上蒜山



標高 1200m 難易度 ☆☆  登り156分(尾根分岐まで) 下り83分  岡山県
倉敷からの距離   125Km        登頂日 2007/02/06   ガイドブック  F写真

駐車場所11:17−11:21登山口−11:33ニ合目11:34−11:43三合目−12:04五合目−12:08展望−12:16六合目−12:41三角点−13:04八合目13:05−13:55分岐14:08−14:38八合目14:43−14:54三角点−15:04六合目−15:10五合目−15:19三合目−15:25二合目−15:32登山口−15:36駐車場所(牧場)

登山
 今日は上蒜山(かみひるぜん1200m)を訪ねる

 山肌を見ると地肌が見えている この時期に地肌が見えている事は珍しい この状態なら輪カンジキは必要なさそうだと判断し置いて行く この判断が甘く後で苦戦を強いられる

 牧場からのルートは地肌が出ている 牧場にはまだ薄っすらと雪が残ってはいるが土が顔を出している所もある こう気温が上がったのではたまらない 登山口の標識を見て樹林の中に入る 樹林の中も雪はない 雪山の上蒜山はここからスキー場のゲレンデに向けて登る方が登り易いのだが雪は無くルートが見えているのでルートを行く ルートは雪解け水でぐちゃぐちゃ 下山時転倒した記憶が浮ぶ 足元に気をつけぐちゃぐちゃの所を避けながら登って行く ルートを登るより腐葉土の上が登りやすい 腐葉土はクッションも良く 足をしっかり支えてくれ、かなりの急勾配でも耐えてくれる

 樹林のルートを抜けると二合目から階段状のルート 雪は無いので順調に登って行く 三合目の標識を過ぎ 傾斜がゆるやかになったところからルート上に雪が現れる ルート脇の斜面はすっかり雪が消えているがルートに積もった雪は残っている 雪面には踏まれた足跡がいくつもある 雪の上に立つ なんとか支えてくれる 踏まれているので大丈夫かなと進んでゆくが時折抜ける でもまだ積雪量は少なく 靴が埋もれる程度 でも雪のある所は埋もれたり埋もれなかったりするので歩き難い 山肌の雪の無い所を選びながら登って行く 左手にスキー場のゲレンデが見えてくる こちらも地肌が露出している

 五合目の標識辺りから雪のない所は少なくなり 雪の上を登って行く ルートには多くの足跡がついている しっかりした足跡を選びながら登り尾根ルートに出る 眼を皆ヶ山方面に転ずると真っ白に雪に覆われた尾根とその先に山頂付近に幾らか白いものを抱いた山並みが青空を背景に顔を見せる 今日は大山を望めるかも知れない

 尾根ルートから積雪量が増える 時々膝頭まで埋もれる それでも埋もれる頻度は10から20歩に一度だ 六合目の標識は半分以上埋もれており六の字が顔を出している状態 ここに来て しまった輪カンジキを持ってくるのだったと悔やむ 輪カンジキを履けば埋もれる頻度はずっと少なくなるだろうにと思うが、ここから取りに戻ってまでして山頂に行かねばならない必要もないので 行ける所まで行こうと そのまま登って行く

 まさに雪に遊ぶという感覚 白い雪面を楽しみ 一歩一歩登って行く 日常では接する事の出来ない雪の世界を楽しみながら登ってゆく 選択という情報誌に日本人はなぜ雪に魅せられるのか? と言う記事があった 白一色の世界に魅せられるのは多くの人に共通なのだなと再認識する 雪に足をとられながらも雪景色を写真に撮りながら何とか登って行く 三角点のポールを過ぎ 八合目の槍ヶ峰に出る 時間を見ると 六合目から八合目まで48分 ちなみに前回雪の無い時期に登った記録を見ると16分と3倍の時間を要していた

 八合目に出ると 中蒜山のピークが顔を見せ 上蒜山山頂も見える 両方の山の間に下蒜山のピークが顔を見せる なかなかの景観だ だが期待していた大山は雲の中烏ヶ山ですら確認出来なかった

 本日のタイムリミットまでまだ一時間程ある 今のペースで登れれば山頂まで行けるかもしれない 北側の斜面が見える所まででも行けるといいなと すぐに先に進む しばらく平坦なルートが続き足を取られる頻度が減り これは調子が良いと喜ぶがそうは甘くない ブナ樹林帯の登り斜面になると 足を取られる頻度が増える そしてここでは太ももの半分程埋もれるので抜け出すのが大変 何回かもう戻ろうかと思ったりしたが そう思うと不思議に埋もれる事なく雪の上にたてる それなら進もうと進んで行く そのうち膝を折るようにして雪面の受圧面積を増やすと上手く抜け出せるコツを覚え なんとか尾根分岐に出る

 ここまで登ると北側の斜面を見る事が出来る 気温の上昇もあり期待していた景観の変化は見られなかった 時間もタイムリミットに近づいている 今日はここで戻る事にしよう 足跡のほとんどは中蒜山方向に向かうルートについており 三角点に向かう足跡は少ない それもかなり埋もれていたので この先は平坦ではあるが難航しそうであった

 汗で濡れた証拠写真を撮り 昼食を摂り下山 下山は登ってきたルートを忠実に戻る 時折足をとられるので夏山のようにテンポ良く降りるという訳にゆかない 体重を後にかけ前につんのめらないよう留意しながら降りる 八合目の標識を過ぎて数メートル降りた地点で足をとられ前に転倒しそうになった なんとかストックで支え転倒を免れたが ここでトラブル ストックを抜こうとしたらストックの先が抜けてしまった なんとか回収しようとするがなかなか抜けない5分程あれこれやってみたがかなりの深さがありとても回収出来そうもない 残すとゴミになり心苦しいのだが 雪が溶けた時に回収しようと 残したまま下山する この記事を読まれた方が見つけられたらお手数ですが八合目の標識付近に置いておいてください

 ストックの先を雪に取られてしまったのでストックは雪に埋もれ用をなさない 前のめりしないよう注意し無事下山する 下りも結構時間がかかったが雪山を楽しむ事が出来た


アプローチ
 四日のモーツアルトレクイエムの演奏会を無事終え ゆったりとした気分で車を走らす 練習用に作成したCDを聞いたりすると熱い思いがこみ上げてくる 吉備路の菜の花は今日は青空がぼんやりとしており色が鮮やかでない 総社インター前の道路工事の為通行止め3Km程迂回させられなんとか429に合流する 天気予報では中国地方の上空には雨雲は無いとの事だがもやがかかり視界がきかない 429から見える筈の鬼の城山(きのじょうやま)ですら山容を確認出来ない 加茂川辺りからガスが出てくる ぼやーとしており春霞かなと思いながら車を走らす 旭町で県道30に左折し落合に向かう 落合入口の温度表示は2℃ 暖かくなったとは言えまだ気温は低い

 落合から313に乗る 久世 勝山と走る 勝山の手前から青空が顔を見せるようになる 勝山の温度表示は6℃ 気温があがってきた 湯原を抜け トンネルを二つ抜けると中和村 雪は無い 周辺の山にも雪は見られない 仏ヶ仙ならびに蒜山の山々が顔を出す こちらは白くなっている 雪があるようだ 中和村から482に合流そのまま482を走る 下蒜山に近づくと山肌は雪が消えている この様子なら上蒜山を狙おうと上蒜山に向かう 国道の温度表示は10℃随分上昇してきた

 塩釜冷泉の案内表示で右折 道の駅蒜山高原を経由して百合ヶ原を右折牧場へ 雪は無く 牧場の前に駐車させて戴く