下蒜山



 標高 1105m 難易度 ☆☆     登り125分 下り66分  岡山県
倉敷からの距離   118Km        登頂日 2003/02/17  ガイドブック  F写真 音訳日記削除

犬挟峠10:53−10:56輪カン11:02−11:15尾根−11:33三合目−11:49五合目−12:00雲居平−12:20八合目−12:45九合目−13:06山頂13:26−13:35九合目−13:46八合目−13:50七合目−13:57雲居平−14:04五合目14:09−14:18三合目−14:27尾根−14:37犬挟峠

登山
 この所良い天気が続いている 櫃ヶ山の雪の状態では下蒜山(しもひるぜん1105m)に足を伸ばすと言って出かけた 2月の下蒜山登山は始めてだ

 輪カンジキは必須だろうとリュックにくくり付ける 道路は除雪され雪は無いが 登山ルートは入口から雪 足跡がいくつもついているのでそのまま行けるかと思い進むが雪が結構ゆるんでおり足がとられる この様子なら早く履いた方が良さそうだと判断しルートに入ってすぐに輪カンジキを履く

 ルートは潅木の中を行く 足跡がありそれを追う 太陽の日が射し雪面が輝いている 雪の柔らかいところがあり時々足をとられるが まあまあ歩き易い 尾根に出て90度左に曲がり 尾根道を登って行く 雪が溶け地肌が出ているところもある 特別難しい所も無く順調に登る 三合目を過ぎ 五合目の手前で樹林帯を抜け視界が広がる 五合目の標柱は頭だけが雪の上に出ている

 五合目を過ぎると雪化粧をした下蒜山の美しい山容が見えてくる 好きな景観だ 八合目の標柱を判別する事が出来る そして、そこからの急斜面が見える 美しいが一番の難関だ

 雲居平周辺のルートは雪が溶け地肌が出ている所が多い その分登るのは楽だ

 七合目付近に来ると八合目から九合目へのルートがはっきり見える 尾根を境に南斜面は地肌が所々見えている 尾根の所は雪庇となり1m以上の落差がある 足跡は北側の樹林帯を抜けている 夏山ルートは丁度雪庇状態となっている所であり ここは避けた方が良さそうだ 先人の足跡を参考にして八合目から樹林帯を抜けるルートとしよう

 八合目に立つ これから登ってゆく急斜面に気持ちが引き締まる 雪質は幸い柔らかく輪カンジキを受け付けてくれる 足跡を頼りに一歩一歩足場を確保しながら登ってゆく 四つん這い状態だ 少しでも斜面に取り付いていると安心感がある 不安定な状態で写真を撮る ファインダーを覗く余裕は無い 急斜面の状態をなんとか撮る ルートが樹林帯に入ると樹木で身体をささえる事が出来るので少しは気が楽になる

 足跡は樹林帯から尾根に出て行くのでそれに従い尾根に出る 出た所は九合目の少し手前 尾根道は雪が締まり歩き易い 右手に樹林の雪景色を楽しみながら登って行く このペースで登れれば随分楽だ 雪道は雪質で歩きやすさが大きく異なる

 山頂に近づくと樹氷を見る事が出来た 太陽の光を浴びてきらきらと輝いている 気温があがり期待出来ないと思っていただけに嬉しい そして山頂に立つ

 山頂のベンチは雪の下 山頂の標識は丁度膝頭の辺り 積雪は1m位だろうか 景観は中蒜山を前面にして上蒜山に繋がる その右手には大山から矢筈ヶ山に連なる山並みが見える 気温があがっており遠景はぼんやりとしている

 山頂で景観を楽しみながら昼食をとり下山する 下山は九合目から八合目の下りがポイント 滑って降りている跡が見えるが滑って降りた経験が無いので遠慮する 輪カンジキでの急斜面の下りは足場の確保が難しい 何度か滑ってしまいひやっとするが樹木に取り付きなんとか立て直す ひやひやながら八合目にたどり着きほっとする

 後は特に問題となるような事は無く下りてゆく 下山中もずっと太陽が顔を出していた 登りも下りも太陽が顔を出していたのは珍しい



アプローチ
 429経由旭町〜県道30落合〜313といつものコースで走る いつもは加茂川付近でガスがかかるのだが今日はガスもかからず倉敷から青空が続いている 朝方まで曇っており朝になってから晴れた為だろう 落合の入口では8℃と最近では珍しい気温

 落合を旭川に沿って走る 前方に山並みが見え奥の方に白い山が見える 大空山だろう 前方の山は白くない 道の角度が変わってくると今度は三坂山が見える もう雪は消えている この分では櫃ヶ山も雪は期待出来そうもない

 勝山を抜け 313を北上する 案の定櫃ヶ山の雪は九合目の尾根筋に見える程度で山肌が現れている 予定どおり下蒜山を目指す 湯原温泉への入口を過ぎ 墜道の辺りで道路脇に雪を見つける

 中和村に入るが雪景色は無い そのうち冠雪した山が見えて来る 仏ケ仙だ 道はカーブし今度は下蒜山が見えてきた 雪が輝いている 313から分かれ482を少し走った所で 下蒜山登山口の案内に従い右折する 登山口の駐車場は雪で覆われている 作業者(除雪車)の回転する用地の端に駐車させて戴く 今日は、誰も駐車していない