毛無山



標高 1218m    難易度 ☆☆     登り70分 下り69分(白馬山経由)  岡山県
倉敷からの距離   115Km        登頂日 2006/06/28   ガイドブック  F写真 山の音

駐車場10:03−10:15登山道入口−10:19三合目−10:26四合目−10:30五合目-10:35六合目_0.6Km−10:44七合目−10:54八合目−11:05九合目−11:13山頂11:31−11:36九合目−11:43俣野分岐−12:06白馬山−12:36林道−12:40駐車場

登山
 久々に降水確率10%の予報、急遽、毛無山(けなしがせん1218m)を訪ねる

 登山支度をしていると薄日が射してくる 小鳥やエゾハルゼミの鳴き声が聞こえてくる 駐車場の周辺は整備されヤマボウシ ヤブウツギが花を咲かせている 道路脇にはウツギが白い花を咲かせていた 山の家の横に5月21日に土用ダムの北で熊を目撃したとの情報がある 注意くださいと書いた標識があった そんな深い山でもないのに熊も大変だなと思う

 林道を行く 林道の脇にはヤマアジサイ ニガナ コバノフユイチゴ ミズタビラコ アカショウマ コアジサイ エゴノキが顔を見せる エゴノキは白い花が林道上に一面に落ちていてわかったもの 上を見上げるとまだ花が残っていた

 登山口から山道に入って行く アカショウマが所々白い顔を見せる セリ ミズタビラコ ウリノキ ヤマアジサイなどに出会う ミズタビラコは群生していた ウリノキは育ったばかりか高さは40,50cm程度のものだった ヤマアジサイは少しづつ色がついてきた

 三合目にコアジサイが咲いていた 三合目を過ぎると渓流沿いのルートとなる 渓流を跨ぐと登りがきつくなり渓流の音がどんどん遠くなって行く 薄日は相変わらず射しておりエゾハルゼミの鳴き声は止む気配はない 全山エゾハルゼミの鳴き声で覆われているようだ エゾハルゼミの鳴き声に埋もれるようにウグイスや小鳥の鳴き声も聞こえてくる

 ルートを登って行く ブナ樹林となる 年輪を重ねたブナはそれだけでも存在感がある 五合目から六合目にかけて花が咲いているのを期待していたがミズタビラコが散見するだけで花は見つけられなかった 六合目を過ぎたところでギンリョウソウが顔を出していた 七合目ではコバノフユイチゴが白い花を咲かせていた

 七合目 八合目 九合目と登ってゆく 樹間から白馬山方面の尾根道や西毛無山が見えてくる 九合目を過ぎたところでカッコーの鳴き声が聞こえてきた ヤマアジサイやコアジサイが顔を見せる 稜線から見えるヤマツツジはまだ蕾の状態であったが山頂手前の西毛無山方面の斜面に見事な花を咲かせていた

 山頂には私とほぼ同時に3名のグループが立つ 他に男性の方が休んでおられた 山頂から大山は全く見えず 金ヶ谷山ですら霞の中 眺望はきかない 

 男性の方と話しをしていると白馬山経由で登ってきた 熊の気配は無かった 同僚が金ヶ谷山まで行くと別れ ここで待ち合わせている ここに10:40に着いたと話しておられた 金ヶ谷山往復だと2時間はかかるのではと話す その後しばらくすると同僚の方2名が戻って来られた 1時間も早く 本当だとすごい脚力だ 戻ってから伺うと相棒が待っているので手前のピークで引き返したと話しておられた それなら納得

 時折雲が出て天候が怪しくなる 天候が安定していないので早目に下山しようと お先に失礼する 下山は白馬山ルートに降りる 降りはじめてすぐに2名の方が登って来られた 先ほどのグループか他のパーテイーか不明 挨拶を交わして降りてゆく

 白馬山ルートの尾根道もブナ樹林が美しい 特に九合目付近は大きなブナの樹がその美しい姿を見せてくれる ルート脇にはサワフタギ ニガナ ヤマボウシが花を咲かせている エゾハルゼミの鳴き声に混ざりカッコー ウグイス ホトトギスなどの鳴き声が聞こえてくる 

 俣野分岐でカタクリの姿を探す 葉はもう見えない 花の変化した種だろうか枯草色をしたものがいくつか見つける事が出来た 尾根ルートは花が少ない コアジサイ コバノフユイチゴを何箇所かで見つけた 薄暗い樹林の尾根道に咲いているコバノフユイチゴの白い花は結構目立つ

 白馬山に出る ここからも大山は全く見えない 尾根道を右にとり下山ルートを行く この辺りはツルアリドウシが咲いていた場所と花を探すと小さい白い花を見つける事が出来た これからのようだ

 とんとんとテンポ良く降りて行く 足元ばかり見ているので花に気がついていない可能性があるが こちらのルートは花は少ない エゾハルゼミの鳴き声が少し遠くなった桧の樹林帯のルートになった ルート脇にササユリを見つけた ササユリの季節なのにあえなかったなと思っていた矢先の出会いであり大喜び カメラに収める

 尾根道を降りると渓流沿いのルート ここにもコバノフユイチゴがあちらこちらで咲いていた マムシグサが2輪特長のある姿を見せていた 雨に降られることなく駐車場に着く 車が1台増えていた



アプローチ
 中国地方の雨雲の動きをインターネットで確認し、なんとか雨には降られないで済みそうだと倉敷を出発する 倉敷は曇り 天気予報ではところによりにわか雨と報じている いつものように429を走る 旭川ダムは連日の雨で水位をあげ通常時の水位に戻っていた

 旭町で県道30に入る 県道入口に10Km先通行止めとの表示があり 通行規制されている 案内している人に落合に抜けられるか伺うと迂回ルートがあり大丈夫との事 安心して県道30を行く 以前にも迂回ルートとして抜けた所だった 対岸から崩れたと思われる場所が見える 風倒木でやられた場所だ いつまでも後遺症が残る 数日前には180号で土砂崩れにより高梁で通行止め その前に313見尾で通行止めとこのところの長雨で崩土による通行止めが多い

 落合で313に乗る 道路標識に313見尾崩土により片側交互通行と表示されている 通行止めは解除されているようだ 勝山を直進して181を行く 美甘、新庄と走る 新庄の温度表示は25℃ 毛無山登山口の標識を右折 案内標識に従って登山口駐車場に すでに2台駐車