櫃ヶ山



標高 954m    難易度 ☆    登り128分(天狗の森経由) 下り70分(滝方面経由)   岡山県
倉敷からの距離   92Km        登頂日 2009/06/16   ガイドブック  F写真 山の音 動画

駐車場所10:05−10:09登山口1−10:18水槽−10:32林道−10:35登山口−10:41標識3−11:06五合目−11:18六合目−11:34七合目−11:38分岐−11:48天狗の森−11:58八合目−12:04九合目−12:13山頂12:34−12:44標識1−13:02標識2−13:17林道標識3−13:29分岐−13:41登山口1−13:44駐車場所

登山 
 今日は櫃ヶ山(ひつがせん954m)を訪ねる 

 登山支度をして出発する 登山口入口には山肌の工事の為車が入っており、いつもとは違う雰囲気 舗装道路を登って行く 道路脇の梅の木はいい形をした梅の実を沢山実らせている 登山道1の標識を見て 舗装道路から登山道に入って行く 入口にはまだはちの巣注意の標識がある

 クサイチゴの赤い実がぽつぽつと顔を見せる いつもの場所にユキノシタが群生して特長のある花を咲かせている 畑の道に出る ここから山頂を見る事が出来る おだやかな顔をして、いらっしゃいと招いてくれているようだ 足元にはウシハコベ コナスビ ヒメレンゲ ムラサキサギゴケなどが顔を見せる ウグイスや小鳥たちがさえずりのどかな雰囲気

 林道工事の為の迂回路に入る 樹林帯の中のルート 一部陽射しが射しこむ場所があり コナスビ トウバナ クサイチゴ ウツギ ハナウドが顔を見せ 赤い実をつけた木もある 残念ながら名前がわからない 陽射しの有無で随分違うものだなと感心しながらまた樹林帯の中のルートを登って行く クサイチゴがあちらこちらで赤い実をつけていた 結構急な勾配が続く 樹林を抜けると林道に出る

 ホタルブクロが一輪道路脇に咲いていた たしか林道沿いの斜面にホタルブクロが群生していたと思い出し 探してみたがそれらしいものは見当たらなかった 昨年の登山日記にも記載があるので記憶違いではない 林道を少し歩きまた登山道に入って行く ここにもクサイチゴが赤い実をあちらこちらにつけていた

 登山道を行く しばらくは緩やかな登り 標識3と書いた地点に出る ここで迂回路が終わり 通常の登山道に合流する 小鳥の鳴き声を聞きながらルートを行く ルート脇にはアカショウマ コガクウツギ スイカズラ ヤマアジサイが顔を見せる コガクウツギは花弁を落としているものが多いが薄暗い場所にはまだ幾つも花弁を残しているものがあった

 ルートは緩やかに左にカーブして少し植生が変わる この辺りでマタタビの花を見つけたように記憶していたので上を見上げ探してみたが それらしい花はみつからなかった 足元にサワギク オオナルコユリが花を咲かせていた

 ルートはジグザグに登って行く 草木が繁っているが花は少ない ナガバモミジイチゴが橙色の実をつけ タニウツギ ヤマツツジが顔を見せる タニウツギは残っている花が少ない そして樹林のルートを抜け五合目に出る

 五合目ではお二人連れが一休みされており挨拶を交わす 神戸ナンバーの方で昨夜津黒温泉に泊まられたと伺う お先にと声をかけ草原のルートを登って行く ルート脇には低い木もあり ミヤマイボタ ノイバラ スイカズラ ウツギなどが花を咲かせ 足元にはニガナ ノアザミ ナワシロイチゴなどが顔を見せる 急な登りを登って行く 今日は足元がしっかりしており緩いところがもなく順調に登って行けた

 登って出たところが六合目になる 六合目は秋の花が楽しみなスポットだがこの時期は花は見つからない さーっと一回り見回してからルートを行く カキドオシやサンキライの実を見つけながら登って行く 岩の間を登って行く所がある ルート上に白い花弁が沢山落ちている 上を見上げるとエゴノキだ 白い花がまだ沢山咲いていた ちょっと高くて上手く写真は撮れそうもないなと思い先を行くと ここも足元が真っ白 今度は割りと近くで写真に収める事が出来た

 ルート脇にはウツギ ノイバラ タニウツギ スイカズラが次から次と顔を出し 花の周りには虫たちが羽音をたて群がっていた ツルアジサイ ガマズミも花を咲かせ ナガバモミジチゴの実があちらこちらに顔を見せていた こんなにも花があるのかと感心しながら登る 七合目の標識を過ぎ 少し登ると天狗の森への分岐に出る

 分岐を右に天狗の森へ向かう ここでもウツギ タニウツギ ノイバラ ヤマツツジなどを見ながら樹林帯に入る しばらくはなだらかなルート 小鳥の鳴き声を聞きながら ルートを行く コガクウツギ ツルアジサイに出会い 天狗の森の大きな案内板に降りる

 ここから石段のルートを登って行く 大きな下駄を奉納した社があり 戸が開いていた 下駄の写真を撮り登って行く 後から、何故戸が開いていたのだろう 閉めておいた方が良かったのかなと思ったが大分時間が過ぎてからだった

 太陽の陽が射しこみ 緑が映える 緑のシャワーだ この感じがいい おごそかな気持ちになる 今度は大きなカツラの木 カツラの木を中心に6枚の写真を撮り合成してみる 1枚の写真では表現できない雰囲気が再現され 合成写真の技術もさることながら 厳かな景観を思い起こせる事が出来嬉しい シダが繁るルートを登り フタリシズカを見て 八合目に出る

 ここで七合目からの直登ルートと合流する ここにも足元に白い花が落ちている 上を見るとエゴノキが真っ白な花を一杯咲かせていた 高度を上げた分咲くのが遅かったのか落ちている花は少なく びっしりと花を咲かせている 目の位置で花が見え 写真にも収めた 実に素晴らしい

 八合目付近はエゴノキが群生していたがその後はウツギ タニウツギ ツルアジサイなどもあちこちで花を咲かせ楽しませてくれる そして九合目に出る

 九合目の広場にはヨツバヒヨドリが花芽を膨らませていた これからのようだ 丸太の階段を登って行く カタバミ タニウツギ ヤマツツジが顔を見せる そして山頂に出る

 山頂にはどなたもいない 周辺の山並みの景観をカメラに収めたり 記念写真を撮る 大山に連なる山並みを追う事が出来るが薄ぼんやりしている そうこうしていると7,8名のグループがやってきた 星山から縦走して来られた由 高松から来られた由 星山登山口まで送って貰い ここを降りたら待っていてくれると話しておられた そんな話をしていると先程の神戸ナンバーのお二人が登って来られ 更に 福山から来られた5名のグループが山頂に到着 櫃ヶ山の登山口に車を置いて タクシーで星山登山口に行かれ 縦走された由 急に山頂が賑やかになる 山頂は結構広いのでそれぞれのグループで昼食休憩をとられていた

 皆さんにお先に失礼と声をかけ下山する 下山は竜頭の滝方面に降りて行く 山頂を少し行くと星山から連なる縦走路を俯瞰出来る キジムシロ コナスビ イワニガナ ムラサキサギゴケ ナワシロイチゴ ヤマツツジ ガマズミなどルート脇に咲いている花を楽しみながら降りて行く 降りはじめてすぐにゴロゴロという雷鳴が聞こえてきた 尾根道は隠れる所が無い 急いで降りて行き コルの標識1まで行き 樹林帯に入りほっとする

 標識1のところにもエゴノキ 雷鳴がゴロゴロ言っているので余り楽しむ余裕は無い 少し降りると今度はヤマボウシ 少しルートから離れているが大きなヤマボウシの木に白い花が沢山咲いていた そして またルートを降りる 樹林帯の中 ここにはエゴノキが何本もあり 降りて行くルートにはかなり長い距離落ちた真っ白い花が一杯 木にも沢山の花を咲かせている 登りの八合目のエゴノキも素晴らしいと思ったがここはそれ以上だ

 雷鳴は続く まだ太陽の陽射しが射しこんでいるがいつザーと降りだすかわからない 渓流沿いのルートは早くクリアーしておきたい 渓流に沿って降りて行くミズタビラコが幾つか花を咲かせていた そして標識2に出る

 標識2からはルートは緩やかになる この辺りにマタタビが咲いていた筈と探すとマタタビと思われるものを見つけたが 実なのか蕾なのか良くわからない まだまだ雷鳴は続く ここで雷鳴を収録しておこうと気づき 収録する 気持ちのいい音ではない サワギク ユキノシタ アカショウマ ハナウドなどに出会い下山する 幸い雨に降られずに済んだ



 帰路 勝山に出る途中から雨が降り出し 落合ではかなりの雨だった 途中降ったり止んだり 倉敷は帰宅後夕方になりかなり雷が落ちた


アプローチ
 梅雨に入ったとは言うものの今年は雨が少ない 今日は天気が不安定ながらも持ちそうだとの予報で出かける 倉敷は晴れ だが空の青さは今一 薄っすらと薄雲が出ており弱い陽射しの中車を走らす 吉備路 加茂川と抜け旭川に出る 今日も水位は下げている 旭町で県道30へ左折 旭川に沿って落合に出る 落合入口の温度表示は23℃ 落合で313に乗る 大空山・富栄山と思われる山がシルエットのように見えてくる 勝山の温度表示は26℃暑くなりそうだ 真賀温泉 足温泉を過ぎ登山口駐車場に 駐車場にはすでに3台駐車なんと神戸 香川 福山と県外ナンバーばかり どうしたのだろう