泉山



標高 1209m    難易度 ☆☆    登り161分(Cコース尾根途中まで) 下り50分 その他77分  岡山県
倉敷からの距離   97Km        登頂日 2004/01/09  ガイドブック  F写真 音訳日記削除

道の駅10:26−11:10登山口11:22−11:38尾路スカイビュー−11:45休憩所−13:05小ピーク−13:48_1198ピーク−14:03尾根途中戻る−14:14_1198m14:27−14:35小ピーク−14:54休憩所−15:06登山口15:09−15:42道の駅

登山

 週間予報を見ると今日を逃すとその後1週間は降水確率30%以上との事から 泉山(いずみがせん1209m)のCコース(大神宮原)を訪ねることに 泉山は昨年の丁度この時期、劇的な出会いがあった その時は山頂登攀をGiveUpした 今日は何が待っているだろうか

 登山の支度をして道の駅を後にする 今日は輪カンジキと軽アイゼンの両方を持って行く事とした 林道を登ってゆく、予想通りアイスバン状態 太陽が当っている個所は路面の雪が溶けて流れ、それが日陰のところで凍結している 日陰部分は雪が薄っすらと積もった状態でまだ融けていない ひなたと日陰の境目がツルツル アイゼンを履く程ではないので足元に注意しながらなんとか登ってゆく 車で来なくて良かった

 やがて冠雪した山並みが見えてくる 近くの山でも冠雪している 1000m級の山となると白さが違う 三ヶ上も真っ白く冠雪している 猪の猟をやっているのだろうか鉄砲を担いだ人が山肌に入って行く 泉山とは道路の反対側の山だ

 45分を要して登山口に到着する 登山口は40〜50cmの積雪 昨年の状況が思い出される 輪カンジキを履きルートに入る ルートには新雪が数cm積もっているものの足跡と思われる跡がわかる その上に 最初の一歩を踏み出す バリとアイスバンの感触 踏み抜く事も無く歩き易い 昨年とは雲泥の差だ 雪面はきれいだし 歩き易いし これはラッキーと喜びながら登って行く この状態なら14:00の制限時間までに山頂に立てるだろう 制限時間は登り口で予め目安を設定しておく

 昨年は1時間近く要してやっと休憩所のところまで登ったが今日は23分と随分と違う 休憩所の手前に尾路スカイビューと書いた小さな標識があった ここからは視界が広がり人形仙などの山並みを楽しむ事が出来る

 休憩所の屋根には40〜50cmの雪が積もっていた 休憩所を後に登山ルートに入って行く 斜面はどちらかと言うとアイスバン状態 積雪量は左程ではないので輪カンジキより軽アイゼンの方が良かったかなと思いながら それでも履き替えるのは面倒なのでそのまま登ってゆく 輪カンジキの爪では支えきれないケースがあり樹林にしがみつきながら高度を稼いで行く

 時折小鳥の鳴き声が聞こえ 木漏れ日が射し込む 高度をあげてゆくと小鳥の鳴き声は聞こえなくなり雪を踏む音のみとなってくる だんだんと積雪量が増えてくる 急な斜面を幾つか越えてゆき小ピークまで登ってくる ここまで登ると視界が開けてくる 樹氷が一面に広がり 太陽の陽射しを受け輝いて見える あと最後の急登だ 昨年はここまで登れずにGiveUpしたでもここまで登山口から2時間近くを要している もう一頑張りだ

 最後の急登が難航 雪は深くなり 場所によっては太股まで埋まる 足跡はすっかり消えており一歩一歩がきつい 踏み出した足がズズズズと沈んでくると殆ど高度が稼げない 雪面の柔らかいところと固いところがあるので固い所を選びながら登る 傾斜が急なので樹木にも随分とお世話になる ロープがある かなり雪に埋もれているが雪から顔を出しているところはそれにつかまり 腕で身体を引きあげるようにして登る そしてついに尾根の1198mピークに出る

 視界が広がり 井水山からの尾根 泉山への尾根道が続く 那岐山に連なる山並みが見え 振り返れば大山 また泉山の先には三角形の角ヶ仙などと冠雪した山並みが広がる これを見たいが為に登ってきた ここまで登れて良かった

 雪が無い時では10分少々で登れるところをなんと43分を要している 14:00までに10分少々しかなく泉山の山頂には届きそうも無い でも折角だから尾根を歩き 行ける所まで行く事とする

 尾根道には足跡は無い でもわりと歩き易い 柔らかい所とそうでないところがあるのでルートを選びながら進む 下りの部分は戻って来る事を考えて踏み固めながら降りてゆく 新雪の尾根を行くのは気持ちが良い 1198mピークから山頂まで1時間かかった事もあったが割と順調に歩いて行ける ルートの半分程きたところで時間を見ると14:03分 もう20〜30分で山頂に立てるとは思うが自分で決めたルールだ ここで引き返し早く温泉に入ろう

 山頂まであとわずかで、そう難しくないルートではあったが引き返す事に 踏み固めたルートが幸いし登りにもかかわらず短時間で1198mピークに戻る ピークで記念写真を撮ったり 昼食を食べ下山する 太陽の陽射しがあり風もなく寒さを感じなかったが それでも手袋をとって作業をした為 手が冷たくなってきた 新しい手袋と交換したものの冷えてしまうとなかなか温まってこなく手を冷やしてはいけない事を実感した

 一休みして下山 急斜面のくだりは体重を輪カンジキの後方にかけズズズズと滑らす 43分要したものが8分で降りてしまう その後も快調 登山口まであっと言う間に降りてしまった

 登山口で輪カンジキを外し 林道を降りる まだ一部アイスバン状態の所が残っていた



 橋のたもとにある無料の温泉を楽しむ 津山の方が入浴されており 温泉の湯をポリタンクにとっておられた 飲めるのですかと伺うと 暖かい状態では美味しくないが冷たくなると大変美味しい とても水道の水は飲めない 時々来ているとの事であった


アプローチ
 今日は全国的に高気圧に覆われ好天とラジオが伝えている 倉敷も透き通るような青空 心地よい陽射しが射し込んでくる 加茂川地区はガスが出ている事が多いが今日はここも青空が続いている 旭川ダムはこれ以上貯められない程満々と水を蓄えている そして期待の休み乢トンネルを抜ける 期待どおり冠雪した泉山が見えてくる 泉山の前に見える低い山は冠雪していない 低い山とは違うという堂々とした山容を見せてくれる

 トンネルを過ぎて 最初の信号の点滅を左折する 左折する少し手前から那岐山に連なる山並みが見えた こちらも白く冠雪している ここからも那岐山を見る事が出来るのかと新しい発見である

 久米で181に乗り 院庄で179に乗る 泉山が正面に聳えどんどんと近づいてくる 雲井山トンネルを抜ける 出口の温度は0℃ 路面凍結注意と表示が出ている 奥津町役場前で1℃と相当冷え込んでいる 奥津渓谷をバイパスする新しく出来たトンネルを抜けると突然雪景色と景観が一変する 道路脇には雪があり雪を抱いた山肌が迫ってくる

 登山口までは179から林道を登って行く必要がある 林道の入口まで行くと路面には薄っすらと雪があるのが見える この状態ではノーマルタイヤで登ってゆくのは心配なので道の駅に引き返し 道の駅の駐車場に駐車させて戴く