金甲山



標高 403m    難易度 ☆     登り88分(怒塚山経由) 下り63分(みつがしわ新道)   岡山県
倉敷からの距離   26Km        登頂日 2008/06/09   ガイドブック   F写真 山の音

駐車場所9:18−9:23鉄塔#39−9:35鉄塔#38−9:42鉄塔#37−9:50お花畑−9:55鉄塔#36−9:58標識−10:03怒塚山山頂10:12−10:24鉄塔#127−10:29分岐三角点−10:36分岐−10:42金比羅宮跡−10:43分岐−10:48道路−10:55金甲山山頂10:58−11:06みつがしわ新道分岐−11:28誠徳院−11:38登山口−11:58県道−12:01駐車場所

登山
 天候が心配される事から、近場の怒塚山(いかつかやま332m)経由金甲山(きんこうざん403m)を訪ねる

 登山支度をして出発する この山は珍しい花に出会うケースが多く 楽しみな山 今日はどうだろうかと最初から期待を持ち ルートに入る ムラサキカタバミ イヌノフグリ カタバミ ヒメレンゲ ハコベなどが顔を見せる ウグイスの鳴き声も聞こえてくる まだ自動車の音が聞こえてくるので自然に浸っているという感じにはなれない

 すぐに鉄塔39に出る 草が大分茂ってきている ミズヒキのように花茎を伸ばし 先に小さな花を咲かせている タデ科かなと思って調べたがわからない ルートに沿ってあちらこちらに沢山顔を見せていた 黄色いオニタビラコが咲き出した ルートに水が出ており股を開きながらルートをがに股状態で登って行く それでも私の穴の開いた靴には水が入ってしまった 鉄塔38を過ぎる この辺りからアマドコロが咲いていたなと思い出す間もなく実を付けたアマドコロが顔を出す 足元に白い花が落ちていたので周辺を見回すとテイカカズラだ プロペラのように花弁を捻らせて咲いていた おや? トンビだろうかピーヒョロロと鳴いているように思われたがすぐ聞こえなくなってしまった

 鉄塔37を過ぎる 日当りの良い場所にヒメジオンが一輪咲いていた 蕾を沢山つけているこれからのようだ 今度はホナガタツナミソウのようだ キランソウと葉が似ているが花が違う 少し登ると群生している場所があったがかなり花が落ちていた また、クルマムグラと呼ばれる小さい白い花も咲いていた 葉の形に特徴がある そしてお花畑に出る この時期草は茂っており特筆するような花は咲いていなかった

 鉄塔36から左に曲がるようにして怒塚山に登って行く 足元に白い花が落ちている なんだろうと見上げると ネジキが白い小さな鐘状の花をびっしり咲かせていた そして怒塚山山頂に出る

 山頂では女性お二人が休んでおられた それぞれ別の車との事で登山口の2台の車の方だ お近くの方で午後から仕事があるのでそれまでにちょいと登られ 今日はここまでとの事 澤本さんがルートを整備されてからちょくちょく登られておられるとの事だった ウラシマソウは金比羅宮のルート周辺に群生している事 ウバユリがこの先のルートに群生している事 怒塚山の山肌に群生している花はヨウシュヤマゴボウというお話を伺う事が出来た ヨウシュヤマゴボウは花芽を伸ばしてきておりそれらしい形になってきていた ツユクサも咲いていた 澤本さんの登山カードを拝見させて戴き 失礼しますと挨拶し金甲山を目指す

 樹林の中のルートを降りて行く この辺りは花は見られない 少し登り返すと127鉄塔に出る ここから怒塚山山頂を見る事が出来る 登り口にオカトラノオが花芽を付けてきていた キリは花が終わり実が育っていた 鉄塔の側にマメ科の花が咲いている 調べたらクララと言うそうだ 根を咬むとくらくらするほど苦いのでこの名前がついたとか

 ルートを行くと 金甲山登山道と合流する 合流点に三角点がある ピンクの小さい実を見つけた 実も葉もかなり虫に食われている イワナシなのだろうか? そしてウバユリの群生地に出る ルート脇に沢山の葉が育っていた 花の時期が楽しみだ 誠徳院からのルートと合流して少し行くと金比羅宮に出る ここはウラシマソウの群生地でこの時期は葉の状態と伺う 良く見ると花が縮こまったような形で留めていた この葉だったのか これならあちらこちらで眼にしたように思う ウラシマソウが沢山咲いているとちょっと異様な感じがするだろうな と思いを馳せる

 みつがしわ分岐を金甲山に向けて登って行く ルート脇の花は随分減っているがオドリコソウがいくつか花の形をまだ留めていた 道路に出て 山頂に向かって登って行く スイカズラ カタバミ ハコベ イヌノフグリ ギシギシ クサイチゴの実などに出会う 山頂に出る 今日も瀬戸内海は視界がきかない 麦茶を飲み一息入れているとどこからともなく猫が出てきた 登った時 見えなくて喜んだが矢張りだめだった 誰か餌をあげているのだろうか

 すぐに下山する 登ってきたルートをみつがしわ分岐まで戻り みつがしわ新道を降りて行く 樹林帯を過ぎると花が顔を出す だが この時期は少ない オドリコソウがまだ姿を留め クサイチゴの実がぽつぽつ確認された ここでもスイカズラが花を咲かせ 木に白い花が咲いていたが 名前がわからなかった 渓流を跨ぎ しばらく歩くと誠徳院に出る ホソバノヤマハハコはもうすっかり終わっていた

 溜池に沿って歩く ウマノアシガタ ニガナ カタバミ ノイバラ ヤマツツジが咲いていた 登山口の近くにテイカカズラが咲いていた ウグイス ホトトギスの鳴き声がにぎにぎしい 花は少ないもののアメリカフウロ ヒメレンゲ オドリコソウ ムラサキカタバミなど野辺の花々を楽しみ帰路につく 2台の車はもういなかった



アプローチ
 くもり空 県北は前線が通過するとのシミュレーションが出ており 県北を訪ねるのは控える 県道22の倉敷川沿いを走り 藤戸寺 植松 サウスビレッジと走って行く 右手に常山を見て 県道22に従って左に曲がる 国道30を横断 広域農道の信号を右折する 帰路この道を戻れるよう周辺を確認しながら走る 橋を渡ってすぐの信号を左折 正面に金甲山が見えてくる 県道45を左折 児島湖を左手に見ながら走る 私の前を走るトラックは藤戸寺の手前からずっと一緒 どこへ行くのだろうと思っていたら郡の信号手前の道路を左に入って行った 私は郡の信号まで行き 駐車場に置かせて戴く 今日はすでに2台駐車