牛曳山〜伊良谷山〜毛無山縦走



牛曳山 1144m 伊良谷山 1149m 毛無山 1144m 
難易度 ☆     登り74分 縦走43分 下り37分  広島県
倉敷からの距離 140Km        登頂日 2009/06/27   ガイドブック  写真 山の音

六の原駐車場10:31−10:45入口−10:54「牛曳山2.3Km」道標−11:14牛曳滝−11:45牛曳山尾根分岐11:48−11:55分岐−12:01伊良谷山山頂−12:31毛無山山頂12:44−12:52分岐センター2.4Km−12:57分岐−12:59出雲峠13:01−13:23駐車場

登山 
 今日は牛曳山(うしびきやま1144m)から伊良谷山(いらだにやま1149m)を経由して毛無山(けなしやま1144m)へ縦走するコースを訪ねる
 車のドアを開けると早速エゾハルゼミの合唱 セミの時期になった 登山支度をして出発する 駐車場には大きなヤマボウシの木が白い花を一杯咲かせていた ここは幾つもの登山ルートがある 何名か出発しておられたが私が今日行こうと思っているルートとは違う方向に向かっておられた 牛曳山へのルートは自動車道を走ってきた道を戻る 道路脇には結構花があり何が咲いているのか楽しみでもある 早速ヤマアジサイが顔を見せる ムラサキサギゴケ コナスビ オトギリソウ ヤマボウシ ミヤコグサ ウツギ ノコギリソウ ヒメジオン ウシハコベ ドクダミ等見つける ノコギリソウは北海道で出会った花 こちらで出会ったのは初めてだろうか? これらの花の写真を撮ったり エゾハルゼミの鳴き声などを録り牛曳山登山道につながる砂利道入口に出る

 入口は鎖がかけられ自動車の進入が出来ないようになっている 鎖をまたぎ砂利道を登って行く 入口にウツボグサが紫の花を咲かせていた 良く出会う花だが今年出会うのは初めてだ スイカズラ ナワシロイチゴ ヤマアジサイ コアジサイ カタバミ等が咲いているのを見ながら登って行く 今日のルートはミヤマヨメナが期待される ここでも顔を見せてくれたが花弁がかなり落ちている 時期が過ぎてしまったのかも知れない 少し登るとマイヅルソウの群生地に出るがもう花は終わり 葉だけだった 6月も終わりでは仕方がない その場所にアカショウマが何本が花を咲かせていた 今の時期だとササユリに出会えるかも知れない と ふと頭の中で考えたら なんと ルート脇にササユリが一輪見事な花を咲かせ出迎えてくれた 不思議な事もあるものだなと思い且つ出会えた事を喜び写真に収める

 牛曳山2.3Kmの標示を見て 白樺林のルートに入って行く いつも楽しみにしているルートだ 小鳥の鳴き声やエゾハルゼミの鳴き声を聞きながらルートを登って行く 雲の間から太陽の陽射しも射しこみ 白樺の色を浮き立たせてくれる 白樺林のルートを過ぎ 樹林帯のルートを行く ルート脇にコアジサイがあちらこちらに顔を見せる 山肌の斜面にも見られる 地味な花で日影で咲いていると余り目立たない

 やがて渓流の音が聞こえ 渓流沿いのルートになる ここはラショウモンカズラが咲いていたところだが今は花は無い この時期は何が咲いているだろうかと期待していただけに残念だ 渓流沿いをジグザグに登って行くと 牛曳滝に出る

 滝の周辺にはヤグルマソウが大きな葉を広げていた その中からアカショウマが一輪白い花を伸ばしていた 滝を回り込むようにしてルートを行き 滝の上流に出 渓流沿いにルートを行く ミズタビラコが顔を見せてくれた

 渓流は更に細くなる 細流をまたぐようにして大きく左にカーブし 流れから離れ ブナ樹林帯のルートを行く ところどころミヤマヨメナが顔を見せる しかし、花弁の落ちたミヤコヨメナが目立つ ヤマアジサイ コアジサイが顔を出す ここでもコアジサイが多い 太陽の陽射しを受けているコアジサイの写真を撮った 太陽の陽射しを歓迎するかのように小さな花を一杯広げ 喜んでいるように思える 太陽の陽が射しこむとこんなにも違うのかと感心させられる

 ヤマボウシ オオバギボウシの花芽 ミヤマイボタ ササユリ ツクバネソウ ユキザサの実 ニガナなどに出会いながらルートを登って行く ミヤマヨメナも数が増えてくる 花弁が揃っていない花が多いのでピークは過ぎているがそれでも花が咲いている雰囲気を楽しむ事が出来る オオバギボウシが群生し花芽を伸ばしているのを見ると まもなく牛曳山の尾根分岐に出る

 牛曳山山頂はどうやら分岐のある所のようだ 縦走路はここを左に行くのだが右手方向に少し行き 花や景観のいい場所がないか見てみたがすぐに戻り 縦走路を伊良谷山方向に向かう

 尾根ルートにはミヤマヨメナが随分咲いていた ヤマツツジ ウツボグサ オオナルコユリを見つけ コルに出る コルには標識がありここから六の原の駐車場に降りて行くルートもある コルを直進する コナスビ ミヤマイボタ シロバナニガナを見て 伊良谷山に出る ここが今日の最高峰だ 標識のすぐ近くでササユリが一輪出迎えてくれた

 ササユリの写真を撮り ルートを行く ルートは軽いアップダウン ミヤマイボタ ヤマボウシ ノイバラ ウマノアシガタ コアジサイ コバノフユイチゴ オオナルコユリ ヤマツツジなどに出会う 毛無山山頂に出る直前にちょっと変わった花を見つけた ホナガナツハゼらしい 植物図鑑をめくってみてどうやらこれらしいと見つける 見つける事が出来るとまた嬉しくなる そして毛無山山頂に出る

 山頂に出る 山頂は広い広場になっている 5,6名のグループがわずかしか無い木陰の下で昼食休憩をされていた もう一組お二人連れは 陽射しを受けながら休んでおられた 私も適当な場所を探す 花が咲いていないか見回してみたが特に見当たらなかったのでいつも休んでいる辺りにリュックを降ろし 昼食をとる事に 降ろしたリュックを開こうと下を向く リュックの先に白い花が隠れるようにして咲いているのを見つける 周りをかきわけ全体を見えるようにする ひょっとしたらシライトソウかも知れないとカメラに収める 帰宅して写真を調べると花や葉の形が掲載されている写真とそっくり 思いがけずシライトソウに出会う事が出来た 実にラッキーだった 他にも咲いていないかと食事をとりながら周辺をうろうろと探してみたが見つける事は出来なかった

 食事を終え下山する 下山ルートはいつものように出雲峠経由 ルートをテンポ良く降りて行く 山頂で休んでおられた二つのグループの皆さんも同じ方向にすでに降りて行かれた すぐに追いつき お先に失礼する いつもの場所にタンナトリカブトが花芽をつけていた また、ササユリにも幾つか出会う 赤みを帯びたものや白いものに出会う 白のササユリはすっきりしており清楚な感じがした 出雲峠はヤマボウシの木が多く あちらこちらで白い花を咲かせていた


アプローチ
 訪ねたいと思っていたが天気がなかなか安定しない 倉敷から距離があるので天気が安定している時に訪ねたい 何度か予定を変更し、気になっていた 雨でだめかと思っていたが降水確率がどんどん下がり前日には0%に どうやら大丈夫そうだと判断し目的地に向かう 高梁川沿いを走るのは久しぶり 薄ぐもりの空の下 川面を横目で楽しみながら車を走らす 土曜日でもあり流れは順調 川辺橋 総社大橋を抜ける 豪渓泰橋の温度は22℃ 今日も30℃を越えるとの予報

 豪渓泰橋を渡り 180に合流し北上する 高梁の市街を抜け 井倉23℃ 新見25℃と温度が上昇してくる 新見のインターンチェンジを過ぎて182へ左折し東条に向かう 182は走りやすい 東条で314に乗り 北上する 314を暫く走ると備後落合で183に合流 合流地点に県民の森の案内がある それ以降は要所要所に案内表示があるので案内に従って六の原の駐車場に 結構多くの車が駐車 登山支度をされている方も見られた