大山三鈷峰

標高 1516m    難易度 ☆☆☆    登り143分 下り75分  鳥取県
倉敷からの距離   147Km        登頂日 2005/05/21  ガイドブック  写真

中の原9:45−10:05ロープウエイ終点−10:25宝珠山山頂−10:28分岐−10:31下宝珠越え合流点−10:53三鈷展望−10:58中宝珠−11:00花11:08−11:23見晴し−11:44上宝珠11:45−12:05ユートピア分岐12:08−12:20山頂13:01−13:08ユートピア分岐-13:22上宝珠−13:44遭難碑−13:53元谷13:57−14:20中の原

登山
 今日は大山三鈷峰(だいせんさんこほう1516m)を訪ねる イワカガミに出会えるだろうか

 太陽の陽射しが降りそそぐ 気温は暑く無く寒くも無し 湿度は低くからっとし実に爽やか ゲレンデから三鈷峰とそれに繋がる大山北壁がくっきりと見える ヘラオオバコが宇宙船のような花を咲かせゲレンデ一杯に広がっている 所々に黄色のかたまりがあるタンポポだ スミレも顔を見せるが目立たない ウグイスが鳴き ホトトギスの鳴き声も聞こえてきた その他いろいろな小鳥の鳴き声が聞こえてくる 小鳥達も爽やかな気候を喜んでいるのだろう

 ロープウエイの上まで一気に登り 振り返る 豪円山 考霊山 そして日本海の弓ヶ浜の景観が広がる 今度は樹林の中のルートに入る 最初は笹が繁った中を登る すぐに笹は無くなり 美しいブナの樹林のルートとなる 新緑のブナ樹林は好きな景観 新緑が太陽光線を受け輝いている 足元にはユキザサ チゴユリ マイヅルソウ ダイセンミツバツツジ イワカガミと花が顔を見せる イワカガミは登るにつれ顔を見せる頻度が高くなってくる

 宝珠山のピークを越え 下りにかかる 足元にはイワカガミ 目の高さはダイセンミツバツツジ 目を上げれば新緑のブナ樹林 そしていくつもの小鳥のさえずりが聞こえてくる 下宝珠越えで大神山神社からの登山ルートと合流する まだまだブナ樹林は続く おやカッコーの鳴き声も聞こえてきた

 三鈷峰が顔を見せる ルートから数歩登ると展望の良い場所があり 三鈷展望スポットと勝手に名前を付けてみた そこからルートは下り中宝珠越えに出てまた登りとなる

 中宝珠越えを過ぎた地点のイワカガミは色が良く美しい ダイセンキスミレ ボタンネコノメソウ サンカヨウ エンレイソウが顔を見せる 今度は大山北壁の展望の良い場所に出る 更に2分程登ると更に展望が広がり左手に三鈷峰が見え 左から右へ三鈷峰からユートピア 大山北壁のパノラマが見えてくる マイヅルソウは中宝珠越えまでは花を咲かせていたがここまで登ってくると花芽はまだである またイワカガミは蕾の状態が増えてくる 色が美しいのは丁度咲き始めた所だったのだろう

 上宝珠越えに出る ここは砂滑りに降りる分岐になる 危険の表示は無い 帰路はこちらへ降りてゆこう 上宝珠越えからユートピア分岐までにショウジョウバカマ ダイセンキスミレ オオカメノキ エンレイソウ ボタンネコノメソウ サンカヨウ フキノトウなどに出会う マイヅルソウは葉が顔を出したところ ユキザサは花芽の状態であった

 ユートピア分岐を左にとり三鈷峰山頂を目指す ウマノアシガタ ダイセンキスミレが顔を見せるがまだ花は少ない イワカガミは花より蕾が多い ダイセンミツバツツツジも蕾を膨らませていた 突然人が追いついてきた ガサゴソと音が聞こえたかと思ったら男性の方が登って来られた お先にとルートを譲る あっと言う間にどんどんと登って行かれた ルート上にイワカガミがきれいな花を咲かせていたのでカメラに収めてから山頂に向う

 山頂に出る 山頂には3名のパーテイーと先ほど登って行かれた方がおられた こんにちはと挨拶を交わす あれ! 先ほど追い抜いて行かれた男性に どこかでお会いしませんでしたか?と声をかける あ 山本さんですね Iです あ 象山でお会いした と再会した事を喜び会う Iさんは文殊堂に車を置いてキリン峠から槍ヶ峰を経由して来られたとの話 下りは砂滑りを降りて下を回って車の所に戻ります 1時間半程度歩けば戻れるでしょうと話しておられた 一緒に記念撮影をする 風が強く三脚では倒れる心配があったので近くにおられた方にシャッターを押して戴いた

 山頂からは大山北壁から烏ヶ山や矢筈ヶ山などの山並みがくっきりと見える 山肌にところどころピンク色のかたまりが見える ダイセンミツバツツジの群落のようだ Iさんはすでに昼食を済ませたとの事でお先と下山された 私は昼食をとってから3名のパーテイーにお先と声をかけ下山する

 下山は登ってきたルートを上宝珠越えまで戻り そこから砂滑りに降りる 下山途中何人ものかたとすれ違う カメラを三脚にセットして登って来られた方もおられた

 上宝珠越えから砂滑りに降りる 冬の凍結による岩盤の崩壊が進んでおり斜面は新しく崩落した小石で埋められている 数年前はルートが見え ルート以外にかなり大きな岩があったり また台風の後は大きな段差があったりしたものだが こうしたものは無く平坦化されている 特にルートを選ぶ事もなく下に降りてゆける 体重を後にかけつんのめらないよう足を滑らして行く 右、左、右と交互に足を進め ズズズズズとテンポ良く滑らせながら降りて行く あっと言う間に砂滑りを終えてしまう

 砂状の斜面を降りると今度は少し大粒の石がごろごろしている 石の下はまだ雪渓が残っている 足を滑らさないよう注意しながらルートを選び降りて行く 私の登山靴はかなり痛んでおり右足の外側の縫い目が破れている 砂が靴の中に容赦なく入る 砂を滑っているときはそう気にならなかったが 石がごろごろしているところを歩くと靴の中の砂があっち行ったりこっちに来たりで落ち着かない 元谷の所で靴を脱ぎ 靴の中の砂を外に出す 随分と歩き易くなった

 元谷の周辺は新しく防砂堤が設置されており様子が変わっている 昨年10月の大山登山の帰路に元谷に降りてきているのだが変化に気がつかなかった

 元谷からは工事用道路を降りる スミレ ダイセンミツバツツジが時折顔を見せるがまだ花は少ない イワカガミも咲いているのを見つけた 大神山神社を左下に見送ってから少し行き 中の原の表示に従い遊歩道に入る そこで突然カナカナカナとエゾハルゼミの鳴き声が聞こえてきた ルートには昨年覚えたクルマバソウが小さな白い花を咲かせていた またミズキと思われる大きな樹木が白い花を一杯咲かせていた 遊歩道からスキー場のゲレンデに出る ゲレンデを走るようにしてテンポ良く降りる


アプローチ
 7時前に倉敷を出発する 車の流れは予想外に順調 そうか今日は土曜日なのだと休日である事を認識する 総社から180号に乗り 高梁 新見 千屋と北上してゆく 明地峠のトンネルを抜けると鳥取県に入る 大山はクッキリ見える 今日は湿度が低そうだ 高尾から181に乗り日野川沿いを走る 日野川沿いの温度表示は24℃ 溝口から県道45に乗り桝水ヶ原に向う 枡水ヶ原の温度は21℃

 県道45の片側2車線から1車線になる標高400m付近はヤマボウシが沿道沿いに花を咲かせている 少し登るとタニウツギが花を咲かす 大山循環道にも白い花を咲かせた木々が初夏の太陽を浴び輝いている いつものように中の原の道路脇の空地に駐車させて戴く