大山三鈷峰

標高 1516m    難易度 ☆☆☆    登り143分 下り75分  鳥取県
倉敷からの距離   145Km        登頂日 2004/08/12  ガイドブック  写真

中の原9:07−9:28ロープウエイ終点9:29−9:49宝珠山9:53−9:59下宝珠越え合流点−10:25中宝珠−11:04上宝珠−11:23ユートピア分岐−11:35三鈷峰山頂11:54−12:04ユートピア分岐=ユートピア=象ヶ鼻=12:54ユートピア分岐−13:08上宝珠13:09−13:30遭難碑−13:38元谷林道−14:00中の原

登山
 大山三鈷峰(だいせんさんこほう1516m)のシモツケソウはどうだろうか? 8月の早い時期を狙っていたが今日になってしまった

 中の原のスキー場のゲレンデを登って行く セミの鳴き声が2種類遠くから聞こえてくる セミの家のホームページを訪ね調べてみるとエゾゼミとミンミンゼミのようだ

 ゲレンデにはヘラオオバコ アカツメグサ ゲンノショウコ イタドリなどが顔を見せる 4人連れの家族がゲレンデを散策しており、何か写真を撮っている ピンク色をしたゲンノショウコだった 近くに白い花のゲンノショウコも咲いていたので 花の名前と、こちらには白い花のものが咲いていますよと声をかける 家族連れを見ると私達も子供を連れて大山に来た事を思い出す

 薄雲が覆い太陽光線は幾らか弱められているものの暑い 汗をたらたら流しながらゲレンデを登って行く 家族の姿はどんどんと小さくなって行く ロープウエイを登りきり樹林帯に入る 木陰に入ったもののいつもの爽やかさが無い 今日は湿度が高い

 ルート上で最初に顔を見せたのはヤマジノホトトギスだオオカニコウモリはまだ花芽がついた状態 あれ?セミの声が無い 小鳥の鳴き声は遠くから時々聞こえてくる程度でいつもの賑わいが無く 不思議な静けさが漂い笹の葉をわける音や足音が耳に届く 風も無く ブナの樹林は静けさの中 そうした中で突然セミが鳴く 唱和する鳴き声が無く すぐに消えてしまう どこか寂しそうだ

 花はソバナ ミヤマアキノキリンソウ ハナタデが顔を見せる 宝珠山を越える オトギリソウ ホツツジも顔を見せる ヤマジノホトトギスが多く あちこちで顔を見せてくれる ブナの樹林帯でありブナの樹林もいい

 下宝珠越えで大山寺からのルートと合流する ここでもソバナやヤマジノホトトギスなどが顔を見せる 三鈷峰の見晴らしの良い場所に出る 今日はガスは無く山並が良く見える ここにはいつものようにホソバノヤマハハコが顔を見せてくれる

 中宝珠越えを過ぎると花の数が増えてくる ホツツジ ホタルブクロ ソバナ ミヤマアキノキリンソウ ノリウツギ シシウド オトギリソウ ハナタデそして期待していたシモツケソウが顔を見せる シモツケソウは登ってゆくに顔を見せる頻度が増えてくる ピンク色の淡い花は好きな花だ ユートピアに期待される

 大山北壁の見晴らしの良い場所に出る 周辺が開け北壁を全貌する事が出来る ウグイスの鳴き声が聞こえてくる いいひびきだ

 上宝珠越えに出ると北壁の厳しい壁が目前に見えてくる 今日はガスも無く良く見える 下山時はここから砂滑りに降りる 上宝珠越えから更に花が増える シライトショウマ シモツケソウ ホソバノヤマハハコ クサボタン トモエシオガマ ホタルブクロ ソバナ アザミ クルマバナ イヨフウロと顔見せる ナンゴククガイソウは花は終わりであった

 ユートピア分岐を左にとり三鈷峰山頂を目指す イヨフウロ ホソバノヤマハハコ シモツケソウ アザミ キュウシュウコゴメグサ ミヤマアキノキリンソウ トモエシオガマ サラシナショウマ ニガナ オトギリソウ クルマバナに出合う そして三鈷峰山頂に出る

 山頂には5名の方がそれぞれの場所で休憩されていた 三鈷峰は結構人気でユートピアや象ヶ鼻周辺にも何人もの人影を認める事が出来る 昼食休憩をとりユートピアに向う

 ユートピアではイヨフウロ シモツケソウ サラシナショウマ キュウシュウコゴメグサ エゾノヨロイグサなどが花を咲かせている 期待していたシモツケソウはピークが過ぎてしまったのか華やかさが無い もう終わったという話し声がどこからともなく聞こえてくる すれ違う人からももう終わりですかね 今年は早いですねと声がかかる ナンゴククガイソウは色を失い オオバギボウシは実をつけている シモツケソウは一部咲いているのもあるが色の鮮やかさが無い イヨフウロ サラシナショウマが奮闘していた

 象ヶ鼻まで登りそこから下山 象の鼻で大滑り、小滑りという呼び名を聞いた 象の鼻の先から上宝珠越えに向けて降りるルートが大滑りと呼ばれ 私がいつも下山している砂滑りは小滑りとの事 私より年輩の方が女性お二人と来られていたが今日は小滑りだけにしようと話しておられた 大滑りの取り付き位置がどこか気になったものの 取り付き位置を間違えたら滑るというより滑落してしまう恐れがありとても挑戦する気にはなれない

 下山は登ってきたルートを上宝珠越えに戻り そこから砂滑りに降りる 上宝珠越えから厳しい斜面を慎重に降りて行く ガレ場にはホソバノヤマハハコ キュウシュウコゴメグサ クサボタン オトギリソウが咲いていた このような場所に咲いている生命力に驚かされる 砂滑りは先月も降りたが状況は良く快適に下山 すぐに元谷に降りる

 林道からスキー場のゲレンデを経由して中の原に降りる 林道にはソバナ ハナタデ クサボタンが顔を見せる オオカニコウモリはまだ花芽の状態であった 


アプローチ
 犬の散歩を家内に任せ、6時台に倉敷を出る 川辺橋の混雑は無く車の流れが良い 早朝の高梁川は穏やかな風情を見せてくれる 総社で180に乗り 高梁 新見 千屋と北上する 明地峠のトンネルを抜け鳥取県に入る トンネルを抜けた所で大山を見る事が出来る筈だがぼんやりとして確認出来ない状態 峠をくだり高尾から181に乗り日野川沿いを走る 溝口から県道45に乗り 枡水ヶ原を経由して中の原に