下蒜山



 標高 1105m 難易度 ☆☆     登り85分 下り52分  岡山県
倉敷からの距離   118Km        登頂日 2010/03/22  ガイドブック  F写真 山の音 動画

犬挟峠10:33−10:42尾根−10:54三合目−11:05五合目−11:14雲居平−11:21七合目−11:41九合目−11:58下蒜山山頂12:23−12:33九合目−12:46七合目−雲居平−12:54五合目−13:01三合目−13:08尾根−13:15犬挟峠

登山
 今日は下蒜山(しもひるぜん1105m)を訪ねる 雪はもう消えているだろうか

 まだ雪が残っていたり 雪解けで足場が悪い可能性があるのでスパッツを履く 薄日が射しているものの風が冷たく感じる、尾根で吹かれると冷えるのでウインドウブレーカを着て出発する 登山口に橋がかかり最初の一歩を気持ちよく踏み出せるようになった 湿原にはまだ花の姿は見られない すぐに樹林の中のルートを行く 小鳥の鳴き声が増えてきた ウグイスのたどたどしい鳴き声が聞こえてくる 数は少ない 土の感触を楽しみながらルートを行く

 登りが少しきつくなると前方頭上に要注意 今日はその事を思い出し目を少し上にあげルートを確認する 以前頭をぶつけた倒木の右を回り込むルートが出来ており それに従う 倒木を過ぎると頂上まで1時間40分と書いた標識の所に出 90度左に折れて登って行く

 ルートの雪解け状態が心配だった 柔らかい部分が見られたが注意して降りれば大丈夫そうだ そう傾斜がきつい訳ではないが鎖やロープが準備されている 足元に注意しながら擬木の階段を登って行く 穏やかな陽が射しこみ、樹林の中なので風はない すぐに汗が垂れてくる 三合目の標識でウインドウブレーカを脱ぎ、すぐ出せるようリュックの頭のポケットに入れる

 三合目の標識を過ぎたところに鎖やロープある 登りが少し急になる 鎖は使わずに岩や木を掴みながら登ってゆく 登ってから少し行くと右にカーブしわずかながら下り気味のところがある ルートが柔らかく滑り易いところだ 今日もぐじゅぐじゅになっている バランスを崩し足を滑らすと泥んこになってしまう ちょっと緊張気味にルートを抜ける

 樹林の出口が近づき 樹間から山容が伺えるようになり そして笹原が広がるルートに出る すぐに五合目の標識が出迎えてくれる 標識の先には九合目のピークが見え 鳥取県側の山肌には雪が見られる 風が心配だったが風は無く穏やかな陽射しを受け実に気持ちがいい 花の時期にはまだ早いのが残念だ 前方に広がる景観をカメラに収めながらルートを行く

 次のポイントは雲居平 標識が傾いて設置されており それがまた景観とあう 今日も標識を前景にして九合目のピークをカメラに収める しばらくはなだらかな尾根道が続く 日本海側も展望が得られる 七合目の手前に足元が緩いところがあるが滑らないよう注意して抜ける

 七合目を過ぎるとジグザグに登ってゆき高度を稼ぐ 八合目の標識が無くなってしまったが そこからは鎖やロープと更に急な登りとなる 鎖やロープを使わなくても登ってゆけるものの緊張して登って行く 振り返ると五合目からの笹原の尾根道を俯瞰出来る 緊張しながらカメラに収める ロープが無くなると九合目に出る

 九合目まで来ると山頂ピークが見えてくる 尾根道の右手鳥取側の山肌には雪が残っている ルートには雪は見られない 雪解け水でルートが緩くなっていないか心配された この様子なら歩き易いと思っていたが案の定次第に緩くなる 雪がまだ残っているところもあり 矢張り緩くなっている 下山時は注意が必要だなと思いながら登って行く 雪があるところで下山される子ども連れの4人家族とすれ違う 登ってくる人がいるから待っているようにと子どもに話しておられるのが聞こえた 挨拶を交わしすれ違う 微笑ましい姿だ

 尾根道を登りながら右手の雪の斜面を覗く 木々が幾つも折れているのが伺える 折れた断面がまだ新しい 先日吹いた強い風によるものだろうか?(岡山の山メーリングリストからの情報によると 雨氷による被害らしい 過冷却の雨が降り 木の枝に付着すると同時に氷り その重さによる被害) 山頂に近づいて来ると笹原の先に中蒜山のピークが頭を出し つづいて上蒜山 そして大山に連なる山並みが見え 山頂に出る

 中蒜山や上蒜山の山肌には白いものが見られる その先に烏ヶ山 大山 三鈷峰 矢筈ヶ山 甲ヶ山などの山並みが展開する 春霞のような天候でくっきりとは言えないがそれでも全貌を見渡す事が出来 ああいい展望だね と声が出る 山頂には男性と女性お二人が休んでおられた 話を交わしていると女性の方から以前にお会いしましたね と 声をかけて戴く 毛無山でと言われ ああそうでしたねと黄色の車で来られた方だったなと思い出す ホームページは拝見しましたがメールは失礼しましたと話しておられた こうした偶然があるのだからまたお会いするかも知れませんね と話す 男性の方は自転車で旅行されているとの事 登山口にあった自転車の方だ 女性の方は中蒜山に足を伸ばすと先に下山された 私も食事を終え 男性の方にお先にと声をかけ、登ってきたルートを降りる

 下山は足を滑らさないよう足元に注意しながら降りて行く 足元の良いところでは下りのテンポを楽しむ 擬木の階段のところで家族連れの方に追いついた ご主人は子供たちは元気だが足ががくがくでと話しておられた 奥さんに足を滑らしませんでしたか と伺うと何度も滑りましたとの事 そうでしたか あと少しですから気をつけてと声をかける 私も子どもを連れて山登りに行き 下山したら旅館で足をもんで貰った事を思い出した あれから30年以上になるかと懐かしい 最後まで気を抜かず 幸い足を滑らす事なく下山する



アプローチ
 三連休の最終日 強風や落雷で大荒れの天気が一変し真っ青な青空が広がる いつものように429を吉備路 足守 加茂川と走って行く 吉備路は黄色の菜の花の絨毯が広がる 今日は多くの方が訪ねられるだろう 足守は4/4桜祭りの案内が出ている 後楽園の標準木が本日開花したと報道されており 春の気配がすぐそこまでやってきた 旭川ダムは今日も水位をあげており青空を映している 旭町で県道30へ左折し落合に出る 落合入口の温度表示は9℃とかなりあがっている

 落合から313に乗る 大空山など県北の山並みが見えてくるが白いものは確認出来ない 313を久世 勝山 湯原と走って行く 途中櫃ヶ山を望めるが雪は全く見えない 湯原9℃を確認 新熊居トンネルを抜けると正面に中蒜山の頭がちらっと見える 白いものがところどころ残っている 中和トンネルを抜け482と合流する 蒜山物産店を過ぎると前方に蒜山三座が見えてくる 下蒜山の稜線には雪は無さそうだ 鳥取県側の山肌にはまだ白いものが見られる 蒜山の市街に入る手前で313と別れ 482を直進する 蒜山の気温は8℃ 下蒜山登山口の案内に従い右折し登山口の駐車スペースに すでに3台の車と1台の自転車が駐車