擬宝珠山



擬宝珠山 1110m  難易度 ☆   登り42分 下り22分  鳥取県
倉敷からの距離   141Km        登頂日 2005/03/21   ガイドブック  写真

駐車位置9:54−10:04コル10:09−10:24第2リフト−10:40擬宝珠山山頂10:57−11:13自動車道11:14−11:20駐車位置

登山
 今日は足を伸ばし、擬宝珠山(ぎぼしやま1110m)の雪を楽しむ

 登山支度をして出発する リュックには輪カンジキと軽アイゼンの両方を準備し雪質によって選ぶことにする 国民休暇村の前を過ぎ 自動車道から雪原に乗る 雪道は良く踏まれておりしっかりしている 登山ルートとしてはスキー場の横を抜け象山からのコルに出てそこから尾根を登る事とする 雪原の上を足跡の無い所を歩いてみようと踏み出すとやはり雪は柔らかくなっており膝頭程まで埋まる 踏み出した所に戻り踏まれた跡を行く ゲレンデは大賑わいでリフトを待つ人達が行列をつくっている リフトは第一リフトだけでその上のリフトは運行していない

 コルに着く ここまでは踏まれた跡もあり埋もれる事も無く歩けた ここから先は傾斜もついて来るので輪カンジキか軽アイゼンかどちらか履こう コルからの雪面を恐る恐る歩いてみる 嬉しい事に雪は締まっており感触が良い これなら軽アイゼンにしようと軽アイゼンを履いて登る事に

 尾根道は美しい雪面を作っている 雪庇を形成しており美しい雪のひさしが張り出している 踏み抜いて落下するといけないので雪庇の上に乗らないよう距離をとって登って行く 雪面は締まっているとは言え 場所によっては足が埋まるような所もあるのでそうどこでもどんどん登れる状態とは言えない 足元がしっかりしている事を確認しながら歩みを進める

 第二リフトの位置まで登ると山頂まで半分程度 そこから樹林を抜けて尾根に出るとそこはまた一段と美しい雪景色が展開する 大きなブナの樹林が景観にアクセントを付けてくれる 烏ヶ山やその後に大山が顔を見せ、周辺の景観も申し分無い パチパチと写真撮影を楽しみながら登って行く あっと言う間に山頂に着く

 山頂は昨年は随分賑わっていたのにと懐かしむ 山頂標識は丸太が頭を出している程度 昨年の写真と比較すると昨年より1m近く深そうだ 山頂を独り占めして記念撮影をする 山頂からは樹林の間から烏ヶ山・大山が見える 反対側は皆ヶ山や上蒜山がすぐ近くに見える 風も無く太陽の陽射しが心地良い

 蒜山に抜ける道が見え 除雪はすっかり終わっているようだ 鬼女台(きめんだい)展望所も雪は除かれている ルートが開通しているのかどうかと自動車の存在を確かめようとしばらく見ていたが走っている車は見られなかった 開通していたら帰路走ってみよう 昼食をとり 下山する事に

 下山は雪の斜面をスキー場に向けて降りる 急な斜面ではあるが雪は締まっておりしっかりと受け止めてくれる しかし 気温があがってきている為だろうアイゼンの爪に雪だまが付着して歩き難い 何度も雪面を足で蹴り雪たまを落としながら降りて行く 転倒することもなく急斜面をこなす

 降りた所でスノーボードのミニジャンプ台のような所がありカップルが休んでおられた 彼らにしてはとんでもない所からリュックを背負ったおじさんが顔を出したので あれ? どちらからと不思議そうに問われた そこの山から降りてきた 尾根を行けば登れるよ 景色もいいよ と話をしたが果たしてどうしただろうか

 ここから雪が更に柔らかくなる スキーを履いていれば良いが膝頭まで埋もれる 下りだからいいもののこの状態で登るのでは大変だろうなと思いながら降りる 自動車道に降りた地点で軽アイゼンを脱ぎ あとは自動車道を歩き 駐車場所に 鏡ヶ成の温度を見ると11℃まで上昇していた



 蒜山へ抜けられるか行ってみたがゲートは閉まっていた 来たルートを戻り 下蚊屋から湯原に抜け 湯原の露天風呂を楽しんだ

アプローチ
 擬宝珠山へは新見経由で行くルートと湯原経由で行くルートがありどちらも距離は似たようなものだが走りやすさから言うと新見経由だ 明地峠を越えるので雪が無いか雪ナビネットで調べておく

 3連休の最終日 今日まで晴れの天気予報 朝の犬の散歩は家内に任せ 早目に家を出発する 高梁川沿いを走り川辺橋を順調に抜ける 休日の早朝であり車の流れは良い 朝の穏やかな陽射しを受け車の室内は心地良い温度 されど沿道の気温は総社1℃ 高梁2℃ 新見2℃と結構冷えている 高梁の上空は一部ガスがかかっていたがすぐに青空が顔を出す

 気温は次第に上昇してきて千屋5℃ 千屋まで来ると所々に雪が残っている所を見つける事が出来るがほとんど雪は無い そして明地峠を抜ける トンネルを抜けると正面に大山が大きく顔を見せる 視界が制限されている為か随分と大きく見える すぐに視界が開け 右手に大山から烏ヶ山に連なる山並みが見える 駐車場には雪は無く景観を楽しむ為だろう そちらに入れている車もあった

 明地峠を抜け 日野町から181に乗り日野川沿いを走る 右手前方に大山・烏ヶ山の山並みが見え隠れする 江府で482へ右折する 急坂を登り切ると視界が開け大山から烏ヶ山に繋がる山並みが一望出来る 沿道の気温は12℃随分と上昇してきた

 南大山大橋を左手に見送り482を進む 三平山ならびに下蚊帳ダムを右手にみて進んでゆくと広域農道と大きな標識が出ている 標識に従い広域農道に進む ジグザグの道を登り切ると前面が開け 大山・烏ヶ山の山並みが見えてくる そして 道路脇の雪が増えてきて真っ白な雪野原の中のドライブとなる

 県道45に入り鏡ヶ成に向う 道路脇の雪は増え 中には2m程の壁になっている 烏ヶ山がどんどん近づいてくる 烏ヶ山展望所の駐車場は雪に埋もれている 道路脇に車を止め雪景色をカメラに収める

 鏡ヶ成に出る 気温は4℃ ここまで来ると気温はかなり低いと感心する 象山はかなり土の面が出ている この状態なら擬宝珠山を登ろう スキー場は結構賑わっている 国民休暇村に近い駐車場に車を停める