駐車場10:51−11:35五合目11:41−12:02七合目−12:06分岐−12:20天狗の森−12:23小屋−12:33尾根−12:41九合目−12:50山頂13:13−13:25分岐−13:43渓流聞こえる−13:47渓流渡る−13:52合流点−14:12林道14:16−14:28竜頭の滝分岐−14:40駐車場
今日は2002年最後の登山、これまで何回か訪ねようとして予定を変更した櫃ヶ山(ひつがせん954m)に敬意を払って訪ねる山頂が随分と白いので輪カンジキもリュックにくくりつけ出発する 登ってゆく途中で民家のご主人と挨拶を交わす 雪がいつ降ったか尋ねたところ 一昨日降ったと教えて戴く
登山道を入ってゆく この辺りはルートの中央部の30cm程の幅は雪が溶けている その脇には雪が5〜10cm程積もっている 日陰に入ると雪道となる 登ってゆくに従い、次第に雪が増え、雪を抱いた美しい景観が飛び込んでくる 幸いルート上には幾つも足跡がついており それを追いながら登ってゆく 桧の樹林帯では枝に積もった雪があちこちで落ちてきて粉雪が舞う カメラに雪がかからないよう留意する 時折頭から降りかかる その都度払いのけながら登ってゆく
五合目に出る 輝いていた山頂周辺にガスが現れ山頂が見え難くなってきた でも山頂に続く尾根道は雪を抱き輝いている この先急登が始まるのでここでアイゼンを履く
積雪量は10cm程度 歩くのに何ら支障は無い 足跡を追いながら急な斜面を登ってゆく アイゼンの爪が地面を掴んでいるのを確認しながら登ってゆく うっかりするとツルっと足を滑らす
七合目に出る 積雪量は20〜30cmと深くなってくる ガスがかかってきて見通しがきかなくなる そうかと思うとガスが薄れ青い空と山容が見えてきたり変化が激しい
分岐を天狗の森へ向う 輪カンジキの足跡がついているのでそれを追う 積雪量は20〜30cm程度で左程深くない 輪カンジキを履くことも無さそうなのでそのまま足跡を追う この天狗の森に向うルートは雪景色が良い 樹林が整っており それが雪化粧をしている
天狗の森に着く 雪の天狗の森は好きな場所 カツラの大木を始めとする大きな木々が雪に覆われ独特の雰囲気を醸し出してくれる
神社の社に足跡が入って行く 中を覗くとご夫婦連れの方がおら昼食の準備をしておられた 戸を開け挨拶をし 足跡を利用して戴いたお礼を言い、すぐにお先に失礼と社を後にする
この先は足跡が無い 雪が深ければ輪カンジキを履こうかと思ったが20〜30cm程度で歩くのにそう支障は無い アイゼンを履いたまま登ってゆく 雪のこのルートは3度目 雪に覆われているとは言え登山ルートと思われるのが読める 支障も無く順調に登ってゆく 太陽の日が射してこないのが残念だ
尾根に出、尾根道を登って行く 尾根道には足跡がある 天狗の森をバイパスするルートとなっている 九合目に出る 蒜山方面の視界が開け 蒜山三座の一段と白く輝く山頂が見える 山頂で写真を撮れば良いと思い写真を撮らずに山頂に向う
九合目からの登りをクリアーして山頂に立つ 山頂には黄色のテントがあり人声が聞こえる こんにちわと声をかける こちらもご夫婦連れ ご主人がテントから出て来られ挨拶を交わす 天狗の森でご夫婦連れと会った事など話す
ご主人はすぐにテントに戻られたので私は着替えをし昼食を食べたり 写真を撮ったりする だが景観は今一 九合目で見えた蒜山三座はガスの中 かろうじて存在がわかる程度でとても写真には写りそうもない 天候の回復を待つが時折小雪がぱらつく程で青空は期待出来そうもない 仕方が無い下山することにする
下山を竜頭の滝方面に向うか否か迷った 新ルートとなってから雪山を降りた事が無いし雪が無い時もまだ1回しか降りていない 今回は見合わせようかなと思いながらルートを見ると輪カンジキの跡が続いている 今日の足跡ではないがルートを確実に追える これなら大丈夫だこちらを降りよう テントの中のご両人に声をかけお先に失礼する
輪カンジキの足跡を追う 積雪量は30cm程度 そう深くなく輪カンジキを履かなくても良さそうだ アイゼンを履いたままで降りてゆく 後を振り返ると山頂の北側の樹林帯が樹氷になっている こちら側に降りないと見る事が出来ない景観だ また星山に繋がる尾根が雪を抱き連なっている 五輪山はガスがかかり 星山はわずかその存在がわかる程度 蒜山三座が見えるようになってきた カメラに収めたが果たして写っているだろうか
下って行くと旧ルートの下山口にはロープが張ってあり 新ルートは星山方面に200m程行った所と書いた案内板がある 雪がもう少し積もるとこの表示板は雪の下になってしまう 星山方面に向う 少し下って登り返す コルの位置は雪の吹き溜まりになっており10m程度だろうか足跡が消えている 積雪量も膝頭を超える程と結構深い でもすぐ先に足跡が見えているのでなんとかクリアーしてゆく
小ピークを越え降りた地点に新ルートの下山口となっている 足跡は予想通り下山口に向けて降りているのでそれを追う 足跡が無い場合の目印となるものを確認しながら降りてゆく ブルーのテープが要所要所にありそれを追ってゆける 方向を転じる場所には赤テープが巻いてある これらを見失わないように降りてゆけば良さそうだ やがて五輪山に連なるピークが見えなくなり樹林帯のルートへ降りてゆく 足跡はきちんとテープに沿ってついており安心して追う事が出来る
やがて渓流の音が聞こえて来、右手に渓流が見えてくる そして渓流を渡り渓流に沿いながら降りてゆく また渓流を渡り返し降りてゆくと旧ルートと合流する 雪が無い時は幅広い下山道となっているが今は雪道 真っ白な雪の上に足跡が続いておりそれを追う 時折倒木があり下に逃げたり 上に逃げたりしてクリアーしてゆく 雪質が柔らかくなりアイゼンに雪玉が出来歩きにくい 倒木を避ける時にはアイゼンを履いている方が無理が利くので履いたまま降りてゆく
林道の工事現場に出る 下山道と交差するように林道が伸びており 交差部分は迂回路が出来 テープで誘導している ここでアイゼンを脱着する 雪玉が出来なくな
りずっと歩きやすくなる ルート上の雪も無くなってくる竜頭の滝への分岐を右折せずに直進する やがて国道の車の走る音が聞こえて来 登山口に降りる まだ車は2台共駐車していた
いつものコースで429を走る 旭川ダムは水を満々とたたえ美しい景観を見せてくれる 旭町から県道30で落合に出て313に乗る 落合にかかる橋の温度は1℃今日は天気が良い 加茂川ではガスがかかっていたが、落合に入って来るとガスが晴れ青空が見えてくる 落合のインターチェンジを左手に見て走ってゆくと前方に雲の上から白く雪を抱いた山が見えてくる 方角からして三坂山標高903mだ この様子なら櫃ヶ山も冠雪しているに違いない 期待が高まる
久世に入ると畑に雪が残っている所がある 勝山を過ぎ北上してゆくと雪が増えてくる 見尾を過ぎると道路脇にも雪が残っており 納屋の屋根にも雪がある
真賀温泉そして足温泉を過ぎ いよいよ櫃ヶ山が顔を出す ため息が出るような景観 青空の中に白く輝く山頂が見える 国道で車を停め 写真を撮ってから登山口に駐車する すでに2台駐車していた