上蒜山



標高 1200m 難易度 ☆☆  登り130分 下り74分  岡山県
倉敷からの距離   124Km        登頂日 2010/01/29   ガイドブック  F写真 山の音 動画

駐車場所10:45−10:51登山口−11:06ニ合目−11:19三合目−11:40五合目−11:42展望−11:47六合目−12:00三角点−12:14八合目−12:46分岐(山頂)−12:55三角点13:07−13:15分岐−13:34八合目−13:41三角点−13:47六合目−13:51五合目−14:02三合目14:06−14:13二合目−14:21登山口−14:25駐車場所

登山
 上蒜山(かみひるぜん1200m)を訪ねる 雪の状態はどうだろうか

 車から尾根の雪の状態を見る 大分笹原が見えるが白いものも見える 五合目先の尾根からは間違いなく雪だな 雪は那岐山ほど踏まれていないだろうからアイゼンだけではダメで輪カンジキだなと登山支度を考える 車を駐車し登山道を見ると何とそこに雪 ここに雪があるならもう輪カンジキを履いておこうと着装してから出発する

 雪があったのは数十メートル 牧場のフェンス手前から雪は無くなりぐっと歩きにくくなる 足元に注意しながらフェンスを跨ぎ 牧場の間の土の道を行く 樹林の中は雪だろうし 着脱を繰り返すのは面倒だとそのまま歩いてゆく 岩などが無ければ そう支障なく歩いてゆける 時折小鳥の鳴き声が聞こえて来る 登山口入口で振り返り そこから一望出来る景観を楽しむ 三平山が正面に見え 蒜山高原の広がりを楽しむ事が出来る 全面雪に覆われているとまた一味も二味も感じが違うのだろうが 今日の景観も見ごたえがある

 そしてルートを樹林帯の中に入って行く あれ? ここにも雪が無い ところどころアイスバン状態で残ってはいるが夏山の登山ルートがはっきりわかる 土のルートだし 履いていて大きな支障がある訳ではないのでそのままルートを登って行く 夏山ルートは踏み固められていて却って歩きにくい 腐葉土の斜面を登って行く 輪カンジキの爪がすべりを止めてくれこれは結構調子がいい いつもより急斜面まで腐葉土の斜面を登る そして二合目に出る

 二合目も雪は無い ルートには石が出てきて歩き難くなる ここまで脱がずにきたのだからとそのまま登って行く 二合目からは樹林を抜け笹原のルート シーズンには花を楽しみながら登るのだが今は花はまだ 振り返ると蒜山高原を俯瞰出来る 登ってゆくにつれ高度を稼ぎ 景観の違いを楽しめる

 三合目に出る ルートに雪 ザクザクと小気味良い音をさせながら登って行く 登りが緩やかになり左手に皆ヶ山に連なる山並みが見えてくる 皆ヶ山の先に大山や烏ヶ山があり 高度をあげて行くとスローモーション写真のようにニュキニョキと山容が顔を出してくるのが楽しみだ 案の定 白いピークが皆ヶ山の二つのピークの間から顔を出してくる 真っ白な山容は流石大山という感じだ 振り返っての景観も雪景色を前面にしてこれもいい 景観を楽しみながら登って行く

 五合目を過ぎ 少し登ると尾根筋が変わる 工程表で展望と書いているところに出る 振り返っての展望 皆ヶ山方面の展望はここで一段落となる 今度は左手に樹林帯があるなだらかなルート 雪質はしっかり締まっており歩きやすい これは嬉しい この状態なら山頂まで登れそうだ

 六合目の標識が雪面から頭を出している これも風情がある 前面に雪のルートが広がる 小高いピークを目指し登る ピークに出ると、その先がぱーっと広がる どのような景観が顔を出すのだろうかと楽しみながら登ってゆく

 三角点ポールのところに出る 夏山ルートでは左手に注意しながら登って行かないと見落としてしまう可能性がある 今は周辺のブッシュは雪の下 ここにポールありとしっかり示してくれる ポールまでくると八合目のピークが見えてくる 振り返ると登ってきたルートの先に三平山が見える

 サクサクと埋もれる事なくルートを登って行く 八合目に向かう登りでは左手に皆ヶ山 烏ヶ山 大山などの山並みが見えてくる 五合目までの登りに見たものと山の位置が微妙にずれていることがわかる ガスが出てくるといけない 見えている間に写真を撮っておこうとカメラに収める そして八合目に出る

 八合目は上蒜山の景観の良いスポット これから先は樹林に遮られ これほどの景観は得られない まず 登ってきたルートを振り返り 登ってきた尾根ルートとその先に三平山を中心にした景観を楽しむ 今度は八合目標識の所から大山方面の景観 大山 大山三鈷峰 矢筈ヶ山 甲ヶ山と山並みを追ってゆく 今度は山頂とその右手の景観 中蒜山とその後ろに下蒜山がちょこんと頭を出す 真っ青な空に白い雲が浮かんでいる 空気は澄んでおり景観がくっきり見える こうした景観に接するのは久々だ

 しばらくは景観を楽しみながらルートを行く 少し下り今度はブナ樹林帯の中の登り 最後の難関だ トレースはある 雪はまだ大丈夫 埋もれる事なく登って行ける 木の枝に眼をやられないよう注意が必要だ 大分注意力がにぶっているのか直前になって避けるケースが増えている ここは以前難航した思い出のある場所 歩きやすい雪質に感謝し、周辺の雪景色を楽しみながら登って行く 右手樹間に中蒜山のピークが見える 標高差は80mもないのだが随分低く見える そして、待望の尾根分岐(山頂)標識が見えてくる

 上蒜山はここまで登ると鳥取県側の斜面が見えてくる 雪山では尾根筋によって雪景色が大きく変わる事があり その変化に期待される 一味違うブナ樹林の斜面が広がる 雪面に何かキラキラしたものが散らばっている 樹氷が剥がれて落ちたもののようだ 時間がもっと早ければ樹氷を楽しめたのだろうがもう13時に近い時間 気温も上昇しているのだろう

 三角点ピークに向かう 夏山では背丈程の笹の中のルートになるのでこのところ尾根分岐までで遠慮している 今のシーズンはその心配はない 好きなところを、ブナ樹林の景観を楽しみながら歩いて行ける 雪が柔らかくなってきており足をとられるところもあったがそう難航せずピークに出る

 三角点ピークからは八合目のような景観は得られない 樹林越しに大山に連なる山並みを見る事が出来る 場所を移動して大山の山容をカメラに収める 大山を背に記念写真を撮り 昼食をとり下山する

 下山は登ってきたルートを戻る 雪質が大分柔らかくなってきている 足をとられないよう注意しながら降りて行く 八合目で再度景観を楽しみ降りて行く 六合目の標識のところに降りたところで 左に回るようにして尾根がある トレースがついていなかったらそちらに降りて行く可能性がある トレースは右に曲がるようにして進む この事は夏山では全く気づかなかった ブッシュが雪の下になった事によるものだ 迷わなくて良かった 四合目付近では何度か足をとられつんのめった 三合目で輪カンジキを脱ぎ下山する


アプローチ
 今日は全国的に良い天気との予報 倉敷も朝からすっきりとした青空が顔を見せる 429を吉備路 足守 加茂川と走って行く 暖かな陽射しを受けながら心地良いドライブ 小森温泉を抜ける 今日はガスはなくここにも太陽の陽射しが降り注ぐ 旭川に出る 水位を随分と上げている 川面は青空を映し、橋を渡る時には太陽の陽射しが川面に反射しまぶしい程 旭町から県道30へ左折し落合に向かう 落合入口の温度表示は3℃

 落合で313に乗る 周辺の山並みを見渡す事が出来る 雪は確認出来ない 久世 勝山 湯原と313を北上して行く 櫃ヶ山も雪は見られない 勝山5℃ 湯原6℃と気温は上昇してくる 湯原を過ぎ新熊居トンネルを抜けるとほんの短い時間だが中蒜山の山頂を見る事が出来る ここには白いものが見られる

 中和トンネルを抜ける 道路脇に雪は見られない やがて前方に下蒜山のピークが見えてくる 笹原は露出しており尾根筋に幾らか白いものが見られる程度 今日は下蒜山にしようか上蒜山にしようか迷っていた この様子なら登山口までのアプローチは心配無さそうだし 雪も上蒜山の方が多いだろう そんな事を考えながら車を走らす

 313と別れ482を直進する 気温は更に上昇しているのかと思ったらなんと2℃ トンネルを抜けると随分違うようだ 天然の冷蔵庫のようだ 塩釜冷泉のの標識を右折 正面に中蒜山と上蒜山の山並みが見えてくる 上蒜山の八合目から山頂に連なる尾根が太陽光線を受け輝いている 中蒜山の方は太陽光線が雲で遮られ その輝きが無い こちらがいいよと招いているようだ 蒜山道の駅の標識に従い左折 この辺りに来ると道路脇に雪が見られる 道の駅を左に見て走りぬけ 百合ヶ原を右折し牧場に向かう 道路以外は雪 牧場の雪解けしている空地に駐車させて戴く