石鎚山 紅葉真っ盛り



標高 1982m   難易度 ☆☆☆  登り162分 下り132分 天狗岳往復40分 愛媛県
アプローチ 151Km        登頂日 2003/10/09   ガイドブック  写真 音訳日記削除

駐車場8:53−8:58ロープウエイ9:00=9:08山頂成就9:11−9:28成就社分岐−9:30大鳥居−9:32登山口_3.6Km−9:33_3.5Km−9:44石鎚山遥拝の鳥居_3.0Km−9:50八丁1300mH−9:56_2.5Km−10:14_2.0Km−10:20小休憩10:21−10:28試し鎖の分岐−10:37休憩所10:46−10:54_1.5Km−11:05夜明峠1600mH11:07−11:10写真11:17−11:20_1.0Km−11:24一の鎖−11:35小休憩11:38−11:40合流大鳥居−11:44ニの鎖_0.5Km−12:03写真12:06−12:10_0.3Km−12:18山頂12:41=13:05天狗岳=13:22山頂13:25−13:31三の鎖−13:50分岐大鳥居13:53−14:05_1.0Km−14:11夜明峠−14:20_1.5Km−14:25休憩所−14:55_2.5Km−15:00八丁−15:07_3.0Km−15:15小休憩15:17−15:24登山口−15:40ロープウエイ=15:50着−15:53駐車場

登山
 石鎚山(いしづちさん1982m)に日帰りで登ってきたというNさんの情報を聞いていた、この時期は山頂の紅葉がいいだろう 晴天の予報を確認し、家内と訪ねる 山頂の紅葉が楽しみだ

 急ぎ足で乗り場に向かい出発の2分前に駅に着く 往復1900円の切符を購入する 駅には私達以外誰もいない もう出発してしまったのかと聞くとお客がいたので8:40に臨時を出した 9:00に出発しますと言って改札をする 51名乗りとの事だが2人で貸切状態 ロープウエイの中を前に後に好きなように動き回れる 標高差845mを約8分で一気に登って行く 高度がぐんぐん増し 足元の視界が広がる また眼を少し上にあげると瓶ガ森の景観が広がる なかなか見応えがある

 山頂成就駅に降りる 標高約1300m 下の駅と温度差5℃あるとロープウエイの中で説明があった 山頂成就駅の温度計は14℃を示していた

 青空が広がる中を登ってゆく ロープウエイが着くたびに大勢の登山者がルートを行くのではと描いていたが様相は全く異なる 2人だけである ルートは幅広く2人並んでゆったりと登って行ける 木々の紅葉が始まってきており太陽光線を受け美しい

 分岐があり右手は石鎚スキー場のリフト乗り場だ 左手を登ってゆく 間もなく成就社に着く 成就社は石鎚神社の社殿や物産店 旅館が立ち並び活気を見せている 成就社に入る手前でルート脇に白っぽい色をしたツリフネソウが咲いていた見たことのない色だったので帰宅してから調べてみたが該当する色は無かった

 成就社のお店の中を行き 社殿を前にして大鳥居がある その左手方向に行くと山門がありそこが石鎚山登山口になっている 成就社が標高1400mとの事登山口を出るとゆるやかなくだりとなる ここから八丁までくだってゆく この登山ルートも広く しっかりしている 500m毎に標識があり、登山口を出て100mの所が3.5Kmと表示されている 大きなブナ林が色づいてきている ここのブナも見事だ

 3.0Kmの標識を見てすぐに石鎚山遥拝の鳥居がある ここから石鎚山山頂を見る事が出来る ここから少し歩くと八丁 標高1300mの標識がある ここから登りが始まる 木の階段が延々と続く 2.5Km 2.0Kmの標識を確認しルートを登ってゆく 木々の紅葉が美しくなり 時折足を止め景観を楽しむ

 試しの鎖の分岐に出る 鎖の方は下りが急な岩場なので自信のある人でないと危険と書いてある 鎖の方を避け 左手を登ってゆく 岩峰を右手に見ながら登ってゆく リンドウがいくつか咲いていた 登った所に茶店がある

 登山口から1時間強歩いてきているので茶店で休憩をとる 茶店は平日は休みなのか誰もいない ベンチに女性がお一人 話を伺うと歩き遍路をやっており 今日は天気がいいので歩きを休み石鎚山を登ってきたとの事 成就社で宿泊したと話しておられた

 一息入れてから出発する 1.5Kmの標識を過ぎ少し登ると前面が開け 石鎚山が前面に見えてくる そして夜明峠に出る ここで標高1650m あと330mの登りだ 家内はあそこまで登るのとため息を吐いている こちらは山頂が見えてきたからもう一息だ と大部捉える感覚が違う 三脚をセットし写真を撮る

 1.0Kmの標識を過ぎ少し登ると一の鎖に出る 家内は肩を痛めているので鎖は避けそのままルートを登って行く そして大鳥居に出る ここは土小屋からのルートと合流し 急に人が増える

 大鳥居を少し登った所で変った花を見つけた 石鎚山頂部では日本アルプスに匹敵する高山植物が生育しており 南限植物も少なくないとガイドブックに記載がありミソガワソウと似ているが花の時期(7月下から8月下)が大部違う

 ここからの登りは急である 二の鎖小屋がありあと0.5Km ここで標高1800m 大山より高い位置まで登ってきた 鎖を迂回するルートを登ってゆく ルートは山肌につけられているが場所によっては穴開き鉄板に滑り止めの木片をセットした人工のルートが設置されている 山側には鎖が手摺り代わりに付けられており家内はそれに掴まりながら一歩一歩登っていた

 二の森の景観が見えてくる 美しい山だ 三の鎖も迂回しついに山頂に出る 山頂小屋の温度計は20℃の少し手前を指していた 太陽の日が射し風も無く実に心地よい そして 天狗岳の岩峰と紅葉したツツジが展開する あちこちから感嘆の声が聞こえてくる こんな良い天気は石鎚山では珍しい という話が聞こえたり つい先日は寒かったがとかあれこれと今日の素晴らしい天気と紅葉の美しさを称える言葉が飛び交う 遠望も申し分ない 瓶ガ森の先に幾つもの山が連なる

 昼食を終えてから家内を残し天狗岳に向う 荷物はカメラと三脚 最初の一歩は鎖を頼りに降りる そこから尾根道 登って来る人を待ったり 写真を撮っている人の邪魔にならないように そしてこちらも三脚をセットし写真を撮りながら登ってゆく 何せ紅葉しているツツジが美しい 天狗岳の岩峰とマッチし素晴らしい景観だ

 天狗岳に向って登ってゆく 岩場を軽々と歩いて行く人がいるが恐い 登って行けても降りれるか心配になる 前登った時はこんな思いはしなかった筈だがと足元の方を見るとルートらしきものがあるので少し戻りルートを追う そこからは笹や木の枝を掴みながら登って行け 天狗岳の山頂に立つ事が出来た

 山頂に出ると カメラを持った方がシャッターを押して欲しいと頼まれ 押してあげる そして私もお願いして撮影して戴く ここでは三脚をセットする場所の設定も難しいし セット出来たとしてもセルフタイマーの時間内に山頂に立つ事は困難だ

 山頂に立つとその先にまた紅葉したツツジに彩られた岩峰が展開する そちらに登っている人もいる 足元を見るとリンドウが一輪岩の隙間から花を咲かせていた どんなにか厳しい環境を越えて今花を咲かせているのだろうとその力強さに圧倒される

 天狗岳の景観を満喫して弥山山頂に戻る

 下山は登ってきたルートを戻る 大鳥居の分岐から振り返ると山頂付近にガスがかかり始めた 二の森の方面もガスが出てきている 好天気と言えども午後になるとガスが出てくる 下山途中も登って来られる方と何名もすれ違う 折角の天狗岳の景観がガスにかからねばいいのにと心配する

 八丁の手前で男性1人が登ってくる 山頂に宿泊するとの事 見晴らしはどうかと気にされていた

 休憩もとらず降りて行く 登山口に着く ここからロープウエイまですぐかと思っていたら結構ある 15時40分に間に合うかどうかというきわどい時間 私が少し急いで降りてゆく ロープウエイの改札の人がたてやの入口まで様子を見に来ており乗るのかと問われ ええと答え家内と共になんとかぎりぎりで乗り込む 待ち時間ゼロであった

 ロープウエイから太陽の日差しを受けて美しく輝く瓶ガ森の紅葉を見る事が出来る 乗車している人にあの山は何かと問われたので瓶ガ森林道の説明をし紅葉もいいしかなりの標高まで車で行けると説明する



アプローチ
 インターネットで調べるとこの時期はロープウエイの始発が9:00との事なのでその時間を目標に倉敷を6時に出発する 児島から高速自動車道に乗る ♪光輝く海♪ と歌にあるように瀬戸内の海が朝の光を浴びて輝く 青空が広がり実に気持ちの良い朝である 車の流れは順調 早く着きすぎるといけないのでむしろスピードを抑えながらゆっくりと車を走らせる 車窓の左手に聳え立つ四国の山並みが見えてくる 伊予西条のインターチェンジを降り国道11号に乗る 丁度出勤時間に当り渋滞にあうがなんとか抜ける 渋滞は計算外だった

 加茂川を渡り194を左折する ここは西条の夜祭で訪ねた事があるので良く知った道だ 194を左折して加茂川沿いを走る すぐに石鎚山登山口の標識を見て右折し県道12に入る 登山口までどのような道なのか心配しながら進んでいったがかなりの部分2車線の舗装道路となっている 所々に1車線の部分があるが順調に走れる 登山口の直前で工事が行われており機材を降ろす為数分間停められひやひやしたがなんとか時間前に駐車場に着く

 人気の無い駐車場でどこで駐車料金を払ったらいいかと思っていたら、どこからともなく集金の方が来られ700円を支払う 今日は大勢の人で賑わうかと思っていたが駐車場はがらがら ロープウエイの出発時間がせまっているので急いで登山支度をして乗り場に向う ロープウエイ情報はこちら