星山〜櫃ヶ山縦走



星山 標高 1030m 難易度 ☆ 登り 62分 縦走 111分
櫃ヶ山 標高 954m    難易度 ☆    下り 128分  岡山県
倉敷からの距離   90Km        登頂日 2007/09/04   ガイドブック  F 写真 山の音

駐車場9:18−9:24ビジターセンター−9:49_800mH−9:52分岐−9:58前山分岐−10:02西登山口合流−10:05_900mH−10:13八合目−10:17岩展望−10:20星山10:28−10:55_標識140分−11:02扇山944m−11:07ピーク−11:21ピーク−11:37ピークbench−11:47五輪山980m11:55−12:07ピーク950m−12:13標識@−12:27櫃ヶ山12:36−12:44標識@−13:06標識A−13:26標識B林道−13:52舗装道路−14:15大杉谷橋−14:44駐車場

星山登り62分 縦走111分 櫃ヶ山下り50分 林道78分 総計5時間01分


登山 
 比婆山を訪ねようと考えていたが、出発前にインターネットで雲の様子を調べると広島や山陰地方は雨雲が出ている事から 急遽、星山(ほしがせん1030m)を訪ねる事に 天候次第では久々に櫃ヶ山(ひつがせん954m)まで足を伸ばしてみよう
 ミンミンゼミ ツクツクボウシの鳴き声を聞きながら登山支度をする 太陽が翳ってはいるが蝉の鳴き声はにぎにぎしい 駐車場から舗装道路をビジターセンターに向かう ゲンノショウコ ヤマジノホトトギス ハギ ツユクサなどが顔を見せる 星山山頂にはガスがかかっている 櫃ヶ山はガスに覆われ見えない

 ビジターセンターの入口に付近で熊の出没が確認されているから注意するよう警告が出ていた リュックにセットしてある熊避けの鈴を出し 音が出るようにして登って行く ツリガネニンジン ハナタデ キンミズヒキ イヌトウバナ ヒヨドリバナ ノアザミ クルマバナと花がぽつぽつと顔を見せてくれるが数は少ない 所々蜘蛛の巣がかかっておりひっかからないよう注意しながら登って行く

 標高800mを示す標識を過ぎて間もなく分岐に出る 分岐には星山頂上と前山頂上の標識があり星山に向かうルートが良く踏まれている 今年4月に登った時はこの標識は無かったように思うし前山に向かうルートが主流だった いつものように前山に向かって登るルートを行く ルートにはオミナエシ シシウド シラヤマギク カタバミが花を咲かせていた 先程の分岐を行く人が増えたのかこちらのルートは草が増えているように思う そのうち藪化してしまう心配がある

 前山分岐に出る星山山頂は相変わらずガスがかかっている 分岐を下り 西登山口からのルートならびに先程の前山を巻くルートと合流 樹林の中のルートを登って行く 足元が滑り易いので要注意だ

 樹林を抜けると草原のルートとなり すぐに八合目の標識に出る キンミズヒキ シラヤマギク ハギ オミナエシ ツリガネニンジンなどに出会う 展望のきく岩のところからはガスで何も見えず そこから少し登った所で マツムシソウが花を咲かせていた 何故かこの花に出会えると嬉しい そして山頂に出る

 ガスで山頂からの眺望は得られない 前山すら見えない 櫃ヶ山に繋がる山並みは全く見えない 山頂のマユミの木を見ると マユミが実をつけていた まだ色づいていない

 今日はいつもより朝早く倉敷を出たのでまだ10:20だ ガスは出ているものの天気はなんとか持ってくれるのではなかろうか 天気が悪くなってきたら周遊ルートで林道に降りればいい 久々に縦走路を訪ねてみよう 縦走路を歩いたのは2000年7月以来なので7年振りだと 山頂での記念写真を撮り すぐに縦走路へ向かう

 この縦走路で思い出すのは冬の雪道で大山から蒜山に連なる山並みが急に見えてきた事だ この辺りだろうかと思うが草木が繁っているうえにガスがかかっており判断する手がかりを得る事が出来なかった ルートは樹林帯に入る 台風による倒木が見られるがルートを行くには大きな支障は無い 倒木を回り込むような踏み跡がはっきりついている 樹林の中でメタカラコウ ツルリンドウを見つけた

 樹林を抜けると尾根歩きとなる 扇山手前に作業道に下りるルートがある筈だが笹が繁っていてわからない ここをヤブ漕ぎで降りるのはちょっといやだな ここから降りられると星山を周遊出来るのに利用される人は少ないのだろうか ヤブが繁っていないシーズンにでも確認しておきたいものだ

 天気が悪ければここで降りようと思っていたところが予想に反してヤブ化してルートが読めない 仕方がない櫃ヶ山まで行くかと ルートをそのまま進む 尾根道は笹が刈り払われ1m程度のルートが確保されている 7年前は笹が繁っていた覚えがある 定期的にルート整備がされているようだ 扇山から二つ目のピークにルートの案内図が掲載されていた 図を見ると 先程記載した扇山の手前から作業道にショートカットするルートが点線で表示されていた 点線というのはどういう意味だろう

 ルートでクロバナヒキオコシ カタバミ サンインヒキオコシ シシウド シラヤマギクなどを見つける事が出来た ピークを幾つか越え五輪山(いつわやま)に出る 縦走路の最高峰だ 急にガスが濃くなってきた 下手をすると降られるかも知れない 早目に腹ごしらえしておこうとここで昼食をとる ガスで櫃ヶ山は見えなかった

 そうそう この山の名前は五輪山か境山(さかいがせん)かという話があったが 案内図にも山頂表示も五輪山と記載されていたのでこちらに統一されたようだ

 昼食を終え すぐに出発する ガスは次第に薄れ櫃ヶ山も見えるようになってきた どうやら雨には降られずにすみそうだ 950mピークを過ぎ 櫃ヶ山下山ルートの標識@を過ぎ櫃ヶ山山頂に出る

 山頂には誰もいない 櫃ヶ山には2週間前に訪ねている ナデシコもまだ幾つか花の姿を留めていた ガスが薄れ時折青空が顔を出すようになり、尾根ルートから星山まで見えるようになってきた 歩いてきたルートを見る事が出来るのは嬉しい

 一休みして下山する 下山は櫃ヶ山の竜頭の滝方面に降りて 林道に出 林道を歩いて星山の駐車場に戻る計画だ 登ってきたルートを標識@まで戻り そこから下山ルートに降りて行く ルートではマツカゼソウが顔を出し 渓流沿いに咲いていたキツネノカミソリはその姿を全く留めていなかった 標識Aを過ぎ渓流に沿って降りてゆく 夏草が更に繁りルートを判別しにくい所もあった 10月にはスカイウオークが計画されるだろうから それまでにルート整備がされるだろう そして標識Bの林道に出る

 林道を行く ルート脇に顔を出す花を見ながらひたすら歩く オトコエシ ノアズキ クサギ ウド ヨウシュヤマゴボウ アキノウナギツカミ ボタンツル アカバナなどが顔を見せる 林道に出た時には青空が広がり 太陽に照らされる 林道は20分程歩くと 砂利道から舗装道路になり照り返しがきつい これなら尾根ルートのアップダウンを耐えた方が良かったかななどと考えながら暑さに耐える 車まで戻りほっとする



アプローチ
 今日はくもり空 気圧の影響で雲が出やすい ところにより雨の予報 雨に降られないといいなと思いながら いつもの429を走る 足守 加茂川を抜け 旭町で県道30に左折し、旭川沿いを走る 落合の手前の温度表示は25℃ 相変わらずの曇り空 県北の山並みは雲に覆われている 落合で313に乗り 久世 勝山と走り 勝山の市街地を抜け、神庭の滝の案内標識のある三叉路へ入って行く 神庭の滝の駐車場手前で星山登山口の標識に従い右折する 標識に従い星山登山駐車場に 車は1台もいない