後山〜駒の尾山縦走



後山 標高 1345m   難易度 ☆☆ ガイドブック F岡山県
駒の尾山 標高 1281m 難易度 ☆ ガイドブック F 岡山県
登り71分 下り55分 縦走 行き35分 帰り42分
倉敷からの距離   129Km        登頂日 2004/06/14    写真 音訳日記削除

駐車場11:10−11:23_1600m−11:32分岐_1350m−11:37_1200m−11:44_1000m−11:58_600m−12:03_500m−12:20尾根分岐−12:21舟木山−12:36山頂13:01−13:14舟木山−13:15分岐−13:36_950m−13:44_350m−13:48分岐−13:50駒の尾山頂13:59−14:00分岐−14:05_350m−14:12_950m−14:29_1800m−14:35写真14:38−14:44分岐−14:53_500m−14:56_600m−15:03_1000m−15:07_1200m−15:10分岐_1350m−15:12_1600m−15:23登山口_2000m−15:25駐車場

登山
 今日は後山(うしろやま1345m)から駒の尾山(こまのおさん1281m)を狙う

 登山口と駐車場に熊出没注意の看板が出ている 3月に訪ねた時には熊避けの貸し出し用鈴が揃っていたがすっかり無くなっていた 持っていったのは登山者なのだろうか? かなりいいものだったのでいつまでもここにあるようにと願っていたが実に残念な事だ

 熊避けの鈴をリュックにセットして出発する 登山口から樹林の中の階段を登って行く 倒木があったものは整備されていた 有り難いものだ 黄色い小さな花が咲いていたが花は少ない 渓流の音を聞き、渓流を左に見ながら登って行く エゾハルゼミや小鳥の声も聞こえてくる 標識が適当な間隔でセットされている合目表示ではなく舟木山までの距離表示となっている 登山口から舟木山まで2000mと記載されていた

 瀬を渡り今度は瀬を右手に見て登って行く もう一度瀬を渡る所が1200mの標識のある所 標識の示す方向に向けてルートを鋭角に曲がり 急な斜面をジグザグに登って行く 登るに従って瀬音が足元の方に聞こえてくる 遠ざかったかと思った瀬音がまた近づいてきて1000mの標識を見て更に急な登りは続く

 コガクウツギが白い清楚な花を咲かせており疲れを癒してくれる ジグザグの登りでは登る向きによって瀬音が強くなったり弱くなったりするのも面白い 耳が向いている方が良く聞こえ後ろ向きの場合はぐんと弱くなる そうこうしているうちに瀬音は聞こえなくなりルートはブナ林に入る

 ここに来ると周りの景観が変ると共に登りがゆるやかになるので一息つく事が出来る 心地よい風はなんとも言えない エゾハルゼミの鳴き声でにぎにぎしいかと思っていたが意外にひっそりとしており セミや小鳥の鳴き声は遠くから聞こえてくる

 600mの標識辺りから丸太の階段のルートとなり傾斜も幾分きつくなってくる 突然鐘の音が聞こえてきた 日名倉山の鐘が正午を伝える鐘の音のようだ この辺りにはニガナがぽつぽつと顔を見せるが数は少ない ルート上にサラサドウダンの花が落ちていた樹木を見たがもうすでに落ちた後だった

 そして500mの標識があり階段はまだ続く またサラサドウダンの花が落ちていた今度はわりと新しい花だ 上を見るとびっしり花が咲いていた 思いもかけずサラサドウダンの花に出会えた 何本かその後も咲いているのを見つけた

 傾斜が緩くなると尾根分岐に出る 右舟木山 左が駒の尾へのルートだ まず右に曲がり舟木山を経由して後山山頂に向う 尾根に出るとぐんと歩き易くなる 気持ち良く歩幅を伸ばして尾根歩きを楽しむ 途中3名の男性グループとすれ違う また、登っておられたご夫婦連れをお先にと失礼する ここでもサラサドウダンが咲いているのを見つけた

 山頂に出る 山頂は結構賑わっており6名の男性がいる 車は1台だったのでさっきすれ違ったグループのものとするとどこから登られたのだろうと話すと私達は行者コースを登ってきたと4名のグループが2名のグループは大馬鹿門コースをとそして先ほどのご夫婦連れは駒の尾からとの事で期せずして幾つものコースから登って来られた方々が合流した

 行者コースから登られたグループはすぐにお先にと降りてゆかれた 残った5名であの山は氷ノ山でこちらが三室山とあれこれ話す 一緒に記念撮影をしましょうかと声を掛けると大馬鹿門コースから登られたお二人から、実はカメラを忘れてきた写真を撮って戴けるとはと感謝された インターネットの話をするとやっていない住所を書くから送ってくださいとお金まで戴いてしまった それではとお二人だけの写真も撮らせて戴き 写真が出来たら送る約束をした こうしたケースもあるものだなと出会いの面白さを感じた

 ご夫婦の方はインターネットをやっておられるとの事で検索のキーワードをお伝えした 駒の尾から登られたお二人はまた駒の尾に戻られるとの事なのでまたお会いしますねと挨拶してお先に駒の尾に向けて出発する

 駒の尾への尾根道を歩くのは実に久し振りだ 95/10に初めて後山に登った時に縦走して以来になる 尾根にある標識には舟木山から2300m、所用時間60分と記載されていた 尾根道は距離はあるが割と平坦でアップダウンが少い 1/25,000の地図を見ると尾根分岐の標高から約100m程下る ここの傾斜が一番きつい 途中2つ程ピークがあるがなだらかなルートで標高差も50mもない 最後に駒の尾への登りであるがこの標高差が約70m だらだら坂なのでそうきつくない

 ルートの両脇には3mもあろうと思われる根曲がり竹が繁っている 根曲がり竹に囲まれてしまいルートの先しか見えず両脇は全く見る事が出来ない ルートにはサラサドウダンが何本か咲いていた またコバノフユイチゴもあちこちで見かけた ミツバツチグリも咲いていた

 そして駒の尾山山頂に出る 山頂から360度の眺望が得られる 那岐山が随分近くに見える 舟木山・後山の尾根道を追える 氷の山も確認出来た ホトトギスやウグイスの声も聞こえ実にのどかな山頂である

 山頂の景観を楽しんだ後 ルートを戻る 途中でご夫婦連れとお会いする 最後の登りが結構きつかったが尾根分岐を過ぎればあとは下りのみ リズム良く降りる



アプローチ
 久々に2号線を走る 通勤時間と重なり岡山を抜けるのに20分以上余分に時間がかかり1時間で30Km程しか走れなかった 岡山市街地のバイパスを抜けるとまあまあの車の流れ 伊部で374へ左折 和気から吉井川沿いを走る 美作で179に乗り今度は吉野川沿いを走る 江見で県道5号に乗り大原に 大原で429に乗り後山に向う

 後山バス停のところで道は右にカーブする、カーブの左に後山の大きな案内図がある そこを左折し道なりに登ってゆく 命の水の採水場を過ぎ、林道に出て左折、すぐにキャンプ場への案内標識があるのでそこを右折して登ってゆく キャンプ場駐車場には1台駐車していた