中の原9:35−9:56ロープウエイ終点−10:06写真10:08−10:17宝珠山山頂10:18−10:25下宝珠越え合流点−10:51中宝珠−11:08見晴し11:11−11:35上宝珠11:37−11:58ユートピア分岐−12:11山頂12:44−12:56ユートピア分岐-13:12上宝珠−13:46中宝珠13:48−14:12下宝珠−14:25道路−14:43中の原
梅雨入りが近い 明日から天気が崩れそうだ マイヅルソウとイワカガミを狙い大山三鈷峰(だいせんさんこほう1516m)を訪ねる車を降りるとエゾハルゼミとホトトギスの声が飛び込んでくる エゾハルゼミの鳴くシーズンになったのだと感慨深い そういえばホトトギスの鳴き声を聞くのも今年初めてだ 駐車場の周りにヘラオオバコが特徴のある花を見せて出迎えてくれる 駐車場からは大山三鈷峰の山頂 大山北壁を見る事が出来る まだ雪渓が残っている様子も伺える
ゲレンデは草が刈られており歩き易い これまで薄日が射していたが雲が出て日がかげる それと同時にそよ風が吹いてくる 暑さが弱まりほっとする 暑さの中のそよ風は何ともいえない 一歩一歩登るたびに汗がポタポタと落ちてくる
ロープウエイの上まで登りきりそこで振り返る 登山口が標高約815m ロープウエイ終点は約1035m 標高差220mを一気に登ったわけだ 豪円山や考霊山が足下に見え日本海を見渡す事が出来る ただ景観ははっきりしない
ここから樹林帯に入る 駐車場で聞こえていたエゾハルゼミの鳴き声はその後陽射しがかげってきた為か聞こえて来なくなった だが小鳥達の鳴き声はにぎにぎしい 笹の葉を掻き分けながら登って行くと若い女性2名と出会う あれ? もう降りるの? と伺うといえ登ってきたのだけど気分が悪くなって降りようと思っている との事 登って来られたルートを伺うと同じルートのようだ 折角ここまで登って来られたのだからもう100m程登ると見応えのあるブナ林が見えるからそこまでゆっくりと登ってきたらどうかと話をし お先に失礼する
少し登ると繁っている笹がなくなりブナ樹林に出る ルート脇にユキザサ チゴユリ マイヅルソウが顔を見せる ブナ樹林は何度も見ているが写真を撮りたくなる 太陽光線が時々射し込むもののすぐに翳ってしまいなかなかいいチャンスが掴めない 今度はイワカガミが顔を見せる タチシオデらしい特徴のある花も見つけた
宝珠山のピークに出る ナナカマドが花芽をつけていた 分岐を直進気味に降りてゆく タニウツギが咲き 足元にはイワカガミ マイヅルソウが次から次と顔を見せてくれる
下宝珠越えの標識を過ぎ ブナ樹林の中を気持ち良く登って行く 1,2mの背丈の樹木に白い花が咲いている アズキナシだろうか? 少し行くと4名のパーテイーの方が休んでおられたので花の名前を伺ってみたが ガマズミでもなさそうだしなんだろうなと思っていたところとのご返事だった
ルートにはイワカガミ マイヅルソウ ユキザサの他に ツクバネソウ アカモノ ダイセンクワガタなどが咲いていた
中宝珠越えを過ぎる ここではしばしば雨に降られた思い出があるが今日はその心配は無さそうだ おや? カッコーの鳴き声が聞こえてくる サンカヨウ オオカメノキ ダイセンミツバツツジが顔を見せる サンカヨウはまだ花は残っているところもあるが場所によっては花が終わっているところもある ツツジの花も終わりだ 時折北壁の落石音が聞こえる この音が聞こえている間は砂すべりへ降りるのは見合わせよう
上宝珠越えまで着くとユートピアの小屋や三鈷峰の山肌が見えてくる ユートピア分岐から象ヶ鼻に向っているグループ 象ヶ鼻からさらに登っている人達を確認することが出来る ここからのルートには花が更に増えてくる サンカヨウの群落は見応えがある まだ花は残っていたが散っているもの 花の所に実が出来ているものも見つける事が出来た オオカメノキもあちこちで花を咲かせている 嬉しいことにヤマシャクヤクを見つけた 3つも同じ場所で咲いていた ボタンネコノメソウはまだ色を留めていた 白い小さな花が咲いていた家で調べてみるとクルマバソウのようだ 葉に特徴がある
尾根に出て分岐を左にとり三鈷峰に向う ウマノアシガタ イワカガミ マイヅルソウ ダイセンキスミレ チゴユリ オオカメノキが咲いていた 三鈷峰の山頂近くではイワカガミが山肌や岩の所に咲いている そして山頂に出る
山頂には マイヅルソウ ダイセンキスミレ イワカガミが咲いていた 昼食休憩をとる 大山北壁はガスもなく見えていたが、見ている間にガスが出てきた このガスは下山するまで晴れなかった 象の鼻の先のルートを見ていると斜面を砂すべりの要領で降りている人達が見える 話には聞いていたが見るのは初めてだ なかなかやるもんだ 彼らは上宝珠越えから砂すべりに降りるのだろうか?
一休みして下山する 下山にかかってすぐに上宝珠越えの先で出会った4名のパーテイーとすれ違う だが3名だったので あれ?もうお1人のお方は? と伺うと途中で休んでいます 同じルートを戻られるのでしたら頑張って登っていたと伝えてくださいと言付かった
ユートピアには寄らず分岐を降りてゆく もう1人の方はどこで休んでおられるのかな?と思いながら降りてゆく 上宝珠越えを過ぎ 難所を過ぎた地点で休んでおられた 言付けを伝える ここから山頂を伺う事が出来る 山頂を見ると 3名の方は下山にかかっているようだ 休んでおられた周辺にはマイヅルソウが咲いておりなかなかいい場所だった あそこに見えるユートピアは7,8月にはお花畑になるのでいいですよとお話して別れる
登ってきたルートを戻り 下宝珠越えからは分岐を左にとり大神山神社方面に向けて降りる この下山ルートにはほとんど花は無い 道路に降り そこから工事用自動車道を経由して中の原に降りる 自動車道にはタニウツギ テンナンショウが顔を見せ ヤマアジサイが花芽をつけていた 自動車道からゲレンデに向うルートでなんとクルマバソウが群生していた 上宝珠越えの先の厳しい環境とここでは随分と環境が違う 同じ花でも環境が違うと訴えるものも違うと人間の身勝手を感じてしまった
7時前に倉敷を出発 幸い川辺橋の渋滞時間前のようで順調に車は流れる 総社から180号にのり北上する 高梁 新見 千屋と抜け明地峠を越え鳥取県に入る 峠から大山が見える筈だが今日はぼんやりしておりはっきりしない 高尾から181に乗り日野川沿いを走る ここから見える大山から烏ヶ山に連なる山並みも注意してみないとわからない程 溝口から県道45に乗り枡水ヶ原に向う ここまでくると流石山の姿が見えてくる県道45の片側2車線から1車線になる標高400m付近はヤマボウシが沿道沿いに花を咲かせている ヤマボウシは葉の上に白い花を咲かせているので登りの状態では下から樹林を見上げる位置になり注意して見ないと花を見つけにくい 帰路は上から見下ろす位置になるので良くわかる もう少し登ってゆくと今度はタニウツギが薄いピンク色の花を咲かせていた
総社で17℃を示していた気温は新見で22℃ 日野川沿いで27℃とどんどん上昇していたが枡水ヶ原では22℃を表示 標高が高くなった影響が見られる 大山循環道は新緑で美しい タニウツギも咲いていた いつものように中の原に車を駐車する