登山口10:17−10:34休憩所10:42−11:20大山見ゆ−11:40小ピーク−12:04_1198mピーク12:05−12:23二人連れ12:29−12:31山頂12:47−13:02_1198mピーク13:10−13:17小ピーク−13:40休憩所−13:53登山口
登山 今日は泉山(いずみがせん1209m)のCコース(大神宮原)を訪ねる
小鳥の鳴き声を聞きながら登山支度をする 登山口から数メートル先に雪はあるものの雪解けが進んでおり積雪量はそれほど多くは無さそうだ 軽アイゼンにするか輪カンジキにするか判断が迷ったのでしばらく履かないで雪の状況を見て決めようと両方の準備をする 登山口入口には熊出没注意の大きな張り紙が貼ってあり、リュックに付けている熊避けの鐘の音が鳴るようにして出発する
雪面には輪カンジキなどの踏まれた跡があり 雨の影響もあり雪は随分締まっている でも時折足を取られる 取られると言っても靴が埋もれる程度で大した事は無い 地肌が出ているところも見られる 泉山登山道の標識を見て雪の無い斜面を登り 尾路スカイビューに出る ここは雪解けが進み ルートには雪は無い 振り返るとまだ白いものを抱いた県北の山々を伺う事が出来る
ルートを登って行くと 雪道になり 積雪量も増えてきて足がくるぶしの辺りまで埋もれるようになる この状態なら輪カンジキにしようと方針を決め 休憩小屋のところで履こうと登って行く
雪面に黒いものがある 何だろう 長さ40cm幅20cm程度の薄い板状のもの 不思議に思いながら右前方を見ると 何と 休憩小屋がぺちゃんこに押しつぶされている 先ほどの黒いものは屋根のトタン板らしい つぶれた時に飛散したものと思われる この休憩小屋の屋根には1mを超えると思われる雪が積もっているのを眼にした事がある 余りの凄さで側を通るのもつぶれはしないかと心配で急ぎ足で通っていた事を思い出す 今年もかなりの積雪があったのだろう
倒壊した小屋の側で輪カンジキを履き山道に入って行く 山道も雪解けが進んでおり 地肌が出ている所もあったが 登って行くに従い積雪量は増えて行く 雪は割りと締まっておりそう足を取られる事は無いものの樹木の周辺は下が解けており注意が必要だ 急な斜面は輪カンジキの先を蹴飛ばすようにするが先端が雪に入らないと足元が決まらず ズズズと滑る こうした場合は、四つんばいになり 負荷を分散して登って行くと良い事に気付く ピッケルがあるとこうしたケースも安心だろう
登って行くに従い 高度を稼ぎ 視界も開けて来る 11:20大山見ゆ とメモしている 木立の合間から見える景観の先に大きな雪山の固まりが見える あんな大きな白い山の形はこの辺りでは大山しかないな と 良く見ると 間違いなく大山 このような場所から見えるのだと新しい発見 その後も大山の位置を気にしながら登っていったが 小ピークに出るまで 樹林に阻まれ見る事は出来なかった
大山を見る事が出来たのは嬉しかったが その辺りから 雪が緩み 時折膝上まで埋もれる 四つんばいになると今度は手が埋もれる 結構つらい 雪が締まってその上に立てるとほっとする なんとか 小ピークに出る 小ピークからは大山の展望が得られ 雪の斜面の先に山頂ピークも確認することが出来る
ここから、いよいよ最後の急斜面だ ロープが顔を出している所はロープに掴まり 身体を引き上げるようにして 足で登ると言うより 腕で引き上げるという感じ ロープがあるのと無いのとでは随分違う ロープの2/3程は雪の下なので 後は自力で登って行く ここでは四つんばい登法は有効だった そして 1198mピークに出る
ピークは一部地肌が出ていたが山頂に繋がる尾根道は真っ白な雪道 今日のものと思える足跡が見られる 山頂を見ると人がいるようだがはっきりしない 登ってきた雪道の先に大山が見える 写真を撮り すぐに山頂ピークに向かう
尾根道を行く 足跡は輪カンジキやスノーシューを履いていない 登山靴のままだ 所々足を取られている所がある 大変だっただろうなと 私が10年前に登った時の事を思い出す 輪カンジキだと随分違う 足を取られているような箇所でも大きく埋もれる事はなく順調に歩が進む 雪景色をカメラに写しながら山頂に向かう
山頂の人影が確認出来た お二人連れだ こちらから手を振ってみたがわからなかったようだ しばらくすると下山を開始された 尾根の途中でお会いし挨拶を交わす 早速話があったのは随分楽そうですね と 輪カンジキの事を聞かれた 随分ご苦労されたでしょうとねぎらいの言葉を交わす Aコースを登り 渓流の辺りから雪で3時間かかりました と話しておられた 大山の話などを交わし それではお先にと降りて行かれた 私は山頂に向かう
山頂は誰もいない 暖かな陽射しを受け 風もなく実にのどか 汗をかいてはいるが冷たさを感じる事は無い 三角点付近はすっかり雪に埋もれているが 山頂標識のある岩場は出っ張り部分の雪が溶け地肌が出ており、丁度段差が無い状態であった 笠菅峠方向への下山ルートはブッシュは完全に雪の下 真っ白な斜面が続いていた 大山 氷ノ山など360度の景観を楽しみながら昼食をとる あれ? ウグイスかな ウグイスの鳴き声と思われる声が一声聞こえてきたが その後耳を澄まして注意していたが確認出来なかった 果たして空耳だったのだろうか
昼食を終え 下山する 下山は登ってきたルートを戻る 1198mピークで大山などを背景に記念撮影をして降りて行く 急な斜面では足を取られころぶのではないかと覚悟していたが、足を取られる事もなく無事下山 登山口まで降り 輪カンジキを脱ぐ 脱いでいる時にウグイスの鳴き声が何度も聞こえてきた 今年になって初めて聞くウグイスの鳴き声だ いよいよ春到来だ
このところ気温が上昇してきており県境峠の雪解けが急速に進んでいる 1m程あった人形峠の積雪も早、20cmとどんどん下がってきている今日は高気圧に覆われ全国的に快晴との事 倉敷の空も真っ青な空が広がる 吉備路の菜の花が美しく映える 429を足守 加茂川と走って行く 旭川ダムはあれ!と思う程水位が高い 雪解け水で増水しているのか、何かコントロールしているのか不明だが これほど水位が高い状態は記憶に無い 長い事塗装工事が行われていた江与味橋の工事が終わっていた
休み乢トンネルを抜ける 今日は泉山の山容を確認出来る 山頂にはおぼろげながら白いものが見える トンネルを抜けて最初の信号を左折 県道159を経由して久米で181を右折 院庄で179を左折し 北上する 片側2車線の道路整備が終わり 更に走りやすくなる 正面に泉山が見えてくる 尾根には白いものが残っているが、斜面の雪解けはどんどん進んでいる
雲井山トンネル出口温度は10℃ 奥津役場前13℃と、二桁に気温は上昇 大釣トンネルを抜けると奥津温泉に出る ここで初めて道路脇に雪が残っているのを眼にする 奥津道の駅を過ぎてすぐに広域林道へ右折する 積雪の為全面通行止めの標識が出ているが雪は無い そのまま林道へ入って行き、登山口入口の道路脇の空地に駐車させて戴く 今日は車はいない