牛曳山〜伊良谷山〜毛無山縦走



牛曳山 1144m 伊良谷山 1149m 毛無山 1144m 
難易度 ☆     登り64分 縦走34分 下り50分  広島県
倉敷からの距離 140Km        登頂日 2006/10/21   ガイドブック  写真 山の音

六の原駐車場10:05−10:15入口−10:20「牛曳山2.3Km」道標−10:42牛曳滝−11:09牛曳山尾根分岐11:13−11:18分岐−11:23伊良谷山山頂11:24−11:48毛無山山頂12:04−12:13分岐センター2.4Km−12:18分岐−12:23出雲峠12:33−13:04駐車場

登山 
 そろそろ紅葉のシーズン 牛曳山(うしびきやま1144m)から伊良谷山(いらだにやま1149m)を経由して毛無山(けなしやま1144m)へ縦走し出雲峠を訪ねる
 駐車場は結構な賑わい あちらこちらで登山支度をしている 私も登山支度をして出発する 自動車道を戻るようにして登山口に向かう この時期になると道路脇の花は少なくなる やっとウスバアザミとゴマナが咲いているのに出会う ハギやイタドリの葉は黄色く紅葉している

 チェーンを跨ぎ砂利道に入って行く キリギリスの鳴き声が聞こえてくる ノコンギク ミコシギクとキク科の花が顔を見せる ゲンノショウコはもう姿は見つけられない ルート脇に白樺の木が5本 青空を背景に白い樹皮が輝いている 周辺の木々は大分色づいてきた

 牛曳山の案内に従い山道に入る すぐ白樺樹林が待っている ここは好きな場所だ 太陽の陽射しを受け木々は活き活きとしている 白樺の樹林の中にカエデが薄っすらと色づき彩りを加えてくれる 葉裏の透過光も美しい 喜んで何枚も写真に収める

 あれ 大きなへびが 慌てる様子もなくゆったりと茂みの中に消えていった 心地良い陽射しを受け日なたぼっこをしていたのだろうか

 ルートを登って行く 渓流の流れが聞こえ 渓流沿いのルートに出る ここも花が咲き楽しみな場所だが花はすでに店じまい キバナアキギリやヒカゲミツバの名残がその姿を留めている わずかモミジガサが顔を見せる

 牛曳の滝を見てルートを登ってゆく 滝の上流でも オオカニコウモリ モミジハグマ キバナアキギリの名残を目にする ルートはブナ樹林帯を行く ブナの葉が薄っすらと色づき美しく輝いている ブナの葉の透過光は何とも言えない味わいがある ルート脇にキクバヤマボクチ ツルリンドウを見つける

 尾根分岐に出る ここが牛曳山山頂にあたる 分岐の手前に咲いていたワレモコウは姿を消していた 尾根分岐をルートとは逆に右方向に少し散策する リンドウ ヤマラッキョウに出会えた 道後山方面の景観を見ようと思ったが結構草が繁っており適当な展望場所が得られなかったのですぐ尾根分岐に戻り伊良谷山方面に向かう

 尾根ルートは軽いアップダウン 樹林のルート有り 草原のルート有りで花も豊富で楽しみなルート コマユミが小さな実をつけ マツムシソウがまだ咲いていた しかし、この時期になると花は少ない 分岐を過ぎ伊良谷山山頂に出る

 山頂には男の子3人とお父さんとの4人のグループが休んでおられた お子さんがデジカメを持っていたので皆で撮ってあげましょうかと呼びかけシャッターを押してあげる お父さんから写真担当と声をかけられ電源の入れ方やシャッターの押す位置を教えて貰う 撮ったあともすぐレビューしてばっちり撮れていると喜んで貰えた 私もほほえましい家族の姿をカメラに収めさせて戴きお先に失礼する

 伊良谷山を後にして尾根を進む 8月にここを訪ねた時は雷が鳴り 雨が降り出し早足で歩いた事を思い出した 今日は天気は安定しており雨の心配は無い 所々に紅葉した木があり色づいた落ち葉が足元に敷き詰められている ガサガサと落ち葉を踏む音を立てながら尾根を行く 小鳥の声は聞こえず足音だけが聞こえてくる 樹林を抜けると草原のルートとなり毛無山山頂に出る

 山頂は丁度昼食時 何組ものグループが思い思いの場所で昼食をとっておられる 私もリュックを降ろし昼食とする おにぎりを食べながら周辺を散策する リンドウがあちらこちらで花を開いている 太陽光線を受け嬉しそうだ マツムシソウもいくつかまだ花を付けていた 山頂からは遠望がきかない 猿政山は見えるものの三瓶山は見えない 大山も確認出来ない

 昼食を終え下山する 下山は出雲峠のお花畑を狙う ウメバチソウが咲いていないかと密かに楽しみにしている ルートを下り分岐を左にとりブナ樹林の中を行く ここも紅葉が始まっている 色づいたブナの樹林を楽しみながら降りて行く 今度は分岐を右に行く 出雲峠の手前、左手の斜面が私が書いている出雲峠のお花畑だ 樹林のルートに光が射し込み 光の先に草原が広がる このコントラストがいい 草原に足を踏み込むと比婆山の山容を見上げる事が出来る

 期待していたウメバチソウが咲いていました ここにもあそこにも 草原の中一面に咲いている 花のピークは過ぎてしまったがこんなに咲いているのかと驚きを新たにする ウメバチソウの他にもマツムシソウ ヤマラッキョウ ワレモコウがまだ花を咲かせていた 喜んで何枚も写真に撮る

 出雲峠の花や周辺の紅葉を楽しみ下山する 下山途中できれいに咲いているキクバヤマボクチを見つけた


アプローチ
 高梁川沿いを走る 空は薄いモヤに覆われている 川辺橋 総社大橋を順調に抜ける 豪渓の先で180号に乗る 温度表示は14℃ 高梁の市街地に近づくといつもどおりガスが出てくる 井倉辺りで青空が時折覗くが新見を過ぎるとガスは無くなる 新見から182に乗り東条へ 東条から314に乗り北上する 備後落合の温度表示は16℃ 県民の森の案内に従い六の原の駐車場に 今日は車が多い