上蒜山



標高 1200m 難易度 ☆☆  登り105分 下り58分  岡山県
倉敷からの距離   123Km        登頂日 2003/04/06   ガイドブック  F写真 音訳日記削除

駐車場所10:35−10:49ニ合目−10:58三合目−11:13五合目−11:16尾根−11:20六合目−11:43八合目11:45−12:10分岐−12:22上蒜山13:10−13:22分岐−13:33八合目−13:46六合目−13:50五合目−13:56三合目−14:00二合目−14:08駐車場所(牧場)

登山
 4月に入りぐずついた天気が続いている、久々に快晴の予報 上蒜山(かみひるぜん1200m)を訪ねる

 牧場周辺はもうすっかり雪は無い 上蒜山も五合目辺りまでは雪は無さそう だが尾根はまだ雪が残っている 尾根の雪の深さや柔らかさがわからないのでアイゼンと輪カンジキの両方を持って登る 牧場には一台も駐車していない 天気が良いのにこちらに登る人はいないのだろうか と 不思議に思いながら登ってゆく

 牧場から有刺鉄線に囲まれたフェンスを行き 樹林帯を登る 雪は無くなっているが斜面はわりと水気があり所々にスリップ跡が見られる 腐葉土の斜面をいつくしみ足にかかる感触を楽しみながら急な斜面を登ってゆく

 樹林を抜けると二合目だ 皆が山の二つ山の間から烏ヶ山が頭を見せる 二合目からも結構急な登り 足元に見える蒜山の集落がどんどん遠くなり高度を稼いでいる事がわかる 同時に烏ヶ山の背がどんどんと伸びてくる 三合目を過ぎると急登は一段落し一息入れる事が出来る 五合目先の尾根筋が見えてくる

 五合目の手前で降りて来られる男性の方と出会う スキー場の先の方からブナを見てきた 槍ヶ峰まで行き降りてきた 雪は固いので輪カンジキは不要 むしろアイゼンかな 10名程登っているから心配することはないよと話を伺った 五合目付近は少し急になる 尾根に積もっている雪の雪解け水だろうルートはせせらぎの小川が流れるようにチョロチョロと水が流れている 水に浸からないよう足場を選びながら登って行く

 すぐに尾根道に出る ここから雪道である 幾つも足跡がありしっかりしている 急な斜面でもないしアイゼンを履く程でもないのでそのまま登って行く 六合目を過ぎ一つピークを越えると3名のパーテイが八合目を目指しているのを伺う事が出来た ルートは適当な固さ ところどころズボーと足を取られた跡が見られるが今の所埋もれる事も無く 順調に登ってゆける

 八合目に出る 槍ヶ峰と呼ばれ 景観の良い場所だ 烏ヶ山を前面に大山が聳え三鈷峰 矢筈ヶ山 甲ヶ山の外輪山が見える また 中蒜山の山頂が大きく前面に展開し尾根筋から上蒜山山頂に繋がる真っ白なルートを目で追う事が出来る

 雪の状態は左程変化無く 柔らかくも無く固くも無い ルートは良く踏まれているのでそのまま登って行く事とする 八合目を少し行った所で先程の3名のグループが休まれていたのでお先に失礼する 男性1名と女性2名のパーテイであった

 夏山ではブナ樹林で両脇にブッシュがあり視界がきかないルートであるが 今は美しい白銀の世界 ブナの景観などを楽しむ事が出来る また 尾根の雪景色も美しい 尾根分岐を中蒜山方面に向っている4名のグループが見える 突然視野に入ったので上蒜山の山頂を経由したのかそちらには行かずに進んでいるのか不明だ 結構大きな荷物を背負っている

 尾根分岐に出る 分岐の標識が頭を出していた ここに来ると北側の斜面が見えるようになり これまでと違ったブナ樹林の景観が飛び込んでくる この景観は期待していたものだ 気温があがって樹氷は見る事が出来ないがブナの大木があちこちにありなかなか見応えのある景観だ

 山頂に向うルートはブッシュはすっかり雪で覆われており歩き易い 斜面に見える見事なブナ樹林の景観を楽しみながら進む 雪の柔らかくなっている所があり足元に注意しながら歩き山頂に出る

 山頂にはご夫妻がシートを敷いて昼食休憩 私も荷物を下ろし挨拶を交わす 玉島から来られたとの事 何かの話題でインターネットをやっていますかという話が出 最近は実に便利ですよ ガイドブックより良く書いた情報があり 倉敷からのアプローチも書いてあるので その情報を良く利用しています という話 どうやら私のホームページを読んで戴いているようだ 県別やガイドブック別に整理してある事を確認し 実は、そのホームページを書いているのは私です 利用して戴きありがとうとお礼を述べる 伺ってみると写真は見ておらず専ら字で書いた所だとの事 音声も利用されていないとの事だった 月別に記載してあるのが参考になるとも伺った お前のホームページは文字ばかりだと良く言われたが、こうして文字情報を活用して戴いており嬉しかった

 先日はメールを交換しているKさんとの奇遇があったが 私のホームページを利用戴いている方と出会うのは初めてであった 奥さんと一緒に記念写真を撮らせて戴く 奥さんは雪山は始めてとの事 素晴らしい景色で病みつきになりそうと大いに感激されておられた 今日は天気が良く風も無く暖かな日より 実にいい日に登られた 

 そんな話をしている内に先程八合目で休んでおられた3名のパーテイーが登って来られた 津山から来られたとの事 写真を撮っている様子が見られないのでメールをやっているか伺い やっているなら写真を撮って送りましょうと話す 3名の写真を撮り 皆で一緒にとご夫妻にも入って戴き 記念写真を撮ることが出来た

 ところで、山頂の景観であるが 夏山ではここから見る事が出来ない大山が樹間からその輪郭を確認する事が出来るのは面白い

 私にしては結構長い時間山頂で休んだ 奥さんから折角登ったのにもう降りるのですか という挨拶を受け 楽しい語らいを感謝し下山する

 下山は登ってきたルートを降りる 下山は快適 かかとに力を入れ足元を確保しながら降りてゆく 雪が柔らかくなっており何箇所か足をとられるが順調に降りる


アプローチ
 429を走る 桜が咲き 桃も咲き出した 昨年と比べると随分遅いがそれでも例年より早いとのこと 江与味橋で旭川を渡る 満々と水をたたえている いつもより水位が上がっているのではないかと思われる 水をたたえた水面は美しい 雪解けの水がどんどん流入しているのだろう

 落合で313に乗る 富栄山がぼんやりと霞んで見える 雪はまだあるようだ 三坂山は全く雪の気配は見えない 勝山を過ぎ313を北上してゆく 櫃ヶ山ももう雪は見えないどんどんと雪解けが進んでいる

 湯原を抜け中和村に入る 蒜山三座はまだ雪が残っており白い山が見えてくる でも近づいてくると下蒜山は相当雪解けが進み八合目から九合目の急斜面もかなり雪が消えている 313から482に入り、下蒜山登山口を過ぎしばらく行くと塩釜冷泉の案内標識があるのでそこを右折 今度は道の駅蒜山高原1.5Kmの標識を見て左折、道の駅蒜山高原を左に見て少し走った所を右折(目印は無い)し牧場まで行き 駐車させて戴く