蒜山から上蒜山縦走



上蒜山 標高 1200m 中蒜山 標高 1123m
難易度 ☆☆     登り81分 縦走52分 下り80分 自動車道70分 岡山県
倉敷からの距離   119Km        登頂日 2002/09/06   ガイドブック  F写真 音訳日記削除

道の駅蒜山高原10:10−10:35塩釜登山口−10:45一合目−10:52二合目−11:00三合目−11:07四合目−11:14五合目−11:20六合目−11:27七合目−11:30くさり−11:42八合目−11:44ロープ−11:48ロープ−11:49尾根分岐−11:56中蒜山山頂12:16−12:29コル12:31−12:34写真12:37−12:42くさり−13:53くさり−12:58くさり−13:06上蒜山分岐−13:13上蒜山13:22−13:30分岐−13:48八合目−14:03六合目−14:08五合目−14:23三合目−14:31二合目−14:38登山口−14:40農場−15:25道の駅

登山
 このところ岡山の山はご無沙汰している 岡山の山で花が豊富なのは蒜山だ 今日は中蒜山(なかひるぜん1123m)から登り上蒜山(かみひるぜん1200m)に降りるルートを訪ねる

 道の駅から自転車道を塩釜に向う 左手にはこれから登る中蒜山と上蒜山が見える 道路脇には結構花が顔を出すツリフネソウ コウゾリナ アキノノゲシ ゲンノショウコ マルバハギ ツユクサ ワレモコウ ツリガネニンジン ハナタデ アザミ イヌトウバナなど咲いている 流石蒜山高原の一角である 塩釜に向けて歩いて行くと少し前を大きな荷物を背負い歩いてゆく方がいるので追いついて話をすると3泊4日で4名でやってきている この荷物では山には登らない 塩釜まで行き戻って・・・と話されていた 汗びっしょりかいておられた 蒜山登山も計画されているようで登山ルート等質問があった

 塩釜で別れ 登山道に入ってゆく 中蒜山の登山道は花はあまりなく結構きつい登りが続くのでその覚悟で登ってゆく 花は無いとは言え少しは顔を出す ヒメハギ
ゲンノショウコ ハナタデ キンミズヒキ ツリフネソウ マルバハギを見つけた ルートを左に曲がると一合目の標識がある まだゆるやかな登りオオカニコウモリがひっそりと咲き ツルリンドウを時々見つけることが出来る

 二合目辺りから石がゴロゴロしたルートになる ガレ場を左に見て登ってゆくと 三合目 ここから急になってくる 四合目になると少しゆるくなる 塩釜方面を見渡す事が出来るようになると五合目は近い そこではわずかばかり日が射し シロヨメナが咲いていた

 五合目には小さな石の社がある ここから六合目までは勾配がゆるくなり一呼吸入れる事が出来る 六合目からすぐ急勾配になる 樹木の根が網の目のようにルート上を覆っている ステップが踏まれた跡を追いかけながら登ってゆく この急勾配は尾根に出るまで続く 途中にくさりやロープがあるがそれらには特にお世話にならなくても登ってゆける 八合目手前から樹林を抜けるここまで来ると尾根は近い だがこれまで木陰の中のルートであったものから日照りの中を登らなくてはいけない 加えるにこの辺りから一段と勾配がきつくなる 一歩登るたびに額から汗のしずくが飛び散る よくこれほどに汗が出るものだと感心する

 尾根に出る直前で3名の男性パーテイとすれ違う 急斜面であり挨拶だけ

 尾根に出ると早速花が顔を出す 花が咲いているところとそうでないところの違いがはっきりしているのでそうした面も面白い マルバハギ シュロソウ ツルリンドウ ママコナ ツリガネニンジン タムラソウ ウメバチソウの蕾 ホツツジ イブキトラノオ アザミとメモが続き山頂に出る ウメバチソウはここでは花は咲いておらず蕾の状態であった

 山頂には4名男女2名づつのパーテイが休んでおられた 私と同じで中蒜山から登り上蒜山に降りるとの事 宝塚から8名でやってきてもう4名は上蒜山から登り中蒜山に降りる 途中で車の鍵を交換するのだと話してくれた シャッターを押して欲しいと依頼され対応する 私が昼食休憩をとっている間に昼食はもう少し先でとりますからと言い上蒜山に向われた

 山頂からの眺望は今一 近くは見えるが遠望はきかない

 昼食休憩を終え 上蒜山に向う 中蒜山から上蒜山への縦走路の中蒜山側は草原になっており花に期待していたがあまり咲いていない それでもイブキトラノオ オトギリソウ シモツケソウ ツリガネニンジン アザミ ワレモコウ ヤマジノホトトギス キンミズヒキなど比較的ありふれた花が顔を見せてくれる ここはむしろ笹原が広がるなだらかな斜面の美しさを楽しんだ方が良さそうだ

 コルの辺りで先に降りた4名の方がお仲間たちと合流し ルート脇で昼食をとっていた 食事中ではあるが折角8名揃ったのだから写真を撮りましょうかと話し先ほどの方のカメラのシャッターを押してあげる 親切の押し売りみたいになってしまったかもしれない

 コルから上蒜山への登りになる ここも結構きつい登り くさりが連続してセットされている くさりがあるからと言ってもお世話になる程では無く登ってゆける くさりを登ったところで出迎えるようにして ツルリンドウ ヤマジノホトトギスが咲いていたのは嬉しい

 上蒜山山頂への分岐だ ここから山頂までは笹繁るルート 足元が良く見えないのでいやらしい 所々根っこが張り出したりして躓きやすい 雪の時と全く違うなと思いながら笹をかきわけ足元を確認しながら一歩一歩進む 山頂に出ても眺望が得られるわけではなし 花がある訳でもないのに 山頂という目的物まで行きたいというのは何なんだろうなと自問する 尾根ルートと違って雲泥の差 山頂まで行かない人が結構多いのだろうなと推測する

 山頂まで行き記念写真を撮り戻る 山頂では予想通り全く眺望はきかないし花も咲いていない 雪の時をイメージするがなかなか合致しない

 分岐に戻り 上蒜山を降りてゆく 分岐の周辺にはサンインヒキオコシが咲いている 葉の匂いをかいだがヤマハッカでは無い ブナ樹林のルートでツルニンジンが一輪咲いていた 樹林を抜けると ワレモコウ マルバハギ オミナエシ ママコナと花が顔を出す ここはママコナが多い 八合目の少し前でマツムシソウが咲いていた 八合目は槍ヶ峰と呼ばれ眺望の良い場所 しかし大山方面は近くの皆ヶ山が見えるのみで烏ヶ山などはガスに隠れて見えない

 八合目を降りてゆく タムラソウ シラヤマギク ヒメハギ マルバハギ アザミ オミナエシ オトコエシが咲いている ヒメハギとマルバハギが並んで咲いているので違いがわかりやすい 六合目を過ぎなだらかな尾根道から少し急斜面に降りてゆく すぐに五合目の標識がある この辺りも花が多い ウメバチソウ マツムシソウ ワレモコウ タムラソウ シラヤマギクなどが咲いている ウメバチソウが咲いているのはうれしい 更に降りてゆくと三合目でキキョウが咲いていた 3ヶ所で咲いており大喜びで写真を撮る

 二合目からは樹林帯のルート 急なくだりである 樹林は腐葉土の所を選びながら降りてゆく ルートは固く滑りやすいが腐葉土の斜面はクッションが心地よい

 牧場のところに出 あとは舗装道路を道の駅蒜山高原を目指す 牧場から45分もかかった 照り返しのきついこの時期にここを歩くのはつらい 道路脇にはツリフネソウ クズの花が目立った


アプローチ
 久々に429を走る 江与味橋で旭川を渡る いつも満々としている旭川の流れが干上がる寸前 わずか流れているのみ 帰路ラジオで岡山市の給水制限について報道されていた 旭町から県道30で落合に出 313に乗る 落合以降の旭川の水面は特に異常は見えなかった 旭川湖の水面低下が著しいようだ

 湯原を抜け 313から482に入る 下蒜山登山口を過ぎしばらく行くと塩釜冷泉の案内標識があるのでそこを右折 今度は道の駅蒜山高原1.5Kmの標識を見て左折し 道の駅蒜山高原の駐車場に駐車する

 中蒜山登山口の塩釜に駐車しても良いが上蒜山を下山後70分の舗装道路の歩行はきつい 登る前と降りてからと分散して歩こうと道の駅を選ぶ