泉山 途中GiveUp

標高 1209m    難易度 ☆☆    登り159分(Cコース途中GiveUp) 下り43分(途中から) 林道80分  岡山県
倉敷からの距離   99Km        登頂日 2006/01/11  ガイドブック  F写真

道の駅10:05−10:51登山口10:59−11:52休憩所11:54−13:16標識−13:40小ピーク手前GiveUp13:42−13:48標識−14:12休憩所−14:35登山口14:40−15:14道の駅

登山

 2日前に登った那岐山に味をしめ、好天が続いているので泉山(いずみがせん1209m)のCコース(大神宮原)を訪ねる トレースがありますように

 輪カンジキをリュックにくくりつけ出発する 国道の路面は雪は無いが歩道は雪が残っている アイスバン状態の上に薄く雪が積もっている 国道を横断して広域林道を登って行く 路面は圧雪された状態 車の轍の部分はアイスバン状態で滑り易い 歩く位置を選びながら登って行く とてもノーマルタイヤでは登れそうも無い

 登って行くと除雪作業が行われていた 急いでカメラを取り出しカメラに収める 通り過ぎた地点でもう一枚写真を撮り 登って行く しばらくすると除雪車の警笛が鳴る 何だろうと思って振り向くと運転手が私を手招きしている 何か重大な情報でも入りそれを教えてくれるのだろうかと半信半疑で除雪車の方に戻ると 運転手さんが車を降りて 道路にある黒いものを拾って持ってきてくれた 私の片方の手袋だ! 急いで写真を撮った時に落としたものだ 撮った写真を見ると黒いものが写っている 良く見つけて戴いたものだ 厚く御礼し再度林道を登って行く

 林道から三ヶ上を始めとした山並みが見える筈だがガスに覆われ 時々それらしい姿が顔を見せる程度 また除雪作業車と出会う 除雪作業は2台で行われている ゴルフ場入口を過ぎると路面の雪は一段と増えてくる しかし歩くのには何の支障も無い キュッキュと音を立てながら登って行く 雪を踏む時、雪の中の空気が抜ける音だろう

 45分程かかり登山口に着く 登山口には雪を被った除雪車が停められていた 登山口の先のルートを見る しめた 足跡がある これなら登れそうだ 輪カンジキを 履きルートに入る

 しかし、雪は柔らかく且つ深い 2年前を思い出す 足跡に乗るとしっかり受けてくれるが足跡を外すとズズズと膝頭近くまで埋もれる 足跡を追おうとするが幅が広く一歩一歩の歩幅が合わない 足跡はスノーシューで下りだ しっかり受け止めてくれる所があるので足跡を利用しながら登って行く 足跡が下りしか読めないが登りはどうしたのだろか? 果たしてどこまで足跡を追えるのだろうか? と心配しながら登って行く

 尾路スカイビューに出る 雪面が広がり 山並みも見えてくる 薄日が射すようになり雲を抱いた山頂が見えてくる 足跡は登山ルートに沿って続いておりまずは一安心し足跡を追いながら登って行く

 登山口から53分を要して休憩所に着く 屋根には1mを越えると思われる高さの雪が積もっている 小屋の中にはここでキャンプでもしたのだろうかバーベキューセットなどが置いてある そこにも吹き込んだ雪が積もっている

 屋根の雪が落ちてこないよう願いながら休憩所の脇を抜けルートを進む いよいよ急な登りが始まる 雪は割りと優しく受け入れてくれる 足跡を追いながら登って行く だが登るにつれ雪が深くなり足跡があってもかなりの負担がかかる 雪が柔らかく 踏み出したもののズズズとずり落ちてしまう 足跡のある部分でかろうじて踏みとどまってくれるので それを頼りに足跡を追って行く

 足跡は下りだけのようで傾斜が急になってくると落差が結構ついており その落差を一歩ではカバー出来ないのでなんとか足場を固めながら登って行く 高度を上げて来ると樹間から山頂が望めるようになってくる もう少し登ると小ピークと私が名前を付けている山頂への見晴らしが得られる場所がある そこから先は一番の急斜面でこの状態ではとても登れそうも無い なんとか小ピークまで登ろうと雪と戦う

 しかし、登ってもくずれてしまう柔らかい雪にはまいった あと少しがなかなか登れない ルートを見上げ、あそこまで登ればすぐかなと思いながらそこまでなんとか到着するとまだ先が続いている 距離感が全く違う 13:30までに小ピークに到着出来ればと目論んでいたが届かない もう少しと思うが歩みは遅々としたもの 急な斜面で先に進むのが難しくなったところでまたもやGiveUp KさんとGiveUpしたのもこの辺りだろうかと思いながら下る事に

 樹間越に山頂の写真を撮り下山する 深く刻まれた苦労の跡を追いながら降りて行く 下山のなんと楽な事 輪カンジキの後方に体重をかけ滑らすようにして降りて行ける あっと言う間に登山口まで降りる そこで輪カンジキを外し 林道を小走りに降りて行く 除雪作業はまだ続けておられた 先ほどの御礼の挨拶をする

 道の駅駐車場に積もっていた雪はすでに消えていた



 無料の奥津温泉の湯をゆっくりと楽しむ


アプローチ
 この所好天が続いている 太陽の陽射しを受けながら429を走る 北上するにつれ雲が増えて来る 県南と県北では違うなと天候の読みを心配しながら進む 旭川ダムを過ぎ 休み乢トンネルを抜ける 一昨日見えていた山は全く見えない 近場の山すら見えず どんよりとした天気

 県道159を経由し久米で181に乗り 院庄で179に乗る 片側2車線の新道に出る 正面に泉山が見える筈だがここでも見えない 雲井山トンネル付近でついに小雨が降りだす 雲井山トンネル出口は1℃ 泉山Aコースへの入口に当たる奥津中学校の近くからやっとガスに覆われた泉山がぼんやりと見えてくる

 小雨は奥津温泉に近づくと雪になる こんな天気では山登りは諦めて温泉にでも入って帰ろうかと半分諦め気味で車を走らせる 道の駅奥津ふるさと物産店を通り過ぎて広域林道に車が入れそうか路面を見る 路面は雪に覆われている この様子では急な雪の斜面をノーマルタイヤで走るのは無理と判断し物産店に戻る

 駐車場に車を入れると同時に空が明るくなり周辺の山が顔を出す 雪は止み、太陽まで顔を出す この様子なら予定通り山登りをしよう 駐車場は数センチの積雪 靴で雪を除き、駐車場を示す白線を確認して駐車する