後山



標高 1345m    難易度 ☆☆     登り110分 下り70分   岡山県
倉敷からの距離   129Km        登頂日 2004/03/16   ガイドブック  F写真 音訳日記削除

駐車場11:18−11:31_1600m−11:41滝分岐_1350m−11:46水場_1200m−12:12_600m−12:18_500m−12:44尾根分岐−12:47舟木山−13:08山頂13:22−13:43舟木山−13:45分岐−13:54_500m−13:58_600m14:03−14:18_1200m−14:21分岐_1350m−14:28_1600m−14:35登山口−14:37駐車場

登山
 今日は後山(うしろやま1345m)を訪ねる 雪はまだ残っているだろうか

 登山道の入口ならびにキャンプ場に熊出没注意の新しい看板があった そしてすぐ側に熊避けの鈴が準備されていた 熊避けの鈴は白神山で購入したものがある ポシェットから出しリュックにセットして出発する ウグイスの鳴き声が2度聞こえた まだたどたどしいがもう春がここまでやってきた

 登山口から階段を登って行く 倒木があり乗り越える 気温があがっているためかすぐに汗が出る 樹林を抜け 渓流の音を聞きながら登ってゆく ルートには雪は無い 山肌には所々に残雪が見られるもののわずかだ

 滝への分岐を過ぎ 渓流を渡りそしてもう一度渡り返す 舟木山まで1200mの地点から急な登りとなりそこから雪が現れる でもルートの雪解けは進んでおり 雪の上を歩かないといけない場所は少ない 雪の上には何人もの足跡がついている 場所によってはアイスバン状態になっている所がある 足を滑らせないように注意して登って行く

 急登を登り切ると一息入れる事が出来る 雪が一面に積もっているときれいなのだがまだら模様 足元も随分柔らかく 地面が現れているところ 雪解け水が溜まっているところ 踏んでも大丈夫なところと様々 足元を選びながら登って行く

 500mの標識辺りから雪道の連続になる 踏まれたところを選びながら登って行く それでも時々足を取られる くるぶしが隠れる程度でそう深くないが登るリズムが崩れる 一番いやらしいのが力をかけた途端足元がグズと崩れる事だ 大地に働きかけた力が反作用として戻ってこそ前に進む力が得られるわけだが それが無いと前へ進めない 当たり前の事だが作用反作用の原理を意識させられる

 急な登りを耐えるとなだらかになり左手に駒の尾山が見え 尾根分岐に出る この辺りに来ると雪景色が広がり目を楽しませてくれる

 尾根分岐を右に行き 舟木山に出る 尾根道も足跡があり雪質も良く支障なく歩ける 舟木山からすぐに後山に向う 尾根道は素晴らしい雪景色 北側の斜面は美しい 雪面が広がり ブナ樹林がアクセントをつけてくれる

 舟木山から少し降りたところで二人連れの方と出会う 車が無かったのでどちらから登られたのかと伺うとキャンプ場から そこまで旅館の車で送って戴いたと話しておられた 大阪から来られたとの由であった 氷の山はどれか問われた あの山と示す 眺望を邪魔するものが無いので良く見える 氷の山の左手手前にも冠雪した山並みが見えるのだが山の名前はわからなかった 帰宅して調べると東山1388m・沖の山1318mらしい 結構高い山がある お二人とはお気をつけてと別れる

 先に登っておられたのだな 足跡から判断すると今日のものとは思えなかったのだがただ1,2ヶ所新しい足跡がありあれ?とは思っていたがこれで氷解した そうか 帰りは送ってあげられるといいな でも間に合うかな? そんな事を頭の片隅におき山頂を目指す

 尾根の雪景色はますます美しくなる 南側の斜面は雪解けが進み熊笹が顔を見せているが北側の斜面は真っ白な雪面が広がっている 一気に駆け下りたらさぞかし気持ちがいいことだろう 雪景色を楽しみながら尾根道を行き 山頂に出る

 山頂は見慣れた景観 雪が融けているところもありそう感動しなかった むしろ山頂を少し降り 大馬鹿門コースの案内のある斜面の景観が良い 斜面の広がり 舟木山への尾根道の景観等美しい雪景色を見せてくれる

 写真を撮り 昼食をとり下山する お二人を追う形になったが お会いした所に戻って50分程経過している 私がいくら速いといってもこれだけ時間が過ぎていたら無理だろうな 足元にも気をつけて降りて行かないといけないし ひょっとしたら自動車道を歩いている所で会えるかもと勝手に考えながら降りて行く

 下山は順調 時折足を取られるが想定して降りているので転倒する事も無く降りて行く もう少し雪面がしっかりしていれば一気に駆け下りる事が出来るのにと思いながら下山して行く

 降りて行くと舟木山600mの地点で休まれておられたお二人と出会う 先ほどお会いした方ですよねとびっくりされていた 降りてからの事を尋ねると携帯で旅館に電話し迎えにきてもらう事になっていると伺った 雑談を交わし お二人の写真を撮ってあげたりしてお先に失礼と別れる

 どうやら余計な心配をしてしまったなと思いながら でも 確認出来てよかった ここからの急なくだりは気がせいているといけないと自重しながら降りてきたがお会い出来 安心してマイペースで下山する



アプローチ
 2号線を岡山・長船と走る 長船まですでに1時間かかっている 車の流れが悪い 伊部にて374へ左折し、和気から吉井川沿いを走る 美作で179に乗り今度は吉野川沿いを走る 江見で県道5号に乗り大原に向う 吉野川は川幅を狭め趣きをみせてくれる 大原で429に乗り後山に向う 山頂付近に白いものが見えるまだ雪はありそうだ

 後山バス停のところで道は右にカーブし、後山の案内図を見て左折し道なりに登ってゆく 命の水の採水場を過ぎ、林道に出る 林道を左折、すぐにキャンプ場への案内標識があるのでそこを右折して登ってゆくとキャンプ場駐車場に着く ここまで雪は無い 今日は一台も駐車していない