犬挟峠11:26−11:40尾根11:42−12:00三合目−12:15五合目−12:28雲居平−13:01八合目−13:45九合目−14:08下蒜山山頂14:12−14:22九合目−14:31八合目−14:43雲居平−14:50五合目−14:59三合目−15:08尾根−15:18犬挟峠
今日は下蒜山(1105m)を訪ねる この時期に下蒜山を訪ねるのは初めてだ登山支度をして出発する 駐車した車は少し離れているが登山支度をしているようなのでお先にと声をかけて先に行く いずれお話する機会はあるだろう
登山口の積雪は30cm程度だろうか この状態では輪カンジキを履かなくても良さそうだがいづれ履くだろうからと入口で装着する そしてルートに入る
ルートは踏み跡がついている 太陽の陽射しが樹林の影を雪面に写す 見慣れた景観とはいえ季節季節の趣がある 雪はまた良い 足跡を追いながら尾根に出る 小鳥のさえずりも聞こえてくる 雪景色ではあるが暖かな陽が差込み 冬の厳しさというよりむしろのどかな小春日和の感じがする
着ていた上着を脱ぎリュックにしまい 雪の尾根を登ってゆく 気温の上昇に伴って ルート上の雪は柔らかくなり 場所によっては擬木の階段が顔を見せている 足場に留意しながら登ってゆく 三合目の標識を過ぎ少し急な登りとなるが特に支障なく登ってゆく
五合目の手前から視野が開け真っ白な雪面が広がる 下蒜山の山容が顔を出す 駐車場でご一緒だった方が大部近づいてきた 視界が広がってきた所で登って来られるところをカメラに収め いい天気で気持ちがいいですね と声をかけ そのまま登って行く 五合目の標識は半分ほど埋もれていた
すぐに追いついて来られると思い振り向くとまだ五合目付近におられる 時折振り返るが休んでおられるのか登って来られない 時間は12時を過ぎているので昼食でもとられているのかと思いながら先に登ってゆく 五合目からは雪面が広がり実に気持ちが良い 雪の柔らかい所もあるがそう深く埋もれるわけではない 雪はさらさら風が吹くと雪面の雪が舞う 足跡は判断出来るが飛んでくる雪が埋めるのかかなり平坦になっている 足跡と思われる所は雪が締まっており歩きやすい
雲居平を過ぎる 先ほどの方はどうされたか登って来られる気配が無い お話しする機会があるかと思っていたが五合目までを目標に登られたのかも知れない
順調に登ってゆく この辺りは七合目の標識があるはずだと見回すが埋もれているのか見つけられなかった 七合目から登りが急になる 雪面の手ごたえはわりと良い 輪カンジキで山肌をけとばすようにすると足場が確保出来一歩一歩登って行ける
八合目から九合目の登りは更に急になる 鎖があるが雪に埋もれ 急な雪面だけ この斜面を直接登るのはピッケルが必要だったりある程度の経験がいるだろう とてもそれだけの技量が無いのでここは以前登った経験から樹林の中のルートを選び登って行く事とした
急斜面をトラバースするようにして右手樹林の方角にルートをとり登って行く 雪が次第に深くなる そして柔らかい 足をあげて踏み込むとズズズズと下がり殆ど高度を稼げない 雪面に出ている潅木に掴まり 腕で身体を持ち上げるようにしてなんとか高度を稼いでゆく 雪面は腰よりも高くなり足を踏み出す事が出来ない 尾根まであとわずかなのだがなかなか登れない 今日はここまでかな? でももう少しとあれこれやりやっとの事で尾根に出る
尾根は風があり雪面は締まっている 四つん這いになり登って行く 先ほどまでとは違い 足場が確保され歩きやすい ここで雲行きが急に変化し雪が降り出した 雪は次第に激しく降ってくるようになってきた 先ほどまでの青空はどこへ行ってしまったのだろうか?
兎に角九合目に出る 八合目からなんと44分を要した さてどうするか? やっとここまで登ってきた 雪は少し落ち着いてきた 自分で決めている制限時間の14:30までにはまだ時間がある ルートの状況は比較的良いので山頂を目指す事とした
尾根道の右手はブナの樹林 今日は樹氷は出来ていないが風に吹かれた雪が樹林に付着し異なった趣を見せてくれる 風が強い 雪面に積もった雪が風に吹かれ飛んでいる
順調に登る事が出来九合目から20分少々で山頂に立つ 山頂のベンチは雪に埋もれて見えない 山頂標識が頭を出している この風では三脚をセット出来そうもない 雪雲で何も見えなかったものが雲が移動し中蒜山山頂や上蒜山が見えるようになってきた しかしその先の大山の山並みまでは見えない 雪は止み青空がまた出てきた だが風が強いので身体を冷やすのは避けたい 記念撮影は自分の影を撮るに留めすぐに下山する
下山は順調 小刻みに登ってきた足跡を振り返る こうして一歩一歩登ってきたのは何なのだろうかと思いながら降りて行く 足跡はかなり埋められている まだ数分しか経っていないのにその変化は早い 難航した雪の深い潅木帯も下りは楽 すぐに八合目に着く 白い稜線が太陽光線を受け美しく映える
三合目付近まで降りてくると雪はかなり柔らかくなっていた 私の後を登って来られた方の足跡だろうか所々でズボーと埋もれた跡がある 輪カンジキとかスノーシューを履いていなかったようだ
駐車場には私の車だけであった
帰路湯原温泉の露天風呂で身体を温める 湯に入った時の心地良さはなんとも言えない
県北に行くにあたり路面の雪の状態が気になる ゆきなみネットをインターネットで見つけ県北の峠の様子がわかるようになった 犬挟峠の状態を見て 登山口まで行けそうだと判断した 路面の凍結が心配なので出発を少し遅らせた朝から雲一つない青空が広がる 実に爽やかな青空だ 心地よい太陽の陽射しを楽しみながら429を走る 今日は加茂川町に入っても青空が続く 旭町から県道30に左折し旭川沿いを走る 大型車の後になり制限速度以下のスピードを余儀なくされる 忍耐力を養うつもりで後に従う 落合入口の温度表示は6℃ かなり気温は上がってきた
落合に来ると県北の山並が見えてくる 三坂山は薄っすらと白い 今度は斜面を真っ白にした大空山が見えてくる タニウツギが咲いている牧草地のようだ 青空のもと白さが輝いている 道路脇にはまだ雪は無い 勝山を抜け313を北上する ここまで来ると道路脇に雪が所々に残っている 櫃ヶ山が見えてくる 冠雪してはいるものの地肌が見える
湯原に入ると道路脇の雪が増えてくる 自動車道には雪は無いが歩道には雪が積もっている トンネルを二つ抜けて中和村に入る 冠雪した仏ヶ仙が顔を出し 更に真っ白に冠雪した下蒜山 中蒜山が見えてくる 道路脇の畑は真っ白 雪に囲まれた中を走る 温度表示計が3℃を示していたのがまばたきする瞬間に4℃となった ここも青空が広がり 白い雲がひとつふたつ浮かんでいる 太陽の陽射しを受け気温があがっている
482を少し走り 下蒜山登山口の案内に従い右折する この道路も除雪されており助かる 登山口の駐車場は雪で覆われている 除雪車の回転場所に駐車させて戴く 旧国道313であるが鳥取県側は除雪されていない
車を停めるのとほぼ同じタイミングでもう一台車がやって来て同じ場所に車を止める