上蒜山〜中蒜山往復



上蒜山 標高 1200m 中蒜山 標高 1123m
難易度 ☆☆     登り87分 縦走57分 下り(戻り)99分  岡山県
倉敷からの距離   124Km        登頂日 2004/10/06   ガイドブック  F  写真

駐車位置10:17−10:22登山口−10:31二合目10:32−10:47三合目−10:54五合目−10:56展望台−11:02六合目−11:20八合目11:22−11:42分岐−11:50鎖1−11:53鎖2−12:00鎖3−12:33分岐−12:34中蒜山山頂12:47−13:14鎖3−13:21鎖2−13:24鎖1−13:32分岐13:34−13:39上蒜山山頂13:45−13:50分岐−14:04八合目−14:16六合目−14:19五合目−14:26三合目−14:32二合目−14:39登山口−14:42駐車位置

登山
 今日は上蒜山(かみひるぜん1200m)を登り中蒜山(なかひるぜん1123m)を往復する

 上蒜山登山は今日で18回目になる 過去の記録を見ると10月に訪ねるのは初めてだ どのような花に出会えるか楽しみだ

 登山支度をして出発する 牧場のルート脇にミゾソバ イヌタデがびっしり花を咲かせている 登山口から杉の樹林の中のルート 杉の小枝がルート上に積もりいいクッションになっている 小鳥の鳴き声がどこからか聞こえてくる 実にのどかな雰囲気だ ルートは結構急な登り 樹林を抜けると二合目の標識に出る 標識に出る直前のルートが滑り易くなているので笹の葉を掴みながら用心して登る

 二合目でご夫妻が写真を撮られていた もう登られたのですか?と伺うと いや足場が悪いのでここで下山しようと思うとの事だったので 足場の悪いのはそこだけで後は大丈夫ですよ せめて五合目でも登られると見晴らしがいいですよと話し 先に行く その後どうされたのか 時折ふり向いてみたが登って来られなかった

 二合目から花が顔を出す ミヤマアキノキリンソウ リュウノウギク ヤマラッキョウ センブリ リンドウ マツムシソウなどが咲いている これだけ花が咲いているなら この先は沢山花が咲いていますよとひとこと言っておけば良かった

 三合目では ホクチアザミ ワレモコウ ヤマツツジ ウメバチソウが顔を出す ヤマツツジが花を咲かせているのは狂い咲きなのだろうか 斜面のススキの穂が飛んでいる 台風の影響だろう 先日Jさんから下蒜山を登ったらススキの穂が飛んでいたとお便りを戴いた この穂が飛んでしまうのか! と驚きを新たにする

 五合目から少し登ると展望のきく場所に出る しかし雲が出てきてあまり視界がきかない 尾根道を行くとリュウノウギクが群生していた サンインヒキオコシ オミナエシ ミヤマアキノキリンソウ リンドウ センブリ タムラソウなどが顔を見せる 六合目の標識を過ぎる ママコナ シシウドに出会う ヤマラッキョウ リンドウがあちこちに咲いており嬉しい

 尾根の途中でお二人に追いつく 中蒜山を目指しているとの事 ルートはしっかりしている 上蒜山の山頂は見晴らしがきかないし 分岐からのアプローチは笹が繁っているので そのルートは避けたら良いとアドバイスする 八合目にもお二人待っておられ一緒のパーテイのようだ

 八合目に出ると風が強い そして山頂方面はガスが出てきて山頂や中蒜山の山容が見えない 大山方面も皆ヶ山がぼんやりわかる程度でその先は見えない お二人にお先にと挨拶して先に行く 今日の天気予報では雨の心配は無いとの事だったので 濃いガスが漂う山頂に向けて登って行く ここまで結構花が咲いていたので中蒜山に向う尾根道にどのような花が咲いているか見ておきたい 雨が降らなければ中蒜山まで足を伸ばそうと思いながら進む

 樹林の手前でホクチアザミ ツルリンドウの実に出会う ブナ樹林に入る ガスが漂い鬱蒼とした雰囲気 分岐の手前にサンインヒキオコシが咲いていた

 山頂への分岐に出る あれ? 山頂へのルートが開かれている 笹が刈られルートが良く見える リュックがデポしている 分岐の写真を撮っていると 山頂の方から男性がお1人やって来られた ルートの状態を伺うとこんなものですとの事 さっき出合った方に間違った情報を話してしまったようだ でも見晴らしがきかないというのは間違っていないと勝手に言い訳を考えている

 兎に角中蒜山を目指そうと山頂に寄らず尾根分岐を直進する 尾根道にツルリンドウの花が咲いていた 先ほど実を見たばかり、花から実になるのはそう日数がかからないのだろうか

 ルートはブナ樹林 濃いガスが北から南に流れている ブナ樹林は幻想的な風情 足元は結構急な下り 霧の為か濡れており滑りやすい 注意しながら降りてゆく 鎖がセットしてあるものの鎖のお世話になる程の難度では無い 3本目の鎖が長い 時間として7分程かかった 樹林のルートにリンドウ キバナアキギリが花を咲かせていた 樹林の途中で雨だろうかパラパラと雨滴が落ちてくる 濃霧が飽和点を超え雨滴となったようだ 雨滴はすぐに止む

 樹林を抜けると尾根道となる 中蒜山山頂が見える筈だがガスで全く見えない 足元の花に注目しながら草原の尾根道を登って行く ヤマラッキョウ ミヤマアキノキリンソウ リンドウ ウメバチソウ イブキトラノオに出会ったが花の数は少ない 7月に訪ねた時の面影は無い

 ルートは樹林に入る 樹林に入れば山頂は近い だが足元がぐじゅぐじゅ 注意しながら登ってゆく 避難小屋を右に見て尾根分岐に出る 小屋で休憩されておられたのか分岐で男性お1人と出会う 生憎の天気ですねと挨拶を交わし山頂へ その方は連れの方とご一緒に下山されてゆかれた

 山頂は誰もいない 視界はガスに覆われた避難小屋がやっと見える程度 昼食休憩をとり山頂を後にする 下山は登ってきたルートを戻る

 尾根道で先ほど出合った4名のパーテイと出会う あれ? 戻られるのですか?と聞かれ 中蒜山の下山時間も上蒜山の下山時間も同じようなもの 中を降りて下を歩き車まで戻るのは結構時間がかかる アップダウンを気にしないなら断然こちらが早いと話す 話しているとまたパラパラとくる 雨かな?と話すといや霧だと教えてくれた

 先ほどの鎖のルートを登る ツルリンドウの実を何箇所か見つけた 下る時には見つけられなかったもの 登りと下りでは視野が随分と違う

 上蒜山山頂への分岐に出 分岐を右にとり山頂に向う ルートは切り開かれており足元が容易に見えるし 繁っていた笹が切られ雨露に濡れないですむ 山頂に出ると尾根筋に新しくルートが出来たのか更に先まで切り開かれている 過去のデータを見るとこのルートを訪ねたのは昨年8月だった 随分と長い事ご無沙汰をしていた

 新しいルートを探索するのは別の機会として登ってきたルートを戻る 下山途中ご夫妻で登って来られる方とお会いする 生憎の天気ですねと挨拶し下山してゆく



アプローチ
 いつものとおり429を走る 足守の近くから黄金色になった稲田が続く 青空に映え 今は秋を感じる 旭川ダムも満々と水をたたえ、水面は青空を映している

 旭町から県道30を走り落合に出、313に乗る 今日も湯原町仲間片側交互通行の表示が出ている 通行止めではなくほっとする 久世・勝山・湯原と313を走る 湯原あたりから雲が出てくる トンネルを潜り中和村に出ると更に雲が多くなる

 蒜山方面に482を走り 塩釜の案内を見て右折 今度は蒜山道の駅を目指す 道の駅を過ぎ、上蒜山登山口にあたる牧場へ行く