
倉敷からの距離   91Km        登頂日 2002/06/07   ガイドブック F写真

大杉谷橋10:12−10:30山道−10:32渓流渡る=10:37戻る−10:44藪コギ−10:46上の林道広場=10:51左へ=10:55広場戻る=11:02右行止まり=11:08広場戻る−山道へ−11:39右へ下る−11:44渓流−12:03元のルートに−12:08林道広場−12:22登山口12:30−12:48樹林抜ける−12:57尾根道12:59−13:28星山山頂13:48−13:52八合目−13:57西口分岐−14:20ビジターセンター−14:55大杉谷橋(下の林道)

登山 
 星山(ほしがせん1030m)から櫃ヶ山に向けての林道工事が進み 櫃ヶ山下山道まで伸びてきた このルートをもう少し調べてみよう
 星山〜櫃ヶ山の林道の一番標高の低い所が大杉谷橋の所のようだ 登山後車の所に戻る時 登りのルートを歩くよりは下りが楽なのでまずこの位置に車を止め ここから歩き出す 大杉谷橋を渡ると林道は分岐する 直進ルートが櫃ヶ山に向う林道 3Km先通行止の標識がある 左の林道を行くと見尾の313に出る(帰路走って見たが道幅が狭く通行困難 こちらには車で行かない方が好ましい)

 櫃ヶ山に向けて歩き出す 登山計画を櫃ヶ山〜星山と行き 縦走路を戻り 扇山の手前で林道(上の林道)に下り そこから車の所にと考えていたが 一寸待てよ 上の林道に降りてから車のある所に降りてくるルートはまだ確認出来ていない こちらを確認するのが先決だと 急遽計画を変更し、まず上の林道へのルートを確認することにしようと 大杉谷橋に戻る

 大杉谷橋を左に行くと 林道は大きく180度カーブして渓流に沿って下ってゆくが 渓流沿いに登ってゆく車1台がなんとか走れる幅の道がある その道を左下に渓流を見ながら登ってゆく いろいろな小鳥の鳴き声が聞こえてくる 花もノアザミ ニガナ ウマノアシガタ ミツバツチグリ ムラサキサギゴケ アカショウマ コガクウツギ ヤブデマリ ウツギ エゴノキと咲いている そうそう途中倒木があり自動車ではこの道を登れない

 20分も登らないうちに道は行止まりとなる これは困ったとルートを探すと右手に山道が続いており そこに入る 渓流は細流となり細流沿いにルートがあるように見えるのでそこを登ってゆくが倒木に阻まれルートも読めないので5分程戻りルートを探す かすかにルートらしき道が見えるのでそこを進むがすぐにルートが解らなくなる トゲのあるノイチゴのような潅木がありその先に草が生えている土手のようなものがある 潅木をなんとか抜け 草の生えている斜面を登って飛び出した所は上の林道の広場のような所 下の林道と上の林道とは繋がっていると思ったが こんな隘路があるとは コースを確認して良かった

 さて飛び出した広場のあるこの場所はこれまでの記憶に無い 登山口は左方向に歩いた位置だろうと左方面に歩く 星山の見える位置からして大分戻らないといけなそうだ これまでのルートとは別に五輪山に登ってゆくルートがあるのではないかと思い返し林道を戻りルート探しを行う

 飛び出した広場に戻り 林道を先に進む 10分もしないうちに行き止まりとなりそこにはルートが見当たらない また、広場の位置に戻る 広場の山側に山林の標識があり そこにルートがあるのを見つけ入ってゆく 草がありわかり難かったがすぐに樹林の中の道となりルートが読める 樹林にはルート標識と思える 黄色のテープが巻いてあったり 赤のマーカが塗られている マークを追いながら登ってゆく

 左手の斜面にコガクウツギが斜面を覆うように咲いているのが見える マークは急勾配の斜面沿いについている 杉の樹林の中でルートは腐葉土により足場がしっかりしているのでなんとか登ってゆける 途中ルートかな?と思われる所があったが明確でない マークは上に向って続いているので マークを追う

 やがて樹林の頂部に出る その先は藪となっておりこの先を登るのは容易ではないなと思い見回すと樹林沿いにマークがついている もうこのマークを最後まで追って行こうとマークを見ながら左方面に進んで行く 今度は急な下りだ 折角登ったのにと思いながら降りてゆく 今いる場所判断が出来ないのでマークを追うしかない 今度は谷筋に出る 谷筋にマークがついた樹林が見えるのでマークを見失わないようにルートを探しながら進んでゆく 今度はコガクウツギの咲いている斜面に入ってゆく

 甘い香りがする そう言えば登りにもコガクウツギが斜面一面に咲いているのを見かけたが ひょっとしたら山をぐるーと巻いてそこに飛び込んでいるのでは!? 案の定思った通りで元のルートに戻っていた どうやらマークは所有林の範囲を示すもののようであった 約1時間をかけ樹林帯を周回してしまった それでも元の場所に戻れてやれやれである

 林道の広場に三度戻る 勝手知った登山口を見つける為 星山の方に林道を歩く 14分歩いた所に見覚えのある登山口がある ここからなら縦走路に登れる 登山口で一休みし着替えをし麦茶で喉を潤す バナナを食べ体力の消耗を補う

 一息入れて出発 足元にミズタビラコが花を咲かせている 時折見かける花だが名前が解らずあとで調べた 樹林を抜けると縦走路まで近い カノコソウ フタリシズカ タニウツギ ヤブデマリ コガクウツギ ヤマツツジ ムラサキサギゴケ ニガナ ノアザミ アマドコロ等が次々と顔を出す 結構急な登りを登りきると尾根道に出る ここでまた麦茶を飲み一息入れる

 ここまで来るのに大分体力を使った 今日はこのまま星山に出て ビジターゼンターに降り 林道を下ってゆこう 尾根道はすぐ樹林帯に入る ここは平坦なルート 樹林特有の心地よい冷気の中を気持ち良く歩く 樹林帯が終わり 緩やかな登りのルートに入る この辺りは雪景色がきれいな所だ 花も顔を出す ノアザミ ムラサキサギゴケ ミツバツチグリ ヤマツツジ タニウツギ レンゲツツジ ニガナ シロバナニガナなど次々と顔を出す 特にヤマツツジが良い 斜面にヤマツツジの橙色のかたまりがあちこちに点々としているのを見る事が出来る シロバナニガナはニガナに比べ数が少ないとの事だが ここでは互いに競うように咲いていた

 山頂に出る 今日は誰もいない 山頂にはヤマツツジ タニウツギ ノアザミが咲いていた 遅い昼食をとり下山する

 下山道も結構ヤマツツジが咲いている コゲラのギギギギギーという鳴き声が聞こえてきた 西口分岐を過ぎ 丸太の階段を登る位置でフタリシズカが咲いているのを見つけた ウツギも白い花を咲かせていた

 ビジターセンターから林道を歩く 最初は舗装道路であるがすぐに砂利道となる ずっと下り勾配である 約30分で大杉谷橋に着く

 今日わかった事は下の林道と上の林道はビジターセンターの所から分岐した後 相互に繋がっているルートは無い事だ 星山〜櫃ヶ山縦走コースでエスケープして上の林道に出ても 下の林道に行くルート探索はルートを熟知していないと困難だ 計画していたルートで上の林道に降りてきたらどうしていたであろう? 藪コギルートに降りてゆく事はとても考えられないのでさぞかし困っただろうと思う



アプローチ
 429〜県道30を経由して落合に出313に乗る 勝山の市街地を抜けた所で神庭の滝に向けて三叉路を入る 数Km走り神庭の滝第一駐車場の手前を勝山美しい森の標識に従い右に折れる 標識に従いビジターセンターに出 ビジターセンター前の林道を櫃ヶ山方面に下ってゆく ビジターセンター前には5Km先工事中通行止めの標識がある ビジターセンターから約2Km走った所に大杉谷橋がある 橋の手前にある空地に駐車する