笛石山〜後山縦走


笛石山 標高 895m 難易度 ☆  ガイドブック        兵庫県
後山 標高 1345m   難易度 ☆☆ ガイドブック F兵庫県
登り59分 縦走109分 下り101分 
倉敷からの距離   113Km        登頂日 2009/09/19    写真 山の音 動画

松の木橋駐車場10:18−10:22笛石山登山口−10:37標識(笛石山65分)−11:17笛石山11:22−12:09大馬鹿門見ゆ−12:37一般コース合流−12:58行者コース合流_330m−13:11山頂13:25−13:31分岐(行者コース分岐)−13:44分岐(松の木公園)−13:59渓流岩場−14:01合流(行者コース)−14:11合流(大馬鹿門コース)−14:25不動の滝−14:29駐車場−14:48なめらの行者−15:02笛石山登山口−15:06松の木橋駐車場

登山
 今日は笛石山(ふえいしやま895m)経由で後山(うしろやま1345m)を訪ねる 下山は一般コースを下りる

 登山支度をして出発する 駐車場には行者霊水と書いた名水があったり、大きな案内板がある トイレも設置されている 鳥居を潜って簡易舗装された林道を行く 左手には板馬見渓谷が流れている 不動明王を祭っている祠が左手にある 祠の板壁に後山登山ルートの案内図がある その図には笛石山登山口は記載されていない そこから数分で 笛石山登山口と書いた標識のところに出る

 橋がかかっており 橋を渡る 渡ったところに 新しい標柱があり 笛石山登山口 宍粟50名山 と記されている ルートを登って行く 桧か杉の樹林帯の中のルートを行くとガレ場に出る ルートはどこだろうかと見回すと対岸と思われる箇所にルートが見える ここからしばらくは谷筋の渓流に沿って登って行く 渓流は集中豪雨によるものだろう土石流で埋もれており ルートは消されてしまったようだ 幸い渓流沿いの登山ルートまでは土石流に埋もれておらず ルートも読めるし 障害物も無く登って行ける 土石流に埋もれた渓流を左に見ながら登って行く

 ルートにはマツカゼソウが見られる 花はこれからなのか白いものは出来ているが花の形をしていない ベニバナボロギクも顔を見せる お! またガレ場に向かう 対岸にルートがあるのを見つけ そのルートに向けガレ場を抜けて行く 谷筋と一時離れるがすぐまた右手に見えてくる

 またガレ場を抜ける 今度は大きく左に回る 杉の木に 笛石山65分 と書いた標識がある 標識を確認してルートを登って行く 周辺は流木が散乱している 風倒木が流されてきたのかも知れない ルートははっきり読めるし特に障害になるようなものは無い

 樹林にルート標識があるのだが 標識の半分が欠けていて何を書いてあるのかわからない 1ヶ所これは何だろうと思う標識があった 分岐になっている 矢印の所に書いてある文字か記号かわからない 矢印と反対側は丸太が2本通行を妨げるようにして置いてある 簡単に跨げる状態だったが こちらには行かず矢印方面に行くようにとの事かと思い 矢印に従う

 写真を見て考えるに 笛石山の笛という字を逆さにしたものと思われる 従来のルートではなく こちらにと 標識を逆さにして括り付けたもののようだ 従来の順路は集中豪雨で荒れているのかも知れない

 所々テープナビもあり 特に支障になるようなものも無く 登って行く この辺りになると傾斜は緩やかになり歩きやすくなる 額ににじんでいた汗も次第に収まって行く 右手にフェンスが見えてくる 樹間に向かいの山並みがちらちらと見えてくる フェンスを右にみながら登ってゆくと 尾根に出て山並みを展望出来るようになる 結構風もある 帽子を飛ばされないよう手に持つ

 ここからは尾根筋を登って行く 山並みの景観とあわせ 千種の町並みも見えてくる 尾根筋を登って行くと 笛石山山頂に出る 山頂には山頂標識と三等三角点がある 三室山方面の山並みを見渡す事が出来る

 ここまで登ってきて猫石に出会っていない この先かなと思ったが 結局見つからなかった またの機会の楽しみにしておこう

 山頂で記念写真を撮り すぐに後山へ目指す 後山と書いた標識と 北西の稜線尾根から板馬見渓谷源流経由下山道 所要4時間以上 という標識がある 標識に従い 尾根道を行く ルートには所々に笛石山−後山 順路と書いた標識がある 尾根は一筋なので ルート探しはそう難しくない テープナビもあちらこちらに見られる 倒木があったり 岩があったりしてどちらに巻くといいのだろうかと思うところが何箇所かあったが そう難航することなくルートを追う事が出来た 1ヶ所2m程の岩壁を下りた 巻くルートがあれば巻きたかったが見つけられなかった

 松の木の倒木があり 枝が折れ 折れた枝がルートに出ている 下から登っていると仰ぎ見ない限り気づかない もろに頭をぶつける 山には何があるかわからない ルートに出ている枝にはよく頭をぶつける 注意が必要だ

 ルートではナナカマドの実 ママコナ オトギリソウ ツルアリドウシの実 ツルシキミの実などに出会った ナナカマドはルートに実が落ちているのを見つけ 見上げると赤い実をつけているのを見つける事が出来た ツルアリドウシはナナカマドより少し小粒 ポツポツとしか顔を見せないので何だろうと確認したもの 花は少ない 少ないなりに見つけると小さい花に安らぎを感じる

 尾根ルートの高低差はあまりない 笛石山が895mで一般コース合流点で約1100m 標高差が約200m 距離は平面距離でざっと2km 登山記録を見ると1時間少々かかっている ルートを行くと おごしき山の大馬鹿門が見えてくるポイントがある 丁度同じような標高だ 大馬鹿門の標高が1000mであるから合流点までほぼ半分の位置にあたる  

 一般コースとの合流地点には標識が設置されている 一般コースは2000年に一度下りた事があるが その時は笛石山のルートは整備されていなかったのか標識があった記憶が無い これだけはっきりした標識があれば後山から笛石山経由で下りるルートを探す心配はない

 一般コースに合流すれば後は楽 と思っていたが 結構しんどい 疲れが溜まっているのかな とか 考える 今になって考えると 合流点から標高差250mを短い距離で登るのだから 傾斜がきつくて当然だ 行者コースから登ると平らのように思えるが笛石山からだと それまでが緩やかだったのでかえってきつく感じるようだ ふうふう言いながら山頂に出る

 山頂には5,6名の方が休んでおられた その内4名の方はルートを巡視に来られたとの事 笛石山から登ったと話したら 障害となるようなものはどうでしたと問われた 倒木等あったがルートを失わず来れましたと話す 林道の状況はどうか伺ったがこれから見て帰ると話され 一般道を降りて行くと言われ下りてゆかれた

 そんな話をしている間に他の方も下山されたのか 私だけになった 青空が広がり氷ノ山がはっきり見える 周辺の山並みをカメラに収め 記念写真と昼食をとり下山する

 下山はたまには一般道を降りてみようと 合流点まで戻る 戻る時に気づいたが結構勾配があり走っておりる訳には行かず 足元を確認しながら 足元の良いところはテンポを楽しみながら下りて行く 下って間もなく ルート整備をされている4名のグループに追いつき お先に失礼しますと挨拶し下りて行く

 笛石山との分岐では松の木公園下山コースと書いてある案内に従って下りて行く テンポを楽しみ下りてゆくとルートが崩れている 回り込むようにして渓流の岩場を抜ける 振り返ると丸木の階段のようなものが見えたので そちらの方が歩きやすかったのかも知れない ここを過ぎるとすぐに行者コースの分岐に出る

 分岐を元谷へ下りて行く 周辺に流木が散乱しており集中豪雨の影響がうかがえる ルートを下りて行く 土石流でルートが崩れているところがあった 足場の良い場所を選び、まわりこんでルートに戻る ここは下手をするとルートを失いかねない そこからすぐに大馬鹿門コースとの分岐に出る

 周辺の土石流の状況など見ながら下りて行く ルートには特に影響なく下りて行く この様子だと 不動の滝のところが心配になる 階段などが流されていたらどうしょうと心配がよぎる 石小屋 鐘懸の行者を過ぎ 不動の滝に出る 階段は残っていたが 橋は流されてしまい無くなっている 不動の滝と書いた標識も流されてしまったようだ 階段を下り 石を伝わって対岸のルートへ行く事が出来ほっとする

 宿坊跡や二の沢を抜け 駐車場に出る 駐車場には車は無い 林道を下りて行く すぐに道路が土石流で埋もれているところに出る 山から川のように土石流の流れが出来ている もう少し下りてゆく 左にカーブするところもやられており路肩が大きくえぐられている この部分の修復は大変だろう

 渓流が道路下の暗渠を抜けるところがある 道路は崩れていないが流木がいくつもひかかっていた そこからしばらく特に異常なく なめらの行者のところに出る この様子ならここまで車で来れるかも知れないと思ったがそうは甘くない なめらの行者から3分程降りた地点にも土石流が流れていた ここが最後だった しかし その後も路面を整備した様子が見え 道路脇には石がごろごろしていたり 路肩がえぐれている所も見られたので 当分は車での進入は避けた方が良さそうだ そう思いながら 駐車場に戻る



アプローチ
 爽やかな青空の下 2号線を走る シルバーウイークと言う事で皆高速道に乗ってくれるかと思ったが 予想に反してトラックが多い 高速道の混雑を避けておられるのかも知れない 多くの人が5連休に突入している中 お仕事ご苦労様です 岡山のバイパスまでは割と順調に抜けたが 備前付近は信号に伴う渋滞 これなら岡山ブルーラインを走れば良かったと思うが ここまで来ては致し方が無い 備前を過ぎなんとか順調に走れるようになる 県境の船坂トンネルを抜け兵庫県に入る トンネル出口の温度表示は20℃ いい気温だ

 トンネルから数Km走り 上郡の案内に従い県道5号へ左折する 鉄道を横断 三つ目の信号を右折し千種川を渡り373へ左折する 智頭鉄道と平行に走るようになると間もなく久崎の三叉路の信号 信号を右折し 千種川を右に見ながら走る 南光町で179に乗り すぐ県道53へ左折する 県道53も千種川沿いのルート 川沿いを北上してゆく 県道72と合流 道の駅千種に立ち寄り野菜・果物を購入 道の駅を出て少し走ると後山の山容が見えてくる 青空に映えてはっきり見える 車を停め写真に収める 429に少し乗り 市街地を抜け 左手に千種川を見ながら走って行くと 大きな観音様が左手に見えてくる 松の木橋を渡り、その脇の考霊山登山口駐車場に駐車する いつものようになめらの行者の所を考えたがインターネット情報によると8月の台風9号の影響による集中豪雨で通行が難しいらしい