泉山



標高 1209m    難易度 ☆☆    登り160分(Aコース) 下り74分(Bコース)  岡山県
倉敷からの距離   94Km        登頂日 2009/05/19  ガイドブック  F写真 山の音 動画

駐車場9:58−10:10林道−10:18登山口Aコース_4.5Km−10:44水場−11:00水場−11:06福ヶ乢_2.5Km−11:57井水山(南峰)山頂−12:04分岐−12:21中央峰_1198m−12:38山頂12:55−13:07中央峰−13:14分岐−13:53登山口Bコース_3.5Km−14:01林道−14:09駐車場

登山

 今日は泉山(いずみがせん1209m)のAコースを登りBコースを降りる 思いがけずイワカガミとベニドウダンの歓迎を受ける

 ウグイスを初め小鳥達がにぎにぎしくさえずっている 薄日が射すようになってきた 周辺を見るとタニウツギやヤマフジが花を咲かせている もうタニウツギが咲いているのかと季節がどんどん進んでいる事を実感する 足元を見ると黄色い花が オオバニガナやコナスビのようだ 出発前から花の歓迎を受ける これらの花をカメラに収め出発する

 神社の脇の簡易舗装された道路を登って行く 道路はやがて舗装が無くなり土の道になる ルート脇にウマノアシガタ オオバニガナ ムラサキサギゴケ チゴユリ コガクウツギ タニウツギなどが顔を見せる コガクウツギも早咲き出したのかと嬉しくなる ルートは林道に出る 見上げると井水山だろうピークが見える

 林道を行く 林道をカーブに沿って登って行く方向に泉山登山道Aコースと書いた標識がある Bコースはそこを直進するのだがBコースを示す標識は無い カーブに沿って右手方向に登って行き 今度は分岐を左 ここにも標識がある ルートの道幅が狭くはなるがそれでもかなり広い ルート脇にコガクウツギが白い花を咲かせているのを愛でながら進むとAコース登山道入口に出る

 ここから山道に入る 入口付近はトキワイカリソウなど咲いていた事を思い出しキョロキョロしながら花を探しながら登る トチバニンジンのようだ赤くなっていないが特徴がある トキワイカリソウはもう終わってしまったようだ ホウチャクソウを見つけた クサイチゴやコガクウツギが花を咲かせている 薄暗い樹林帯の中に白いコガクウツギの花は目立つ 急な登りであるが花を楽しみ登って行く

 樹林帯の中のルートとなり傾斜も緩やかになる 足どり軽く気持ちがいい カマツカのようだ白い花が踊るように咲いている コガクウツギが数本並んで咲いている 芳しい香りがする 何とも言えない香りだ 大きく息を吸い込む おや? ホトトギスの鳴き声がする 今度はヤマバトだろうかくぐもったクックックックという鳴き声が規則的に聞こえてくる 耳には聞こえてきたが上手く収録出来ていない 次はオオアカゲラだろうかギギギギという木がきしむような音 森のコンサートというホームページに155種類の小鳥の鳴き声が聞けるので聞いてみたところ一番近いように思う 蛙の鳴き声まで聞こえて来る

 花はテンナンショウ ツクバネソウ ユキザサ ミヤマカタバミ チゴユリ ホウチャクソウ ジロボウエンゴサクなどを確認する 名前のわからない花もあった そして樹林帯を抜け福ヶ乢に出る

 福ヶ乢から見通しのきく尾根ルート 左手が笹原になっており花が期待される ミツバツチグリやスミレがあちらこちらに咲いている ホウチャクソウが固まって咲いているのを見つけた エンレイソウは花が終わっている オトコヨウゾメと言うのだろうか スイカズラ科との事 レンゲツツジ ヒメハギ アカモノなどを見つけながら登って行く 後ろの景観はどうだろうかと顔をあげ後ろを振り向くと何と ベニドウダンが赤い実を稔らせている 下ばかり見ていて気がつかなかった 少し降りてベニドウダンの写真をカメラに収める

 おお! イワカガミだ やはり咲いていた 次から次と顔を見せてくれる 上を見るとベニドウダン ベニドウダンも沢山咲いている こんなにも咲いていたのか 次々と歓迎してくれるイワカガミとベニドウダンに喜び何枚も写真を撮りながら登って行く 少し変わったサルトリイバラも見つける事が出来た また ミツバツツジが色を添えてくれた そして 井水山に出る

 井水山には標高1150mと記載された標識がある 視界が開け那岐山や泉山の山頂を見る事が出来る ここからは視界がきく尾根ルート アップダウウンを楽しみながらルートを行く カッコーの鳴き声が遠くから聞こえてきた 尾根にはここにもイワカガミが顔を出す 尾根沿いにもあちらこちらに顔を出し泉山山頂の少し手前でも咲いていた 撮影したイワカガミの撮影時刻を見ると最初に見つけたのが11:35 泉山山頂手前のものが12:34とかなり長い時間あちらこちらで顔を見せてくれた

 イワカガミのほかにミツバツツジ ダイセンキスミレ ミツバツチグリ ヒメハギ フデリンドウ チゴユリ サラサドウダン アカモノなどを見つけた ヒメハギやフデリンドウは小さな花で見つけにくいので見つけられると嬉しい こうした花々を愛でながら尾根を行き Bコースとの合流点を過ぎ Cコースとの合流点である1198mピークを抜け山頂に出る Bコース合流点を過ぎたところで男性お一人とすれ違う 山頂ではお二人連れが下山の準備をされていた

 お二人と挨拶を交わす 泉山は初めてとの事 イワカガミが良かったですねとお話すると ルートを覗いたら イワカガミが固まって咲いており そこの写真を撮ろうとして踏み込んだらその先に 赤と白のイワカガミが一面に群生しているのを見つけたと話しておられた 他の山でも白いカタクリに偶然出合ったりと 花にはついていると話しておられた 場所を伺うと私が下山予定しているBコースの分岐より先のようで それ以上伺うのは遠慮した しばらくそうした話をされ お先にと下山されて行かれた

 一人になり 昼食をとりながら景観を楽しんだり 足元の花を見回したり アカモノが標高を示す標識の近くで咲いていた 三角点周辺にはダイセンキスミレがまだ花を咲かせていた 周辺の景観は大山がぼんやり翳んで見えた 食事を終え下山する

 下山はBコース分岐まで登ってきた尾根ルートを戻り 分岐を右に折れ下ってゆく 腐葉土のクッションが心地良い 少し下ると岩があり そこでもイワカガミを見つけた 岩のところを回り道の案内に従って右に回りこんで降りてゆく ルートには笹が生えてきてわかり難くなっているが兎に角尾根沿いを降りて行く 途中下山ルートと似た斜面があるが 標識に出るまでは降りずに尾根を行く 泉山 津山高校山岳部と書いた標識のところを折れるように樹林帯の中のルートを降りて行く ルート沿いに黄色のテープなどが木に巻いてあった

 ここを間違いなく降りればあとは一本道 緩急はあるがほとんどくだり 足場の良いところはテンポ良く降りて行く 樹林帯の中のルートで花は少ないがそれでも ナガバモミジチゴ チゴユリ コガクウツギ タチシオデを見つけた 渓流の音が聞こえてくるようになり 最後の急な斜面を降りるとBコース登山口に出る

 ここにはヤマルリソウ咲いていると思って探したが もう終わったのか見つける事は出来なかった ルートは結構草が繁っている このまま行くと夏場になると藪コギもどきになるかも知れない ミヤマキケマン ミツバツチグリ オオバニガナ ノアザミ コガクウツギなどを見ながらルートを行き林道に出る ここからは Aコースと合流 登ってきたルートを降りて行く 駐車場の車は1台減っていた



アプローチ
 5/17に演奏会を終え一息 昨日はボランティア活動があったので 今日勇んで山に向かう 天気は安定しているという予報だが薄曇で太陽の陽射しが得られない 沿道の新緑は色が濃くなってきているのか 太陽の陽射しが無い為か鮮やかさが無い 429を足守 加茂川と走り 旭川ダムに出る 今日も満々と水を湛えている 旭町を走り 休み乢トンネルを抜ける 県北の山容は見えない トンネルを抜けて最初の点滅信号を左折 県道159を経由して久米に 久米で181へ右折し院庄へ 院庄で179へ左折し北上する 正面右手に泉山の山容が見えてくる 墨絵の世界のようだ 雲井山トンネルを抜ける トンネル出口の温度表示は17℃ 今日は26℃まで上昇するとの予報 奥津中学の所に泉山登山口を示す標識がある 標識を見て右折 直線気味に登って行き 三叉路は道なりに左へ進む 最後は標識に従い右に曲がり林道を行くと神社の前に出る 駐車場とトイレがある すでに2台駐車