下蒜山



 標高 1105m 難易度 ☆☆     登り71分 下り43分  岡山県
倉敷からの距離   118Km        登頂日 2009/11/23  ガイドブック  F写真 動画

犬挟峠10:34−10:43尾根−10:26三合目−10:54五合目−11:10雲居平−11:18七合目−11:34九合目−11:45下蒜山山頂12:03−12:10九合目12:13−12:22七合目−12:26雲居平−12:30五合目−12:36三合目−12:43尾根−12:49犬挟峠

登山
 今日は下蒜山(しもひるぜん1105m)を訪ねる

 数日前蒜山に積雪があったというニュースが流れ 山には雪があるかも知れないと雪山の準備もしていたが 見るところ雪は無さそう 気温も上がってきており 冬用の手袋や帽子は車に残して出発する

 登山口入口に新しく木の橋が出来、靴を濡らす事なく抜けてゆける 実にありがたい 湿原のススキは降雪があった為だろう 押しつぶされ平らになっている 平らになったススキの原を見て 樹林帯に入る

 樹林帯の紅葉は終わり 木々はすっかり葉を落としている 太陽の陽射しを遮るものが無く 暖かな陽がのどかな晩秋の景観をかもし出す 降り積もった落ち葉は時間をかけ腐葉土として還元してゆくのかと自然の摂理に感心する

 樹林帯のルートを登り 90度左に曲がり 尾根を登って行く 前日雨が降ったようだがルートは割りとしっかりしている でも柔らかいところもあるので下りは注意が必要だ 擬木の階段を登って行く 急斜面と緩斜面が交互に現れ 何回か擬木の階段を登ったところに三合目の標識がある

 三合目の標識を過ぎると今度は鎖やロープのあるルートになる 鎖等があるがそれらの世話にならず登って行ける 鎖に触れると冷たく感じるが岩や木々は一つ一つ感触が違い 暖かさが感じられる この枝やこの根は多くの人が掴んでいるようだと感じることも面白い

 ルートは樹林帯を抜け草原に出、前方に山頂(正確には九合目)ピークが顔を出し 五合目の標識に出る 黄金色に紅葉した笹原が広がる 山肌を覆う笹原のカーブは実に美しい 景観をカメラに収めながら登って行く 雲居平辺りからの景観が好きだ ルートに花が咲いていないか探してみたがもう見つからなかった 先日来の雪で店じまいをせざるを得なかったのかも知れない

 七合目の標識を過ぎ ジグザグに登って行く 八合目を過ぎると鎖とロープの連続になる とは言え ここも鎖等のお世話にならずに登って行ける 時々振り返り登ってきたルートをカメラに収める ここからの景観もなかなか味がある 急斜面を耐え登りきると九合目の標識に出る

 九合目の標識まで出ると もう登ってきたルートを俯瞰出来ない だが、前面に山頂ピークが見える ここもロープが準備されているがそう傾斜はきつくない 足元はいくらか柔らかいので下りは注意しないといけないと考えながら登って行く そして山頂に出る

 山頂に出ると冠雪した大山が飛び込んでくる え! 大山だ! 澄んだ空を背景にくっきりと聳えている 思わず声が出る 山頂には3組6名の方が思い思いの場所で休んでおられたが つい きれいですね と声をかける 大山から三鈷峰に繋がる山並みは真っ白に冠雪し 矢筈ヶ山 甲ヶ山に繋がる山並みはまだら模様 高い山とのコントラストがはっきりついている 手前に見える上蒜山の山肌にも白いものが見られた

 山頂は暖かな陽が射し、風もなく 心地よい 汗をかいてはいるがウインドウブレーカを着る事もなく 山並みをカメラに収めたり 昼食をとっていると 若い女性がお一人で中蒜山の方から登って来られた 伺うとお一人で、上から縦走され、また戻るとの事 地元の方と話しておられた 大山がきれいだ いつも見ているのと角度が違い新鮮だ と 話しておられた さっさと食事をされ それではとすぐに中蒜山の方に戻られていた こうした方もおられるのだと改めて感心した

 山頂で話をしていると 今日は実に気持ちがいいですね もう一山行きたい感じ という話が聞こえた 時刻はまだ12時前 これから降りて13時前には降りれる その後 久し振りに砂湯でも寄ろうかと考えていたが もう一山登るのも悪くない 津黒山なら帰りがけに寄れると そのお話に触発され登ろうと考える

 それではお先にと私も山頂を後に下山する 下山は登ってきたルートを降りる 降りてまもなく、登る時に八合目手前で出会った 三脚をとりつけた一眼レフカメラを持ち 写真を撮っておられた方とすれ違う 山本さんでは? と声をかけて戴く 出雲峠のウメバチソウは見事でしたとお話を戴いた 確かAさんではないかと思ったのでお名前を確認せずにお話をさせて戴いた きっといい写真を撮られた事と思う

 後はテンポ良く降りて行く 足元の緩いところはそれなりに注意し 足を滑らす事なく車の所に



 登山靴を履いたまま、津黒山を目指す


アプローチ
 倉敷の街にガスが立ち込める こんなにガスに覆われるのは珍しい 自動車の運転が心配されたが 出発する頃になると大分消え、運転に支障は無い いつものように429を吉備路 足守 加茂川と抜けて行く 旭川ダムは水位を上げていた 空にはまだガスが残っているのか川面はどんよりとした景観 旭町より県道30へ入り 旭川に沿って走り落合に出る 落合入口の温度表示は8℃ まだガスが残っており山並みは見えない 落合から313に乗り 久世の街を過ぎた辺りで青空が顔を出し 旭川の川面が一度に明るくなり 水の流れが活き活きと輝いて見える 勝山 湯原と北上して行く 勝山8℃ 湯原10℃と気温は上昇して行く 新熊居トンネルを抜けると正面に中蒜山の頭がちらっと見える 雪は見られなかった 中和トンネルを抜け 川幅が狭くなった旭川沿いを走る 蒜山の市街に入る手前で313と別れ 482を直進する 蒜山の気温は13℃ 下蒜山登山口の案内に従い右折する 途中自動車道が新しくなり 道なりに左に曲がってしまい あれ?おかしいと気づき真っ直ぐのルートに戻る そして登山口の駐車スペースに 駐車スペースには沢山の車が駐車していた