毛無山



標高 1218m    難易度 ☆☆     登り72分 下り72分(白馬山経由)  岡山県
倉敷からの距離   115Km        登頂日 2010/04/26   ガイドブック  F写真 山の音 動画

駐車場10:53−11:08登山道入口−11:11三合目−11:19四合目−11:23五合目−11:28六合目−11:37七合目−11:47八合目−11:57九合目−12:05山頂12:16−12:21九合目−12:29俣野分岐12:32−12:58白馬山−13:27林道−13:31駐車場

登山
 今日は毛無山(けなしがせん1218m)を訪ねる 今年のカタクリはどうだろう

 ウグイスの鳴き声を聞きながら登山支度をして出発する 整備された園地に沿って行く 小さい花であるがウシハコベやタネツケバナを見つける 毛無山山の家を過ぎすぐ左手に渓流が流れている 珍しい花が咲いている ワサビのようだ 川の反対側に黄色い色をした固まりがあり 良く見ると サンインシロカネソウだ サンインシロカネソウは以前ここで見つけた事があるがこんなに沢山固まって咲いているとは 周辺にミヤマカタバミ コチャルメルソウも咲いていた また 道路反対側にはヤマエンゴサクが特徴のある花を咲かせていた 喜んでこれらの花の写真を撮る

 毛無山登山口の標識を右手に見て 樹林帯の中の林道を行く 入口付近にいつもトキワイカリソウを見つけるのだが今年は顔が見えない ミヤマカタバミはあちらこちらにポツポツと花を咲かせている 小鳥の鳴き声や渓流の音を聞きながらルートを行く 林道を行くと大きな案内板がある 毛無山登山道の標識に従い 山道に入る

 ここでもミヤマカタバミが顔を見せ エンレイソウの群落に出る ルートの左手に目立たない花だが群生している 反対側には旭川源流の碑がある ルートを行くとすぐに三合目の標識

 三合目の標識から少しのあいだ渓流沿いにルートを行く 渓流のチョロチョロと流れる流れの音は結構心地良い 渓流を跨ぎルートを登って行く 渓流の音が次第に遠ざかる 四合目の標識 毛無大岩 五合目の標識と登って行く ところどころミヤマカタバミが顔を見せるが常緑樹林帯の中のルートであり花は少ない

 六合目の標識のあるところは水があり ハシリドコロなどの花が見られ楽しみな場所 エンレイソウ ハシリドコロ ボタンネコノメソウ ミヤマキケマンなどが顔を見せる ボタンネコノメソウが固まって花を咲かせており 結構目立つ 標識を過ぎても幾つか花を見つける事が出来た

 六合大杉を見て 今度はブナ樹林の中のルートを登って行く タムシバが見つからないなと思っていた矢先 顔を見せてくれる 七合目を過ぎた地点でミヤマカタバミが咲いていた ミヤマカタバミはこの辺りまでかなと思い写真に収める 予想どおりこの先 山頂まで顔を見せなかった

 ブナの樹林の中を登って行く 前方を行く集団に追いつき、ルートを開けていただきお先に失礼する 引率されている方がブナの芽吹きはまだだが可愛らしい芽が出ると説明されておられた 樹間右手から金ヶ谷山が見え 蒜山が見え 左手から西毛無山が見えてくると 九合目が近い 休憩小屋が見えてくる 沢山の方が休んでおられた 時間を見ると丁度昼時だ そのまま脇を抜けて山頂を目指す

 カタクリは顔を見せてくれるかと期待をしながら登って行く 笹原に出る手前でキクザキイチゲが2輪咲いていた ここで出会うのは初めてかも知れない ここではいつもショウジョウバカマに出会うのだがと探す 葉の間から花芽がほんの少し顔を出しているのを見つけた これからのようだ 笹原に出る 視界がぐんと開ける カタクリを探しながら登って行く いつもだと見つけられるのに葉も見つからない キクザキイチゲを1輪見つけたがカタクリは見つけられないまま山頂に出る

 山頂には5,6名の方が休んでおられた 少し風があるのでウインドウブレーカをはおり昼食休憩とする カタクリが気になったが休んでおられる方はこれからのようだ そうしている内にカタクリの咲いていると思われる尾根から登って来られる方がおられた カタクリ広場は殆ど花が咲いていない 尾根道では咲いていたが数が少ない そのような話をされていた

 山頂から大山がはっきり見える 青空は隠れ薄い雲に覆われているが見晴らしはまあまあ 大山から蒜山三座に至る山並みを確認出来る 先ほどルートを開けて戴いた団体が登ってきて山頂広場は一杯になる あの山は何と山座の説明などが聞こえてくる 食事を終え、山頂を後にする

 白馬山方面に下山してすぐにカタクリが1輪花を咲かせているのを見つける カタクリに関して先日ラジオでカタクリの戦略についてこんな紹介があった・いち早く葉を伸ばすのは落葉樹林が葉を出す前に太陽光線を受ける為・葉や茎には糖分が多く低温になっても氷結しにくく自らを守っている・気温が低いと受粉する昆虫がいない 気温17℃になると昆虫が動き出し カタクリもそれに合わせて花を咲かせる・花弁はそりかえり おしべの部分が突き出しており そこに昆虫がとまる事で数少ない受粉のチャンスを効率的に機能している そんなような話だった 今年は気温の変化が激しく カタクリもさぞ大変だったと思う 花弁をそらし 一生懸命花を咲かせている姿を見て 頑張れよ と声をかけたくなる

 ルートを行く 確かに数は少ない もっと、あちらこちらに咲いていたという記憶がある 数は少ないながらも幾つも花を咲かせており パチパチとカメラに収めながらルートを行く 九合目の標識を過ぎてすぐ ルート脇にカタクリの群生場所がある そこで、キクザキイチゲが3輪も咲いていた キクザキイチゲはここで以前見つけた事があり期待していたもの 花を見ながらルートを行き 俣野分岐に出る

 ここはカタクリ広場と言われカタクリの群生地 さてどうだろうと見るが 写真を撮るような花が見当たらない 良く見ると 咲いている花 蕾が膨らんでいるものなどが見られるが花芽の数は少ない 広場をぐるっと回ってみたが これというものは見られなかった そこで休んでおられた方から白い花のカタクリ 蕾だが見たと教えてくれた すでに通り過ぎたルートだったので戻ってまで探さなくてもといいかと思い お礼を言ってルートを白馬山に向かう

 白馬山への尾根道にもカタクリが顔を見せる こちらはきれいに咲いており数もそこそこ 丁度いい時期のようだ 軽いアップダウンを楽しみ カタクリが咲いていると足をとめカメラに収める ここでもキクザキイチゲを見つける 数は少ないものの結構広い範囲で顔を見せてくれる タムシバが蕾を膨らませていた 高いところではこれからだ 白馬山に近づくとカタクリの花が増えてくる どの花も美人だ 太陽が翳って陽射しが得られないのが残念だがどれもきりっと花弁をそり返し 美を競っているようだ おや! 白い花のカタクリだ 1輪は花を開き もう1輪はつぼみ ついに白いカタクリに出会えた ここならルート脇だし、容易に見つける事が出来よう カメラを花弁の前に出し花紋を撮ろうとしたがピントもアングルも外れてしまった またの機会としよう

 白馬山でも5.6名の方が休んでおられた 岡山側に降りて行くと大山はもう見えなくなるので いつもの場所から大山を撮ってから登山口に向けて降りて行く そうだ 確かヤマザクラはここいら辺で咲いていた記憶がある 周辺を見回してみたが 淡いピンク色の花は見つけられなかった ルートを降り90度右に曲がると前方に毛無山の山頂が見える 右手を見るとタムシバが白い花を咲かせている このルートはタムシバが多い あそこにも こちらにもと花を楽しむ アップで撮ろうとすると風で揺れなかなか上手く撮れない そうこうすると今度は花が崩れてきて咲き始めの透き通るような美しさが見られない 最後には花が散りルートに花弁が落ちていた

 足元はしっかりしており タムシバを見ながら、とんとんとテンポ良くくだる タムシバのつぼみから落花までをパラパラ写真を見るかのようにして楽しむ 林道に出て登ったルートと合流する 毛無山山の家の方に挨拶しようと思い訪ねたが平日は閉館だった



アプローチ
 天気の変化が激しい 数日前の予報では降水確率が高く諦めていたが 予報がいい方向に変わり 出かける事にした

 倉敷は青空 いつものように429を吉備路 足守 加茂川と走って行く 沿道沿いの山肌に新芽が出 装いを新たにしている 旭川ダムはこれ以上は無理と思われるほど水を満々と湛え 水面から新芽をつけた木の枝が出ている 旭町で県道30へ左折 旭川の景観を車窓に見ながら車を走らす 太陽の陽射しを受け川面が映え 新緑の木々が美しい ここは絵になると思ったが車を停めるような適当なところが無く 眼に留めただけで終わってしまった

 落合で313に乗る 落合入口の温度表示は18℃ 久世で181に合流 勝山から313と別れ181へ直進する 勝山の温度表示は17℃ 今度は新庄川に沿って走る 美甘村の温度表示は16℃と少しだが下がってくる 青空からうす雲が出て陽射しは弱くなってきた 新庄の道の駅に寄る 新庄川に沿ってしだれ桜が咲いていた 凱旋桜は花は少し残っているようだが葉も出ていた 道の駅を出てすぐ、毛無山登山口の標識に従い県道58へ右折する 県道沿いにも桜が咲いており風に吹かれ花びらが舞っていた 標識に従い左折する 沿道が近くなりミヤマキケマンなどが咲いているのを眼にする事が出来る そして登山口の駐車場に 駐車場はかなり駐車していたが平日でもあり 駐車スペースはあった