櫃ヶ山



標高 954m    難易度 ☆    登り127分(天狗の森経由) 下り73分(滝経由)   岡山県
倉敷からの距離   92Km        登頂日 2008/06/25   ガイドブック  F写真 山の音

駐車場所9:53−9:57登山口1−10:06水槽−10:18林道−10:20登山口−10:24標識3−10:49五合目−11:03六合目−11:17七合目−11:20分岐−11:33天狗の森−11:47八合目−11:53九合目−12:00山頂12:15−12:23標識1−12:40標識2−13:00林道標識3−13:13分岐−13:25登山口1−13:28駐車場所

登山 
 今日は櫃ヶ山(ひつがせん954m)を訪ねる 櫃ヶ山の登山は29回目になるが6月に登るのは初めてだ 

 登山支度をして出発する 駐車場にはヒメジオン ハコベ シロツメグサなどが咲いている 登山道入口に向けて坂道を登って行く 何本もの梅の木が実を実らせていた ヒメレンゲが道路脇に咲いていた

 登山道1の標識を見て 登山道に入って行く 相変わらずはちの巣注意の標識が出ている この標識はいつからだっただろうか もう随分と年月が過ぎたように思う また、林道工事の為ルートが変更になっているとの説明もあった この新しいルートにも慣れてきた

 ルートにはクサイチゴの実 カタバミが顔を見せる 畑に出る手前にユキノシタが群生している ユキノシタはここで出会った記憶がある そして畑の中のルートを行く 櫃ヶ山山頂ははっきりと見る事が出来る ただ、雲が薄っすらとかかっていた ルート脇にはシロツメグサ ホタルブクロ ヒメレンゲ ドクダミ キジムシロ キクイモ ウマノアシガタ ヒメジオンが顔を見せる ルートに白い花が落ちていた何だろうと見上げるとマタタビの花のようだ 大分上の方に白い花と青い実がついているのを見つけた 小鳥やウグイスの鳴き声が聞こえ 実にのどかな風情だ

 水槽のところに出る ご夫婦で水槽の清掃掃除を行っておられた 挨拶をする ここから林道工事の為の新しいルートの分岐点になる 分岐へ進む 竹林の中のルートだ 竹の葉がルート上に積もっている その上を登って行く 右手に石垣を見る事が出来る 黄色い花が一輪咲いていた クサノオだろうか葉が似ている 今度はヤマアジサイが顔を見せる ヤマアジサイは好きな花の一つだ まだ咲き始めたばかりのようだ 樹林の中のルートを登って行く 時折木漏れ日が射し込み太陽が顔を出しているようだ そして 林道に飛び出す

 林道を登山道を示す標識に従い右手に進んで行く 道路脇の斜面にホタルブクロが花を沢山つけ風に吹かれていた 造成された斜面に花が飛び出しているので目立つ 100mも行かずに、登山道に入って行く 登山道入口にクサイチゴが幾つも実をつけていた 登山道を登って行くと登山道3の所で旧ルートと合流する

 ルートを行くコガクウツギはもうピークは過ぎたのか花が殆ど落ちていた サワギクが黄色の花を咲かせていた ルートに白い花を落とし また、マタタビが花を咲かせていた 今度は近くで花の写真を撮ることが出来た 丸い実も沢山つけていた ルート沿いには結構草が茂ってはいるが花は少ない 草が茂ってしまうので負けてしまうのかも知れない そうした中でシソ科の花と思われる花が咲いていたが 写真が上手く撮れなかった事もあるが 何の花か見つける事が出来なかった

 樹林帯を抜けると花の様子が変わり ヤマツツジ ノアザミ ニガナなどが顔を出し 五合目に出る 五合目では秋の虫の鳴き声が聞こえてきた 秋の虫の音は周波数が低いのかカメラやICレコーダーでは収録が難しい 日本人には聞こえるが外国人には聞こえないという話も聞いた事がある 音に対する慣れのようなものではないだろうか

 ルートにはワラビが結構芽を出している 6月も終わりに近いのにまだ芽が出るのだ おや! ササユリだ どこかで出会えるのではと密かに期待していたが ルートから一歩入った所に一輪静かに咲いていた ササユリの近くにナガバモミジイチゴの実 イボタノキ ノイバラ サンキライの実と幾つもの花が顔を見せてくれた 急な斜面を登って行く ナワシロイチゴが顔を見せる ノアザミも群生している そして六合目に出る

 六合目は秋にキキョウなどが咲くのだがこの時期には花は見られない ヤマボウシやウツギが白い花を咲かせている 赤い実を沢山実らせている木があったが名前がわからない ナガバモミジイチゴの実が沢山実っていた ツルアジサイも大きな木にからまり花を咲かせていた 七合目の標識を見て 登って行くとまた草原のルートとなり ウツボグサが咲き始めていた そして天狗の森への分岐に出る

 分岐を右に天狗の森方向へ向かう 樹林帯に入るまでの短い間に ウツギ ヤマツツジ ノイバラが幾つも顔を見せていた ルート上には沢山のウツギの白い花が落ちていた 樹林帯に入るとツルアジサイ アカショウマ コガクウツギが顔を見せる ここではコガクウツギは清楚な花を見せてくれた

 天狗の森に出る 緑に囲まれ落ち着いた場所 友を偲ぶかのように透き通った小鳥の鳴き声が聞こえて来る 小鳥の声に誘われるようにルートを登って行く ウリノキが顔を見せる サンカヨウが実をつけていた そしてヤマアジサイが清楚な花を咲かせている 今度は エゾハルゼミの鳴き声が聞こえてくる ブナ樹林帯の中を登って行く トチバニンジンが花芽を見せ ガマズミが実をつけていた 秋になると赤くなるのだろう そして天狗の森から抜け 八合目に出る

 八合目からの登りは雨が降るとすぐゆるくなり滑りやすくなるのだが今日は支障なく登って行ける 九合目に出ると山頂ピークが正面に見えてくる 九合目の標識の側にヨツバヒヨドリがひとかたまり薄っすらと色をつけていた 草原のルートから丸太の階段となる 連続して登って行くには息が続かないので5歩登ったら1歩 歩をきざむというようにリズムを刻みながら最後の登りをクリアーして山頂に出る

 山頂は見慣れた景観だが スカイウオークの記念碑は友を偲ぶモニュメントのように思える どんよりとした空は深い悲しみを表しているかのようだ その中にヤマツツジが彩りを与えてくれる 周辺を歩き回ると クサイチゴの実 ヨツバヒヨドリ ニガナ カタバミ ヤマハコベなどがひっそりと咲いていた

 昼食をとり下山する 下山は竜頭の滝の方角に降りて行く 星山に連なる尾根を行き標識に従い降りて行く ヤマツツジ ウツギがあちらこちらに顔を見せる 大きなヤマボウシの木が白い花を一杯つけていた 見事だ ウリハダカエデが特徴のある花を咲かせている 葉の色と似ているので目立たない 樹林の中のルートを降りて行くと渓流の流れが聞こえてきて 渓流を跨いだり 渓流の中の石の上を通って行く ミズタビラコが顔を見せる そして標識2に出る

 標識2からは渓流沿いのルート ここでもマタタビに出会う ここは以前見つけた場所なのでマークしていた マークしていない場所でもマタタビに出会った そのそばにヤマウコギと思われる実も見つけた こうして思いもかけない所で出会うのは面白い 林道を横断してまた渓流沿いのルートを下りてゆく ルート入口部分にオカトラノオが頭を下げ 白い花を咲かせていた 途中にユキノシタが咲いていた またルートのあちらこちらにドクダミが白い花を咲かせていた ドクダミの花言葉は白い追憶との事 薄暗い樹林帯のルート沿いに白い花が友を送るように咲いていた



アプローチ
 このところ天気がぐずついている 今日も曇りの予報 朝、降水確率をチェック 雨の心配は無さそうと判断し出発する いつものように429を走る 吉備路 足守 加茂川と抜けて行く 沿道にアジサイの花が咲いている 曇り空のドライブは色もくすんでいる 親友の葬儀を終えたばかりであり 物悲しさに包まれている 旭町で県道30へ左折し 旭川に沿って落合に向けて走る 落合入口の温度は24℃ 落合で313に乗る 富栄山などの山並みがシルエットのように見る事が出来る 勝山の手前で薄日が射し 周辺が明るくなってきた 勝山の温度表示は26℃と上昇してきている 真賀温泉を過ぎ登山口の駐車場に駐車 今日は一台も駐車していない