毛無山



標高 1218m    難易度 ☆☆     登り70分 下り77分(白馬山経由)  岡山県
倉敷からの距離   115Km        登頂日 2008/11/22   ガイドブック  F写真 動画

駐車位置11:07−11:18登山道入口−11:21三合目−11:28四合目−11:32五合目−11:36六合目−11:45七合目−11:57八合目−12:09九合目−12:17山頂12:39−12:44九合目−12:50俣野分岐12:51−13:15白馬山13:16−13:54林道−13:58駐車位置

登山
 今日は毛無山(けなしがせん1218m)を訪ねる

 メーリングリスト情報で蒜山に20-30cmの積雪との情報があり毛無山も雪があるかも知れないと思ってはいたが山頂が白く見える程とは思っていなかった 輪カンジキまでは必要ないであろうが スパッツを履いて 軽アイゼンや冬用の手袋 帽子を急遽リュックに押し込み リュックをぱんぱんにして出発する

 駐車場周辺にも少し雪が残っており 毛無山山の家の藁葺き屋根にも薄っすらと雪化粧をしている 動画編集用にと静止画をパチパチ撮りながらルートを行く 渓流の音を聞きながら林道を行く 登りはまっすぐ毛無山に向かい 下山は白馬山経由がこのところこの山のルートに定着してきた 登山口の案内標識などをカメラに収め 山道を入って行く

 すぐに旭川源流の碑があり そこから2分で三合目の標識 デジカメで撮っていると撮影時間で時間を把握する事が出来る 渓流を右手に見ながら登って行き 渓流を跨いで尾根を登る ここで渓流とは分かれる 桧の樹林の中を登り四合目の標識を過ぎると毛無大岩がある 雪の時はこの岩が四合目の目印になる

 このところ五合目の標識を見落としている 注意しながら登って行く ルート右手に五合目の標識があるのを見つける この辺りは左側を見ている頻度が多いように思うので見逃していたようだ そしてすぐに六合目に出る 四合目の所に山頂まで1.2Kmとの表示があったが 六合目は0.6Kmと記載されているが正しいのだろうか? 八合目には0.3Kmと記載されている 私の登山記録によると 四合目から六合目が8分 六合目から八合目が21分 八合目から山頂までが20分 300mを約20分と見ると 四合目から六合目までは約100m 登りやすさの違いはあるとしても多くて200mとても600mあるとは思えない どうだろうか?

 六合目を過ぎたところに六合大杉があり この大杉も目印になる ここからルートを巻くようにして登って行く 雪の時期にこの辺りでルートを失い白馬山に出たという方がおられた 雪に覆われると方向を失い易くとんでもない所に向かってしまうので注意が必要だ

 ブナ樹林の中のルートを登って行く 周辺は雪があるが白い粉を撒いた程度で笹などもまだ顔を出しており 白一面の雪景色とは行かない しかし、白い景色はそれなりに冬の景観を見せてくれる 足元は踏まれ雪はシャーベット状 七合目を確認し 八合目に出る 八合目から少し登りがきつくなる 女性二人連れに追いつき、ルートを開けて戴きお先に失礼する もう少しですよと声をかける 急な部分を越えるとなだらかな登りとなりブナ樹林が美しいところ ルート上に雪があり微かにキュッキュと言う雪音を聞く事が出来た

 右手に蒜山三座が見えてくる 蒜山も雪化粧をしている 前方には山頂が、そして左手には西毛無山が樹間に顔を見せてくれる 傾斜がゆるくゆとりを持って景観を楽しみながら歩を運ぶ

 九合目には休憩小屋がある 標識の前でお二人連れが標識を見ておられた 標識をカメラの収めお先に失礼する 標識には銃走路の所用時間が書いてあった どこまで行くか相談されていたのかも知れない

 九合目の登りは休憩小屋を入れたブナ樹林の景観がいい 振り返りながらカメラに収める 樹林帯を抜けると潅木帯となり 笹原に出る ここで一挙に視界が開ける 雪のシーズンのここからの登りは楽しみな景観 山裾から蒜山三座から大山に連なる山々が登って行くに連れ蒔絵のように展開して行くのが素晴らしい 今日はまだ笹が雪に埋もれておらず ルートが山の裏を回るような感じになるので 少しづつ見えてくるという展開は無い 山頂に出ると いきなり山並みが展開する

 冠雪した大山を前面に烏ヶ山から蒜山三座に連なる素晴らしいパノラマが一挙に展開する 薄雲が出てきたが大山はガスに覆われる事なく全容を見せてくれる なかなかの景観だ 早速カメラに収める あれ! 山本さんと声がかかる 思いがけず会社の方と出会う カタクリのシーズにも別の方だがお会いした事があるがMさんとお会いするのは初めてだ 会社には時折出かけ 山の話をしたりしていたが ここでお会いするとはとお互い喜びあう Mさんは昔の同僚と4名で登って来られた由 一緒に記念写真を撮る

 山頂にはMさんの4名グループとお二人連れ 先ほど九合目でお会いしたお二人連れが登って来られ 大分時間を置いて女性二人組みが登って来られた 随分時間がかかっていたので心配していましたと声をかけ お二人の記念写真を撮ってあげる 大山の景観を見て素敵!と喜んでおられた Mさん達4人はお先にと白馬山方面に向かわれた 後から追いかけますからと見送る 女性の方に山の名前を問われたのでそれぞれ説明する 岡山から来られたと話しておられた

 山頂は太陽が顔を出し 風はなく実に心地良い 汗をかいたままだと冷えるといけないのでウインドウブレーカを着て用心する 昼食をとり山頂での会話を楽しみ私もMさんの後を追う

 雪の斜面を降りて行く 雪があるとは言え 冬とは違う ルートがしっかりついており ルートを追って行く 男性がお1人登って来られた こんにちはと挨拶を交わしすれ違う 九合目付近のブナ樹林はいつも楽しませてくれる 今日も何枚も写真に収める ブナの樹というのはいつ見てもいい どっしりと自分を持ち何でも来いと言っているようで頼もしい 樹皮もそれぞれ違うのは個性があっていい 前方には大山がチラチラと見えるこれもいい 景観を楽しみながらルートを行くと俣野分岐に出る 分岐を右に白馬山方面に向かう

 人声が聞こえてきた、どうやらMさんのグループに追いついたようだ Mさんを先頭に下りておられる Mさんが誘って一緒に来られたのだろう スナップ写真を撮りながら追いつく 山本さんだ と言ってルートを開けて戴いたのでお先にと自分のペースで失礼する 雪道での山登りは初めてと話しておられた 慎重に下っておられた

 尾根ルートもブナの樹林が良い ルートは何人もの方が歩かれておられるのだろうしっかりとルートが出来ている 夏山のルートがわかる状態だからルートが出来ているという表現はおかしいかもしれないが踏まれており地肌が見る部分もある それはそれなりの景観 季節の移り行くステップだ 秋の彩りを終えすぐに雪化粧と自然は随分せっかちだ 自然をありのまま受け入れてゆくという心はゆとりと豊かさを感じる

 尾根ルートだけで40枚程の写真を撮り白馬山に出る ここから岡山県側に降りると大山は見えなくなる いつもの場所で大山を見る 金ヶ谷山への縦走路にも足跡が見られたのでそちらに向かわれた方もおられるようだ 私は岡山側に降りる

 ブナ樹林帯のルートを降りる 右手には毛無山山頂が樹間に見える 左手下方に土用ダムが見える そして90度曲がるようにしてルートを行く 左手下には村落が見える 笹原がまだ顔を出しているので視界が一部遮られるが村落を確認出来る ルートは雪解け道の感じになってきた スリップ痕がところどころ見られる 慎重に歩を運ぶ おや 小さな秋を見つけた 雪の上に紅葉したもみじの葉が散っている 雪の上に散っていると言う事は雪が降っている間はまだ樹についていたという事 白く敷き詰められた地面を見て降りてきたのだろうね

 いつもはテンポ良く走るようにして降りてしまうのであっと言う間に着いてしまうのだが 今日はそのテンポはお預けだ 慎重にしていても危なげない Mさん達は苦労されたに違いない 一度手をついただけで大きな問題もなく下山する 登りの林道に合流 毛無山山の家の屋根の雪は溶けていた 駐車場は1台増えていた



アプローチ
 Hongouさんのホームページを拝見すると毛無山へは313で北房に行き、月田に抜け181を行くと書いてあるGoogleMapでルート検索をかけると313北房大佐新庄ルートが検索される 大佐から新庄に抜ける58は走りたくないルート 北房大佐または北房月田の県道84はひょっとしたら広域農道のような幹線が走っているかも知れないとアプローチの探索も兼ねて出発する 数日前に調べたので直前にルートを再確認しておこうと思っていたがパソコンを終了させてから思い出し、まあなんとかなるさ と あやふやな記憶のまま出発

 今朝は真っ青な空 これだけきれいに晴れるのも珍しい 土曜日であり川辺橋の渋滞はなく流れる 高梁川に浮かんでいる水鳥達も明るい陽射しを受け気持ち良さそうだ 豪渓秦橋の温度表示は3℃ 気持ち良さそうと言ってもかなり冷え込んでいる

 180号に乗り北上する 案の定高梁市街に近づくとガスが出、市街地に入ると太陽は隠れてしまう 市街地を抜けた地点で313方向に右に分かれる 気温が下がっているのか車の中も冷え冷えとしてきてフロントガラスはデフロスターを効かし曇りを払う 有漢川に沿って登って行く ガスはますます濃くなってくる 多和山トンネルを抜ける トンネルを抜けたところで真っ青な青空が飛び込んでくる 山の反対側でこんなにも違うのかと驚く

 北房に入る すぐに県道58の案内がある行きと帰りで両方のルートを見ておこうと県道58に入る 片側1車線のしっかりしたルートで前方にトラックが走っている トラックが走るルートなら安心とついて行く 次第に山が深くなりカーブを増えてくる トラックがルートを譲ってくれたのでお先に走らせて戴く どこいら辺りか不明だが道幅が狭くなり 対向車に注意しながら走る 新庄から大佐に抜ける県道58を思い出す Hongouさんもこちらを走らなかったのだと納得する 山の中を縫って行くので方向感覚も時間の感覚も怪しくなる 分岐に勝山とあるので案内に従って勝山方面に走る 地図で調べると県道311と320だ やっと県道32に乗る 走りやすくなったかと思うと県道の工事で迂回させられ それも結構長い 道を間違えていないかと心配になったがなんとか2車線道路に戻る

 月田の駅の手前で県道84との三叉路がある 県道84を走ればここに出るのか なかなか良さそうな道だと帰路のポイントを頭に入れる 月田を過ぎれば間もなく181にぶつかる ここからは慣れたルート 竜宮岩に寄り紅葉を楽しむ 美甘村の温度表示は9℃と大分あがってきた 新庄村に近づくと山裾に雪が見える 毛無山の案内に従い右折し 毛無山に向かう 周辺の山には白いものが見える やがて毛無山も見えて来る 山頂付近は白くなっている 登山口の駐車場に入れる すでに9台駐車していた ここまで115.8Km 429経由の113Kmより距離数は多く 走りにくい



 帰路は月田で県道84に入る 2車線道路が続いており快調と思っていたがこのルートも途中から1車線になる 隘路はそう長くはないが 隘路を解消したあとも明確な2車線道路にはなっていない 醍醐桜を見る時に313から入るルートだったかと気がつく こちらのルートだと112.3Km 429経由と比べ殆ど変わらない 隘路や県道84と県道30の走りやすさから比較すると429経由を選びたい