犬挟峠10:03−10:15尾根−10:26三合目−10:38五合目−10:49雲居平−10:58七合目−11:26九合目−11:39下蒜山山頂11:51−12:00九合目−12:14七合目−12:18雲居平−12:22五合目−12:31三合目−12:41尾根−12:49犬挟峠
今日は下蒜山(しもひるぜん1105m)を訪ねる車を出ても雨が降っているという感じはしない だが、飽和水蒸気の中にいるようだ 降水確率10%と言う予報だから降られる心配は無いだろう それでも傘をすぐに出せるようリュックの外のネットに移し出発する 湿原にネムノキがまだ花を残していた 駐車場にはキンミズヒキが咲き出していたが花は少ない
湿原を右に見てルートに入る 最初の一歩がいつも難航する 今日は水かさが増えている 足場に注意しながら丸太の上を1,2歩歩きルートに乗る これだけ水があると靴は濡れてしまう これもいたし方がない
ヌマトラノオ ワレモコウが顔を見せてくれる ノハナショウブはもう終わってしまったようで姿を確認出来ない 樹林帯に入る ガスの中に突っ込むような感じだ 木の葉が雨滴に覆われしっとりといい色をしている ガスの中の樹林はそれなりに趣がある おっととっと 足を滑らす 足元が緩く滑りやすい 注意が必要だ パラパラという音がする 雨足なのだろうか? 葉に溜まった雨滴が落ちる音なのだろうか? 雨かどうかは樹林を抜けた時にわかるだろう
花に出会う事なく尾根に出る 尾根沿いの擬木の階段を登って行く 鎖やロープがあるがその世話にならずに登って行く 足元が緩いので下りは注意が必要だ 三合目の標識を過ぎると 今度は岩肌を登る形になる ここにも鎖やロープがある ここもそれらにお世話にならず登って行く 急な登りを終えると一段落 しっとりとした樹林の景観を楽しみながら樹林のルートを行く
五合目の手前で樹林を抜ける 足元に白い小さな花が散っている 見上げるとリョウブだ 花を一杯に咲かせている そしてガスに覆われた草原のルートに出る 雨は降っていない 五合目の標識を過ぎたところで 早速 ノアザミ オトギリソウ オミナエシ ウツボグサ カワラナデシコ ママコナ ハギなどが顔を出す オトギリソウは水玉をかかえ カワラナデシコは水の重みに耐えかねている そして雲居平に出る
雲居平に出ても何も眺望が得られない セリ科の花だ 同じ株に3つの花を咲かせているがどれも違う 成長過程で違うのか 雄雌の区別があるのか調べてみたがわからなかった 笹原の中にオオバギボウシが花を咲かせていた イタドリ リョウブを見て七合目の標識に出る 標識のすぐ脇に白花のツリガネニンジンが咲いていた 白い花はなかなか趣がある 少し行くと今度は青色のツリガネニンジンが咲いていた この辺りはカタクリやキクザキイチゲが咲いていた場所だが このシーズは花は見られない
ジグザグの登りとなる マルバタケブキの新芽だろうか顔を見せてくれる セトウチホトトギスのようだ ヤマジノホトトギスと一回り花が小さい 葉が違うので調べてみたところわかった 肝心の花のところが上手く撮れず残念だ 今度はシュロソウ なかなか味のある色だ もっと咲いていないか周辺を探してみたが見当たらなかった お! シモツケソウだ ピンク色の淡い花だ 行過ぎたので数歩戻って写真に収めたがその先にも幾つか咲いていた 登っているところは八合目から九合目の一番急な場所 あちらこちらに花が顔を見せてくれるので足場を確保し カメラを取り出し撮影しながら登って行く その後もオオバギボウシ カワラナデシコ アキカラマツ ヤマハッカ ママコナ等と出会い九合目に出る 七合目から九合目に要した時間を見ると 前回5月には18分だったものが 今回は28分と10分ほど余計にかかっている それだけ花を楽しめたのだ
九合目からの登りは大分楽にはなるが足元が緩く下りは注意が必要だ ここでもリョウブが花を咲かせていた イブキトラノオが顔を見せる マクロで撮ると水玉が幾つもついていた そして山頂に出る 山頂ではイブキトラノオが集団で出迎えてくれた
山頂には誰もいない 景観も得られない 記念写真と昼食を終え下山する 下山は登ってきたルートを戻る 滑りやすいので足元に注意 カニの横ばいのような形で慎重に降りる 三合目から尾根の所要時間を見ると 登るときと同じ程の時間がかかっていた ホトトギスやヒグラシの鳴き声も聞こえてきた
車に戻り 駐車場の周辺を散策するとヌマトラノオが群生しているのを見つける また ヒグラシが鳴いているところを収録した
帰路 二つのトンネルを抜け 湯原に出るとガスは無くなり 櫃ヶ山がくっきりと顔を見せる
久々に青空 この時期は青い空に白い雲がいい でも天気予報によると中国地方に寒気があり雲が出やすい状態との事 降水確率は10%なので雨の心配は無さそう 太陽の陽射しを受けながら車を走らす いつものように429を吉備路 足守 加茂川と走る 旭川ダムは水位を随分あげている 川面に周囲の緑が映し出され 明るい 太陽の陽射しが得られると景観も活き活きとしてくる 旭町で県道30へ左折し落合に出る 落合入口の温度表示は25℃ 落合で313に乗り北上する 勝山では27℃と気温は上昇してくる 次第に雲が増えてくるが雲の間から太陽の陽が射しこんでくる 湯原は25℃ 太陽の陽が射す時間が短くなったのかも知れない それでもまだ陽射しはあるトンネルを抜ける 抜けた先はガス 景観が一変する その内フロントガラスに雨滴がつく 雨なのだろうか霧なのだろうか 時折ワイパーを動かす程度 山並みはガスに包まれ裾野ですら見えない 313と別れ 482を進む 温度表示は19℃ 丁度良い気温だ 下蒜山登山口の標識に従い道路を右折 犬挟峠の駐車場に向かう 今日は1台も駐車していない