毛無山



標高 1218m    難易度 ☆☆     登り103分 下り118分(白馬山経由)  岡山県
倉敷からの距離   115Km        登頂日 2010/01/20   ガイドブック  F写真 山の音 動画

駐車場10:37−10:51登山道入口−10:54三合目−11:03四合目_1.2Km−11:08五合目-11:14六合目_0.6Km−12:08九合目12:17−12:29山頂12:34−12:42九合
目−12:56俣野分岐−13:40白馬山13:41−14:28林道−14:33駐車場

登山
 今日は毛無山(けなしがせん1218m)を訪ねる

 登山口から雪 下山に白馬山経由を念頭に置いているので輪カンジキを持って出発する 念の為軽アイゼンもリュックに入れておく 足がもぐるようであったら輪カンジキ 滑るようであったら軽アイゼンという考え方 登山ルートはしっかり踏まれている 気温が冷え込まなかった為かアイスバンという状態ではない すぐ履く事になるだろうと手に持って出発したが この状態なら行ける所までこのまま登っていこう

 ルートに入ってすぐに白馬山に向かう分岐がある そちらもルートが踏まれているのでこの様子なら心配なく降りて来れそうだと読む 林道を行く 結構小鳥の鳴き声が聞こえてくる これも気温が影響しているのだろうか 林道から登山道に入る ルートは一直線に登山道に向かっている ルートには太陽の陽射しが降り注いでおり 樹林が影を写し 陽射しを受けているところは輝いている 午後から下り坂で夕方には雨という予報 陽射しが得られる事を喜び登って行く

 数分すると三合目 標識が頭を出しているので積雪量は知れている ここから渓流沿いのルートを登って行く 渓流の存在がわかる状態で夏山ルートを忠実に登っている 登りがこれまでよりきつくなるが滑るでもなし埋もれるでもない 雪は適当に柔らかく しっかりと受け止めてくれる 四合目 五合目と標識を確認しながら登って行く 四合目に山頂まで1.2Kmの標識があり 六合目に0.6Kmの標識がある この距離は正しいのだろうか? 記録を見ると四合目から六合目の0.6Kmを11分 六合目から山頂までの0.6Kmを66分と余りにも違いすぎる

 六合目辺りになるとブナ樹林帯 ところどころに杉などが見られる 雪面に写る樹林のシルエットなど雪景色を楽しみながら登って行く 薄日はまだ射しているが陽のひかりは弱くなってきており 雲が増えてきた おや、小雪崩だろうか 雪が割れ1mも無さそうだが断層が出来 笹原が覗いている 積雪量が数10cmとたいした事が無いので怖さはないが気持ち悪い ルートを追って行く いつもだと、六合目から足跡がわかれ踏まれ方が弱くなるのだが団体さんだったのだろうか割りとしっかり踏まれている まだ輪カンジキを手に持ったまま登って行く

 登っては立ち止まり写真を撮る パノラマ編集用にと水平方向や垂直方向にカメラを動かしパチパチと撮る 幅の広がりがあるとまた一味違う ルートを追いながら登って行く 七合目の辺りと思うが標識は雪の下のようだ その先でルートが別れている 左方向が通常のルートだ 直登気味で登っているルートが見られるのでこちらを登ってみようと登って行く 踏まれ方が弱くなったのか傾斜がきついのか結構難渋する 足場を固めながら登りクリアーする

 もう九合目が近い 別のルートとも合流し九合目手前のブナ樹林の中を行く 右手方向には冠雪した蒜山が薄っすらと見える 左手には西毛無山が顔を見せる もう陽射しは無くなり 風の音がピューピューと聞こえてくるようになった 山頂に出る前にウインドウブレーカを着たり 輪カンジキを履いておこうと九合目の小屋の前で一休みする

 輪カンジキを履いて登って行く 尻セードで降りたようでステップが消えていたが輪カンジキを履いていた事もあり特に支障なく登って行く 山頂手前の雪原の登りは右手方向から金ヶ谷山 三平山 蒜山三座と登るにつれて次々と山が見えてくるので楽しみなところ だが 今日は視界があまりはっきりせず期待した景観は得られなかった そして山頂に出る

 山頂に出ると大山が見えてくる 山頂は雲に覆われ見えない 裾野がわかる程度 暗い雲が出てきて怪しげな天候 風も時折強く吹いてくる 風が凪いでいる間に記念写真を撮り これから降りる白馬山に連なる景観や反対側の西毛無山の景観を写真に収め 早々に下山にかかる

 白馬山1.9Kmとある ここの登りと同じ程の距離があるのかと再認識する ルートにはスノーシューのトレースを判別出来る 雪は柔らかいものの埋もれる状態ではない 雲行きが怪しげなのが気にはなるが白馬山経由で降りる事とする

 今日は樹氷は出来ていないが雪の状態は大分違い 尾根の雪景色を楽しませてくれる 特に九合目付近はブナ樹林が美しく見ごたえがある 九合目で振り返ると右手方向に西毛無山が見えることがわかった 普段は木の葉に隠れていたようだ ここでもパチパチと写真を撮る 山頂から俣野分岐までで30枚程撮っていた アナログの時代と違って気楽に撮れる

 俣野分岐を右に曲がるようにして尾根のアップダウンを行く ブナ樹林の雪景色を楽しみながらルートを行く 何回も歩いたルートではあるが雪に覆われていると一味も二味も違う 動物の足跡があちこちにありそれも面白い 相変わらず風が強い 心配していた空模様は特段変化なく一安心 気温が上昇してきている為か雪質は重く 結構足にきている もっと軽く歩けてもいいのにと思うが重い 白馬山の標識が見えてくるとほっとした感じがした

 トレースはここで登山口に向かって降りている 流石金ヶ谷山へのルートはトレースは見られない 大山とはここでお別れと見えないまでも裾野の写真をとりルートを降りて行く

 ここもブナ樹林帯の中のルートで景観が良い 右手方向に毛無山が見え 左手には土用ダムを見る事が出来る 少し降りるとルートは右に曲がり 今度は正面右手方向に毛無山山頂が見えてくる 雪の時は山頂が真っ白な事と遮るものが無い事で目立つ 左手は笹原になっており登山口周辺の景観を俯瞰出来る

 そこを過ぎると左方向に曲がるようにして斜面をどんどん降りて行く この下りは尾根を追うのが難しい 何度か違う方向に下りている 今日はトレースがついているので安心とトレースを追って行く ふとルートにテープナビがある事に気づく それも迷い易い尾根分岐をきちんとナビしてくれている かなりルートを知った人がセットしてくれているようだと感謝する 要所要所を押さえてくれており これならトレースが無くても間違いなく降りれそうだ

 林道に出て 登ってきたルートと合流する 踏み固められたルートの歩きやすい事 こんなにも違うのかとカッカッカと小気味良くステップを踏む 駐車場には私の車だけ 今日は毛無山を独り占めしたようだ



アプローチ
 倉敷はうす曇 かすみがかかっているような天気 気温が上昇し3月から5月上旬との予報を聞きながら景観を見ていると春近しと錯覚を覚える いつものように429を吉備路 足守 加茂川と走って行く ガスは見られない 霜も降りたような様子は見られない 旭川ダムに出る 水位は平常時に戻っており落ち着いた景観 旭町で県道30へ左折 旭川を左そして右に見ながら落合に出る 落合の入口の気温は1℃ もっと気温は上昇しているのかと思っていたがやはり冬だ 結構冷えている

 落合で313に乗り 久世で181に合流 勝山で313と別れ181を直進する 勝山の温度表示は2℃ 美甘村では5℃と上昇してくる 美甘村の役場を過ぎ、新庄村が近づいてくると雪が道路脇に残っているのが見られる 毛無山登山口の案内に従い181を右折し県道58に入り 次いで次の標識で左折し登山口に向かう ここまで来ると道路脇に雪が残っている 日陰になると路面にも少しではあるが雪が見られる ノーマルタイヤなので雪や凍結には注意が必要 速度を落としゆっくりと走る

 雌滝から雄滝への登りが心配 ここ数日晴天が続いているので大丈夫ではないか もし、雪が残っていたら雌滝の付近に車を置いて と 考えていた 直進する土用ダム方面には雪が残っている 左に曲がる 雪は無い ああ良かったと慎重に登って行く 村落が近づく 畑は雪に覆われ真っ白 全く違った景観が飛び込んでくる 毛無山山頂付近の笹原が真っ白に覆われている状況が見えてくる 村落を抜け駐車場に 駐車場は部分的に除雪されており線を跨いで横に駐車させて戴く 平日でもあり他に車はなかった